木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

今年最後の仕事

2017-12-29 21:57:54 | 木工
今年もあと2日。ようやく仕事の目途が立ちました。

こちらは桐箱。収納する作品が固定できるようにしています。
明日納品させていただきます。

そして・・・

十兵衛の杖! 十兵衛の杖とは、「柳生十兵衛が武者修行に出た時に持って行った杖」だそうです。
この鉄芯に木を嵌め込んで直径24~25mmの丸棒にし、それに麻紐を巻いて漆で固めるのだそうです。
以前、陣羽織の衣桁をお作りした名古屋のFさんから、鉄芯は作ってもらったものの木の部分の作り方がわからないので作ってほしいと依頼されました。


厚さ3mmの鉄の細長い板3枚を溶接し、円筒形の端金具がついています。長さは約1.4m。
実物を見ると3枚の鉄板の角度は120度ではない! 一箇所は120度よりだいぶ大きく、他は小さく、角度はバラバラ。


いろいろ考えた末、市販の丸棒を使い、鉄板の角度に合わせて3枚におろす。これしかない。


ちょっと苦労しましたが、何とか収まりました。


太さも、24~25.5mmに収まりました。
Fさんお待たせしました。明日発送致します。

年を越してしまうものもありますが、何とか正月を迎えられそうです。(^_^;

コメント
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