デイリースポーツより。
「ホリエモン」こと実業家の堀江貴文氏が7日、ツイッターを更新。都内の企業に12年間勤務して手取りの月給が14万円だという会社員が「日本終わってますよね?」とネット掲示板に投稿して共感の声が起きているという記事を引用。「日本がおわってんじゃなくて『お前』がおわってんだよwww」と、「笑」を表す「w」を3つも入れて突き放すコメントをつぶやいた。
日本における経済的な格差社会が広がっている中、「日本終わってますよね?」という投稿に共感する声として「日本に『死ね』と言われているみたいで切ない」「日本って貧乏になってきてるんだな」「日本はもはや発展途上国」といった声が続いた。
だが、堀江氏の投稿に対して、約6000件以上の「いいね」があり、リプライ欄には「自業自得」「なんでも人のせい、卑怯者」「自分の無能さを全て他人のせいにして」「なんも努力もしないで昇進できると思ってたのか」などと、“12年間勤務で月給14万円”の人物を非難したり、「有能な者にお金を出す。企業として当然のこと」「その人雇用してる会社がえらい」と企業側を擁護するコメントが多くを占めた。
中には、「堀江さんはいつも弱者に厳しくて余裕がないですね」と堀江氏の姿勢に違和感を示す声も一部にはあった。<了>
この記事にある条件は、あまりにも低賃金なのは間違いなく「転職するべき」とか「給料を上げる努力を」との意見は、一理あると思う。職業選択の自由は権利としてあるわけだし。正直なところ、首都圏ならアルバイトでもこれくらいはさほど苦労せずに稼げる。
でもこういう人たちに対して、揶揄する(否定的な)発言をするホリエモンもいかがなものか。ある意味、この人らしいとも言えるが、同じような苦しみに悩む人たちにアドバイスするくらいの器量があっても良い。
介護や福祉の業種や長距離トラックの運転手など、長らく低い賃金が常態化しているところもある。業界特有の問題が介在しているし、収益性の低さがもたらしている面は否めない。でも彼らがいる(働いてくれる)ことにより、現代社会が成立している事実もある。これは社会や国家の問題として存在しているし、制度そのものも格差を助長する傾向にあるのも確かだ。
どちらも間違えてはいないと思う。視点の違いと価値観の相違である。
ただ世にいう成功者には、弱者に対して手を貸すくらいの気持ちは欲しいと思うよなぁ。そう言うと甘えになるのかな?自己責任論で片付けたら、あまりにも不憫じゃないかと思うのですが。