木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ブックカバーチャレンジ 5日目

2020-05-18 21:58:18 | 木工
ブックカバーチャレンジ 5日目は2冊
 「伝統工芸を継ぐ女たち」と「伝統工芸を継ぐ男たち」



 全国各地に伝わる伝統的工芸品の世界に飛び込み、あるいは「家業」を継ぎ、ものつくりをする若い「女たち」「男たち」の物語です。
 伝統産業を巡っては、この30年ほどで全国の伝統工芸品の生産額が5分の1以下に減り、伝統産業に従事する人も4分の1以下に減るという大変厳しい状況にあります。
後継者不足も叫ばれる中で、どっこい頑張っている「女たち」が「男たち」がいます。
この本ではその皆さんの頑張りが生き生きと描かれています。



 「伝統工芸を継ぐ女たち」の中に登場する、長野県の上田紬の伝統を受け継ぐ伝統工芸士の小岩井カリナさん。
昨年夏に、上田市の武石(旧小県郡武石村)で開かれた展示会で始めてお目にかかり、更に11月には自宅の工房にお邪魔してお話しを伺いました。
その時求めた上田紬の名刺入れとネクタイは私の愛用品です。



 もう一人、「伝統工芸を継ぐ」に登場する三木の鉋鍛冶で伝統工芸士の森田直樹さん。
千代鶴是秀から続く鉋鍛冶の技を四代にわたって受け継いでいます。
森田さんの師匠である二代目千代鶴貞秀さんにはもう35年以上親しくしていただき、森田さんとも入門の頃からのお付き合いです。
 この本の作者の関根由子さんとは森田さんが千代鶴貞秀が三代目襲名した襲名式の会場でお目にかかり、その時この「伝統工芸を継ぐ女たち」をプレゼントしていただきました。
 今回の新型コロナウィルスの感染拡大による影響は、こうした伝統産業に携わる人々にも大変大きな打撃を与えています。
そうでなくても厳しい状況の中、地域に伝わる素晴らしい伝統工芸・伝統文化を守り、将来にわたって引き継いで行くためにも、大きな支援が必要ではないかと思う今日この頃です。
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