虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

新日ブームふたたび

2015-07-23 06:24:54 | スポーツ
現在発売されているNumber882号は「新日本プロレス ナンバーワン宣言」が大きく特集されている。

5月28日から6月25日までおよそ1カ月にわたった新日本プロレス総選挙で、最終的に1位だった棚橋弘至が表紙を飾っている。
ちなみに2位は僅差で中邑真輔。途中まで彼はトップだった。
やはり、この2人が現在の新日の顔なんだろうなぁ。

Numberでは、14年ぶりのプロレス特集らしい。
かつては、それなりの頻度でプロレスを特集してくれてたが…。

最近、新日本プロレス(通称:新日)の人気がすごいという。
昔のように(地上波)テレビ中継もないのに…。
それも日本国内にとどまらず、プロレスの本場・アメリカでも人気が急上昇だという。

今から10年ほど前、新日本プロレスはどん底の時期があった。
そこから地道にリングの内外でプロモーション活動を続け、2012年に親会社がブシロードになり、新日は老舗の風格を取り戻した。

大きな理由として、創業者であるアントニオ猪木からの脱却があると思う。
かつて、新日=猪木の構図だった。
かなり強烈で、毒性のあるカラー(構図)で人気を博した。

しかし、近年の新日からそういうカラーはほとんどなく(薄まり)創業者である猪木イズムやストロングスタイルが源流に流れているに過ぎない。
良くも悪くも影響力のあった創業者離れをして、名実ともに自立したといえるのではないだろうか?

それと見た目も含めて、格好良さの追及もあったように思う。
言い方を変えれば、見せ方の工夫が細部に至るまで施されていると感じる。

試合会場はさながらライブ会場のようだし、遠征はコンサートツアーみたいである。
先日、札幌で始まった真夏の祭典「G1クライマックス」(今年で25年目)も約1か月の長丁場で、全国各地を転戦する。
選手たちは、真夏の連戦でさぞ厳しかろう。
ここらの仕掛けについては、この分野で先を行っていた「ドラゴンゲート」の手法を新日流にアレンジしたのではないか?

あと外せないのは、老舗のチカラとタレント(選手)の豊富さだ。
団体が設立されてから43年。
その間、いろんなことがあり、経営的にも厳しい時代があったといわれます。
それらの苦難を経て、今や我が国最大のプロレス団体に成長したのです。
そして、盤石のポジションを築き上げた。

選手をはじめ、関わるスタッフの弛まぬ努力もあったに違いないが、選手層の厚さ(豊富さ)は他の追随を許さない。
プロレス団体=コンテンツ産業として捉えるならば、魅力的で充実した体制である。
そこに、コンテンツ企業らしいプロモーションの相乗効果がある。流石というしかないほどである。

今後もますます成長していくだろう新日本プロレス。
もしかしたら、そう遠くないうちに、上場企業になるかもしれない。
そうなると、スポーツビジネス的には、ビッグニュースになります。
いずれにせよ「日本のプロレス、ここにあり」を体現する存在として、輝き続けてほしいものです。

ps、正直なところ、最近のプロレスは高度になりすぎて、付いていけないところがあります。
 歳を取りすぎたのかしら?やはり昭和のプロレス(90年代まで)がいいんだよなぁ。