連日熱戦が繰り広げられている両国の国技館。
その国技館から、200m程南、京葉道路に面したところに回向院という寺院があります。
その回向院のすぐ東に両国シティコアという施設(建物)があり、ここにはかつて初代の両国国技館がありました。
この国技館は戦争時には軍需工場としても稼動したようです。その戦争に敗れた後、GHQに接収された悲しい歴史もあります。
昭和29年、国技館は隅田川の対岸にある台東区蔵前に移転。
施設(建物)は、のちに日本大学に譲渡(売却)され、昭和57年まで日大講堂として利用されました。大学の入学式や卒業式などの行事はもちろん、ボクシングやプロレスの興行が開催され、大相撲時代と同様に熱戦が繰り広げられました。
余談ですが、大相撲を廃業し、プロレスに転向した天龍源一郎の断髪も、日大講堂のリングで行い、ジャイアント馬場が止め挟みを入れました。
写真は両国シティコアのものです。真ん中に円形が確認できます。これはかつてこの地に国技館があった痕跡として残したそうです。土俵の大きさよりはかなり大きいですが・・・。
ここに国技館があったのは今から65年前のこと。さすがにこの地で大相撲を見た人は少ないだろうなぁ。