木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

一閑摺り折敷 糊漆で固め

2012-11-22 22:06:44 | 
しばらくアップロードが途切れましたが、一閑摺の折敷その後。


貼った和紙を縁に合わせて切り取ります。



そして、もう一度糊漆を塗り、貼った和紙を固めます。
表は黒く仕上げるため普通の糊漆を使いますが、


朱で仕上げる裏は、発色をよくするため固めの段階から朱の顔料を混ぜた糊漆を使います。
漆の岩渕先生直伝の技です。


まず、糊漆をヘラで配ります。この時、多めの糊漆をさっと全面に配る事が大切。
ちまちましていてはいけません。



余分の糊漆をヘラで取ります。これも手早く。



最後に刷毛で均します。できるだけ刷毛目も消すように・・・。
とにかく時間との勝負。まごまごしていると貼った紙の繊維がほどけ、大変なことになります。
写真なんか撮っている暇はありません。



しばらく水分を飛ばしてから風呂に入れて乾かします。
見ている間に色が変わってきます。ちょっと顔料が少なかったかな?


コメント
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