昨日の午前中、急遽飛び込んできた巨人・長野外野手の広島カープ移籍(FAで入団した丸選手の人的保障)の話題。
当初は東スポだけが報じていたから、またいつもの…と勘ぐっていたが、昼頃になると、東スポ以外の他紙も同様に報じ、夕方になって当該球団の巨人からも正式に発表があった。
昨年末、同じくFAで獲得した炭谷捕手(元西武)の人的保障に、巨人のエースとして一時代を築いた内海投手を放出することになり、それはそれで驚いたが、今回はその3倍くらいの衝撃度でした。
幸いジャイアンツファンじゃないので、こういうニュースは客観的に見られるのだが、名門球団の顔が次々と他チームへ出ていかざるを得ない異常事態。
補強のやり方も含め、最近の巨人の姿勢には「?」が付く。ジャイアンツファンは、さぞ複雑な心境ではなかろうか?
あくまでも勝手な予測だが、再び(通算3度目)巨人の監督に就任した原監督の意向も大きいのではないだろうか?
ここ3年の低迷を打破するには、戦力の入れ替えが必須であり、若手は徹底的に鍛えあげ、次世代のジャイアンツを背負える人材の育成が急務であると感じていたのだろう。
と同時に、久しぶりの優勝が命題でもある。
その前に腐るほど巨大な戦力を保持していながら、一向に勝てないのは、組織の脆弱さがあるからだと考えている。かつてこの球団は、こういう部分はしっかりしていた(印象がある)。
しかし、近年は他球団の方が一歩も二歩も上手を行き、今回のことも含め、軽くあしらわれているように見える。名門の金看板も地に落ちたといったら言い過ぎか…。
現場サイドの話に戻すと、今のまま(の戦力)ではダメだ(=戦えない)。だから大きな痛みは伴うものの、思い切ったことを断行しなきゃいかんと考えたのだろう。それだけ切羽詰まった状況に、今のジャイアンツはある。
ただ伝統球団(名門)として、生え抜き選手を無碍に扱うのはどんなものだろうか?
いい選手を他球団から獲得した寄せ集めの集団には、気持ちの面などで限界があると思うし、長期的な展望が見通せないと思うのだ。
そこが近年の巨人の問題点であり、組織(会社)としてのお粗末な部分だと考える。
それをわかっている人が、球団内にどれだけいるのか?そこが懐疑的であり、各人が事なかれ主義的な無責任さを感じる部分でもある。
この判断の結果は、数年後に明らかになる。また原監督の手腕の是非も…。
個人的には、もっとマシなやり方があるだろうに…と思えてならない。