木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

漆三昧

2011-04-04 22:51:39 | 
今日は一日漆の仕事。
まずは短冊箱の内側の拭漆。(写真を撮るの忘れました。)


つづいて、五稜箸の捨て摺り(木地固め)


生漆をしっかり吸わせます。
材は比較的漆の吸いの少ない楓ですが、刷毛でたっぷりめに生漆を塗ってしばらく置くと結構よく吸ってくれました。
刷毛で何回か伸ばし、拭き取らずそのまま風呂に入れて乾かします。



次は、合漉椀の拭漆。摺りも5回目になるとほとんど吸わなくなります。
ちなみに、五稜箸の捨て摺りに使った漆は、この合漉椀10客に塗った漆の量の約3倍でした。


昼からは、漆ぬり教室の宿題の手板の中塗り

塗る漆は黒中。漉し紙で漉して使います。


中塗りを一度した後、駿河炭で研いで平面を出し、塗り重ねます。


ヘラで漆を配った後、刷毛で均一にのばして仕上げます。


これらの手板で、布着せ、紙着せ等による本堅地の稽古をしてきました。
この作業にかかったのが昨年の5月。月3回の教室で、片面ずつの作業ですから、ここまでの工程は20以上になります。
漆ぬり教室岩淵先生のご指導で、単に手順や方法だけでなく、漆や素材・道具、手や心の使い方など、本当にいろんなことを学ぶことができました。
仕上げは、真塗りおよび、呂呂色仕上げにします。まだまだ学びたいことがたくさんあります。



こちらは、一閑摺りの隅切り銘々盆(裏)
油煙を入れて練った生漆で摺りを重ねていきます。




コメント (2)
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