木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

美術工芸「久光」

2010-06-14 23:20:53 | 道具
旅の最終日は信州飯田。
市の中心部で美術工芸「久光」を営まれている、田見さんをお訪ねしました。
田見さんとは、千代鶴貞秀さんを中心とする集まりで2度ほどお会いし、先日は三木からの帰りに私の工房にも立ち寄っていただきました。


お店には、奥様の洋裁手芸の品の横にショーウィンドウがおかれていました。


ショーウィンドウには、千代鶴貞秀作の鉋や小刀を中心とした刃物や、砥石や古い墨壺などが並べられていました。


一画には、砂鉄や玉鋼も。


屋号の「久光」の名前は、ご主人のお父さんとお母さんの名前の一文字をもらい、久しく光り続けて欲しいという願いをこめて付けられたそうです。


現役の大工だった頃の道具や、その当時手に入れられた古い道具などいろいろ拝見してお話を伺いました。
職人にとって命である道具こそ本当に良い物を使ってほしい、そしてその道具を後世に残していきたいという思いを熱く語っておられました。


こちらは、小物の制作や道具の手入れをされている自宅の一室。
集められた珍しい道具も見せていただきました。


使い込んだ丸鑿。ここまで柄が短くなった鑿を見たのは初めてです。


こんな丸鑿も初めて見ました。内1本をお土産にいただいてしまいました。

奥様も交えて、いろいろ楽しくお話していると時間はあっという間に過ぎ、帰りにはお土産までいただいてしまいました。
その中の一つは、奥様手作りのランチョンマット。


家に帰って早速、椀や五稜箸を並べてみました。
ワンポイントの可憐な花の刺繍がとても素敵です。
田見さん、奥様、本当にありがとうございました。

5日間の信州の旅を終え、満ち足りた気持ちで帰路につきました。
県境を越える頃に降り出した雨はやがて本降りになり、この日、関西の梅雨入りが発表されました。

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