木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

町家発ほんまもん 新春初削り

2012-01-16 22:57:50 | 木工
昨日、町家発ほんまもん新春初削りに行ってきました。
一昨年に参加して以来、2年ぶりです。


午後の講演の講師の山本文義氏の大鉋による初削りで始まりました。
この幅の鉋で、この鉋屑を出すのですからすごいですね。



会場の一画には、復活を目指して製作が始まった製作途中の布袋山が建てられました。
ほんまもんの会の大工さんがかかわっておられるそうです。



午前中は参加者による「初削り」
削り台の上にはたくさんの鉋が並べられていました。
小生は今回は見学のみの参加。素晴らし鉋や削りを見学させてもらいました。


午後からは山本さんの講演と実演。

あくまで薄削りのための研ぎ方とした上で、これまで良かれとされていた研ぎ方の問題点にメスを入れ、
その問題点を解決する画期的な方法を考案されました。



実演では、途中の鉋の状態を見せてもらいながら、その捨て金を設定して研ぐ方法を詳しく解説していただきました。
その方法は極めて理屈に叶った方法で、実際に削った鉋屑の状態を見ても従来のものとは次元の違うものといっても過言ではありませんでした。
「あくまで薄削り用・・」と言っておられましたが、日々の仕事の中に応用する価値は十分あると思いました。



その他、環境の変化にもほとんど狂わない台も考案され、その製作過程の見本も見せていただきました。
その徹底した姿勢には頭がさがる思いがし、本当に良い勉強をさせてもらいました。
山本さん、町家発ほんまもんのスタッフの皆さん。ありがとうございました。

元職場の同僚とも久しぶりにお会いできたのもうれしかったです。
コメント (2)
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