虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

1年で決裂も…?

2015-07-08 04:44:33 | スポーツ
今季からF1に復帰したホンダ。
かつて栄光を築いたマクラーレンとのコンビネーションも、開幕前からのあまりの低迷に少しずつ綻びが生じてきたようだと、欧州で報じられた。

確かに上昇の兆しも見えないため、現代F1のトップチームとしてのポジションを構築してきたマクラーレンが我慢できなくなってきたのは容易に想像できる。
これはモチベーションなどの精神的な部分もさることながら、ビジネス的な損失も大きな理由になる。
あくまでも予想でしかないが、マクラーレンが水面下でホンダの後釜を探していても何ら不思議ではない。
F1とはそういう強かなビッグ(スポーツ)ビジネスでもあるのだ。

それだけ(想像以上)の低迷ぶりでもある。
ある程度の苦戦は想像できたが、ここまで苦労するとは正直考えていなかった。
走り(タイム)が遅いだけでなく、トラブルも未だに相次いでおり、まともに走れない状態から脱却できていないのだから始末が悪い。
二人の年間王者経験者を擁した豪華ラインナップでも、宝の持ち腐れにしか成り得ていないのだ。

この状況、かつて(94年に)1シーズンだけで袂を別ったプジョーとのパートナーシップを思い出させる。
この時もシーズン中盤で、成績が上がらないため良からぬ噂が燻りはじめ、秋には別離が確実視され、ついにマクラーレンは翌年からメルセデスとパートナーを組むことになった。

対するプジョーは翌年から中堅チーム(ジョーダン)と組んで、時々活躍することはあったものの、勝つ(優勝する)までには至らず。
数年後、また別の中堅チームと組んだが、結果が伴わず、やがてF1から去っていった。

今回のホンダもそうなる可能性が十二分にある。
そういう危機感が会社や現場にあるのだろうか?
関係者のコメントからも伝わるものがない。

大活躍した第2期(83-92年)は強力な推進力のある(屈強な)リーダーがいたし、常にピリピリした雰囲気と進取の精神にも富んでいた。
しかし、第3期(00-08年)や今季からの第4期は、我々ファンに伝わってくるもの(熱い心意気)が感じられない。
どこかサラリーマン的で物足りないし、残念でならない。
第3期の同じ時期に参戦していたトヨタにも同様な印象を抱いていたことで、彼らも善戦はしたが、勝つ(優勝する)ことなく、リーマンショックを理由に撤退していった。
まぁトヨタの場合、ルマン24時間レースでも同じようにして勝てないでいるのだが…。

話を戻すが、やはりF1という激しい戦場でバトルするには、迸るくらいの熱きスピリットがなければ厳しいと思う。
また組織的に戦う集団でないのなら、まともに勝負できないのも仕方がない。

これからキナ臭い話しになりそうな気がする。
とても気掛かりなのと、じれったさが交差する2015シーズンの中盤である。