木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

駿河炭

2012-03-15 23:08:45 | 
先日制作した「黄蘗十角飾箱」

伝統工芸近畿展に出品したのですが、本日入選通知が届きました。
忙しい中での制作でしたので、ちょっとホッとしています。
展覧会は京都が5月下旬。大阪が6月下旬とまだまだ先です。近づきましたらお知らせいたします。


今日の仕事は、

まず、スプーンの中塗り。クロメ漆を塗りました。
漆塗り教室の岩淵先生に教えていただいた方法を早速実行。
スプーンのお尻に小さい穴をあけ、そこに楊枝(使ったのは卯木の楊枝)を差して板に立てます。
こうするとスプーン全体を一度で塗る事ができます。



塗ったスプーンは全部で40本程。
2列に並べるまでは良かったのですが・・・



さすがに3列になると大変、板を動かすとスプーンが動き、隣とこっつんこ。
もっと大きな板に余裕を持って立てるべきでした。



曲げ輪っぱは中塗りの研ぎ。
研ぎに使ったのが、今日の主役の「駿河炭」あたりがやわらかく、硬い漆を良くおろします。
思うように研げるので研ぎが楽しくなります。
油桐を焼いて作った炭なのですが、先人の知恵にまたまた脱帽です。

コメント (2)
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