木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ゴムツク

2009-12-25 21:15:13 | 
銘々皿の拭漆も仕上げに近づいて来ました。(これで何回目だろう。)
片面ずつ仕上げるのですが、高台が低い(4mm程度)ので持つのが大変だったのですが、便利なものがありました。


その名も、「ゴムツク タコ球」 加藤漆店で見つけました。


球を握ってくっつけるとしっかり吸い付きます。


ひっくり返して漆を塗ったり、布で拭いたり・・・今まで4mmほどの高台を指の先でつまんでいた苦労が嘘のよう。


拭き終わったら球を握れば簡単にはずれます。


本来の「ツク」はこの右側にある棒状の物。これをビンツケ油や、最近では両面テープで漆器に貼り付けます。
上塗りで回転風呂で乾かす場合はこれでなくてはだめですが、拭漆などで使う場合はすぐに外せるこのゴムツクが断然便利。


こちらは、蒔絵練習用の手板。捨て摺を1回しただけなのでどうかなと思いましたが大丈夫。しっかり吸い付いていました。
良く付くといっても、ゴム球を握ったらだめです。カパッとはずれ大変な事になります。


表の面だけでなく、裏を残して木端、木口まで中塗りの黒呂色漆を塗ることができました。
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