ブックカバーチャレンジ6日目は、煎茶関係から
松香庵流家元、嶋田静坡宗匠著の「煎茶百楽」

煎茶を楽しんだ先人たちの紹介からはじまり、煎茶を楽しむ基礎知識、煎茶席の設え、作法と道具から茶話に至るまで、煎茶の世界を堪能できる内容となっています。
多少煎茶をたしなむ小生にとって折に触れ読み返し勉強させていただいている一冊です。

毎年春、黄檗山萬福寺で全国煎茶道大会が開かれています。
日本煎茶工芸展も同時に開かれ、数年前その会場で他の人と出身校の事を話していたら、後ろから「私も同じ大学の工学部出身だよ」と声を掛けてくれた方がいました。
大学の先輩にあたるその方がこの本の著者の嶋田静坡宗匠の妹さんのご主人だったのです。
それから煎茶道具のことなど話しが弾み、煎茶の教授をされている奥様や嶋田宗匠に紹介していただきご縁を得たのでした。
全国煎茶道大会や東京大煎茶会では松香庵流のお席にも毎回入らせていただいています。
まだ煎茶を習い始めて日の浅い私はいつも緊張してお席に入りますが、お点前を拝見し、美味しいお茶やお菓子をいただきながらお家元のお話を聞いていると、とてもゆったりした気分になり、なんとも言えない心地よさに包まれます。
足はしびれてきますが・・・
そんな雰囲気をこの本から感じていただけたらと思います。
これまで紹介した本は、私を木工や煎茶の世界に誘ってくれましたがそれだけでなく、多くの人との出会いももたらしてくれました。
殆どが厚かましくも私が無理矢理押しかけたのではありますが・・・(^_^;)
朝から晩まで工房で一人制作の毎日ですが、作っている作品や使う道具の向こうにはそれに関わる皆さんの顔が浮かびます。
ブックカバーチャレンジという機会をいただき、本を探しながら改めて過去を振り返ってみると、多くの皆さんとのつながりの中で、今こうして楽しく木工ができているのだということを強く感じている今日この頃です。
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