稀勢の里が連敗し、土俵人生が瀬戸際に追い込まれた。
この結果はほとんどの人々の想定内であったとも言える。
昨夜の段階では、本日(3日目)も土俵に上がるとのことだったが、内容を見る限り、またここまでの流れを見る限り、上昇カーブを描く気配はない。
横綱という地位と権威を汚さないために、退く選択をするタイミングであろう。すでに引退していてもよかったくらい(に私は思っています)。
本人や親方も延命でしかない現状はわかっているはず。親方も「もう無理だ。潔く辞めよう」と言えないのか。あの親方には無理かな。
返す返すも、先代の親方(鳴戸親方、元隆の里)がこの世にいれば・・・と思う。
本人がどれだけ望んだか知らないが、周囲に期待され、和製横綱への過度なる期待に何度も打ち砕かれそうになりながら、いろんな方の支援や贔屓目に見える願いに支えられ、横綱になった稀勢の里。
ある意味、気の毒であり、もし大関のままで同じような境遇を迎えたなら、今のように引退云々にはならず、地位を下げても相撲をとり続けることができる。
ただ現在は横綱である。地位に値しない実力ならば、土俵を去らねばならないのを再度認識すべき立場にある。
早晩、結論は出るだろうが、タイミングを誤らないでもらいたい。個人的には、お疲れ様でしたと言いたい。