木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

四国研修旅行

2012-11-14 23:28:26 | 木工
近畿支部木竹部会の四国研修旅行に行って来ました。
参加者は、村山明先生をはじめとする17名。



鳴門の渦潮を見ながら、生まれて初めて四国へ渡りました。



高松に着き、まずは讃岐うどんで昼食。
イサム・ノグチ庭園美術館の近くにあるこの店は、建物が文化庁の登録有形文化財。
詳しくはわかりませんが由緒ありそうな建物でした。




昼食後、イサム・ノグチ庭園美術館を見学。
アトリエとして使われていた屋外スペースに置かれた石の数々。
長年の風雪で刻まれた石独特の素肌と、人工的に刻まれた穴や切断面・鎚痕などが違和感なく調和し、何とも言えない心地良さを醸し出していました。
手の加え方は様々ですが、それぞれの作品に違った表情があり、石とは思えない暖かさに感動。
もっともっと眺めていたくなりました。



美術館の周辺は、庵治石の産地。近くの作業場で見かけた直径2m以上ありそうな石切鋸?の迫力には圧倒されました。


1日目の夜は、工芸会の四国支部木竹部会の皆さんと交流。

村山先生の乾杯の音頭で懇親夕食会は始まりました。
10月の京都展でお目にかかったFさんとも再会でき、向かいの席におられた女性指物師のMさんと指物に関してお話しできたり、美味しい料理をいただきながら楽しい一時を過ごすことができました。
交流は場所を移し、12時近くまで続きました。
お世話いただいた四国支部の皆さん、ありがとうございました。



2日目は心配した天気にも恵まれ、まずは香川県漆芸研究所の見学に。
途中の中央公園の欅はきれいに色づいていました。



漆芸研究所では、はじめに、北岡先生に香川の漆器の3技法である蒟醬(きんま)、彫漆、存清(ぞんせい)について工程見本を見ながら説明していただきました。



その後実習室で研究生の実習の様子を見学。
それぞれの実習室で担当の先生から更に詳しい説明をしていただきました。
3技法の特徴とともに、気の遠くなるような工程と必要とされる集中力に、もの作りの大変さと素晴らしさを改めて感じました。
これから制作予定の作品のヒントもいただけ、多くの事を学ばせていただきました。
ありがとうございました。




昼食の後、予定を変更し屋島へ。ここで830年程前に行われた源平の戦を偲びながら、美しい海を眺めました。




午後は最後の見学地、ジョージ・ナカシマ記念館へ。
館長さんのジョージ・ナカシマの木工家への道のりや、家具造りへの思いなどの解説を聞き、数々の作品を見学しました。
コノイドチェアやコノイドラウンジなどに座ることができ、実際にその座り心地などを確かめる事ができたことも大きな収穫でした。


2日間、本当に楽しく、有意義で学ぶことの多かった研修旅行でした。
工芸会に入れてもらって一年。会員の皆さんにとても親しく色々教えていただき、また何年ぶりかの研修旅行にも参加できたことはこの上なくラッキーな事でした。
幹事の皆さん、本当にお世話になりました。


コメント
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