木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

京都木工芸研究会「一木一優」研修会

2014-08-05 21:11:56 | 木工
京都木工芸研究「一木一優」の研修会が開かれました。
今回のテーマは、「積層による曲げ木」の実技研修。
7名が参加し、岩城会長の説明を聞きながら実際に曲げ木に取り組みました。


型は、この日のために事前に作り、板もあらかじめ薄く挽いておいたのですぐの曲げ木に取り組みました。
まず、曲げた木が糊で型に付くのを避けるため、型に養生テープを貼ります。


そして、挽いておいた薄板に糊(ボンド)を篦で均一にぬります。
板は8枚重ね、トータルの厚みが20mmになるようにしました。


糊の付いた板を重ねて、


型の中心を合わせて挟み込み


クランプで固定します。


板のずれなどを調整しながら、中心から外側に向かってクランプで締めていきます。


クランプによる締めが完了。これで糊の乾くのを待ちます。
材を水に濡らしていないので、明日には糊が乾き、クランプを外すことができます。
6台の台を使い、全員が実習をした後昼食。


昼食後は、岩城会長が栽培したスイカで一息。
美味しいスイカでおなかいっぱいになりました。


午後は、アイロンによる曲げ木。
材は幅30mm、厚さ15mmのタモ。
しっかり濡らして、アルミホイルで包み、アイロンがけ。
10分ほどアイロンを掛けた後型に沿って圧縮。


ちょっと急なRでしたが見事曲がってくれました。
ただ、外側に少しヒビが入ったので、もう少しアイロンがけの時間を長くし、型を雄型でなく雌型にした方が良かったかもしれません。


実技研修の後は、作品展に向けての作品作りの状況の交流や、情報交換など楽しく歓談しました。
暑い一日でしたが、充実した一日でした。

今年の「一木一優」の木工芸・漆作品展は、例年より1ヶ月遅い、12月5日(金)~8日(月)みやこメッセにて開催されます。
お楽しみに!!

コメント
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