木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

桐箱

2009-01-05 23:35:55 | 木工
昨日削った木釘を糠と一緒に炒ります。

香ばしい良いにおいがします。
こうすることにより、水分を飛ばして釘を固くするのと、糠の油で釘を入りやすくします。

いよいよ組立です。
組立に使う道具

錐は「あらい」の錐。小玄翁は幸三郎、このくらいの釘を打つにはちょうどいい重さです。


「あらい」の錐、昔田舎の道具屋にあったので買い込んでおきました。
良い錐です。


組立は、ボンドをつけ、片手で押さえながら錐で下穴を開け、木釘を打ちます。
片手で錐をもむため、錐の柄は長い柄を作って仕込んであります。
木釘を効かせて組み立てます。
一度打った釘は抜くことはできないのでやり直しはききません。


印籠部分も組み合わせ、木釘を打ちます。


蓋は側を先に組み、身にはめてから甲板を打ち付けます。


のりがほぼ乾いたら仕上げ削りをします。
印籠も合わせます。


最後に、椋の葉にイボタ蝋をつけて表面を軽く磨いて


完成です。


箱の内部

少し緊張して仕事をした後は何ともいえない充実感がありますね。



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初仕事

2009-01-05 00:27:37 | 木工
今日が仕事始め。

初仕事は、小刀を研いで、木釘削り



木釘には卯木(うつぎ)を使います。


とりあえず、100本ほど削りました。

私が勝手に師と仰ぐ氷見晃堂はこの「卯木釘の打ち方こそ箱づくりの基本であり、その打ち方によって箱の良否がわかるといい、そのためには卯木釘の削りが良くならなくてはならない・・」と言っています。まだまだです。



組立前に、内側を仕上げ削り。 今日はここまでとします。

お昼には、京都木工芸同好会「一木一優」の会長の砂賀さんが訪ねてみえました。
昼食を食べながら、楽しく歓談させていただきました。
コメント (2)
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