木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

薪置き場 

2009-05-19 21:25:24 | 工房
朝から昨日の続きの薪置き場の増設


柱を立てて、垂木掛けと桁を乗せ


垂木を掛けて


屋根にポリカーボの波板を貼り


樋(とい)を付けて、完成・・・のはずが、樋のじょうごが行きつけのホームセンターになかったので、縦樋がつられませんでした。

この薪置き場を作ったのは・・・


これを薪にして収納するため。いつまでも雨ざらしでは腐ってしまいます。

午後からは薪割

まず、チェーンソーで短く切り


薪割機で割って、薪置き場に運んで積み上げました。
 
さすがに疲れました。


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薪置き場 増設

2009-05-18 20:45:57 | 工房
以前作った薪置き場では足りなくなってしまったので、増設することにしました。

2寸角の桧と垂木をいつもお世話になっている黒田材木店から購入。
朝から刻みをして

まず、土台を組みました。


場所が狭いので、柱は貫を入れてあらかじめ組んでおいて立てます。
その上に桁を乗せます。
今日一日で建ててしまいたかったのですが、時間が足りませんでした。
これができないと、入り口付近の薪の山が片づきません。
明日も頑張ろう!


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木工芸展巡り

2009-05-17 21:12:59 | 木工
今日は一日木工芸展巡り


まず行ったのは、烏丸御池の「しまだい」で行われていた、京都木工芸協同組合主催の「京都木工芸展」
伝統的工芸品に指定されている京指物を中心とする、「京の木工芸」の展示会です。


                ※会場内の写真は主催者の許可を得て撮影させてもらいました。
会場にはその道一筋の職人さんの技から生まれた作品がたくさん展示されていました。


今回のお目当ては、桐タンスの第一人者の福原さんにお会いすること。
5年ほど前に小生が作った楓の箱を見ていただいた事を覚えていてくださり、色々お話を伺うことができました。
是非一度工房におうかがいして色々教えていただくことをお願いしました。

次に行ったのは

ギャラリー中井で開かれていた、木工の青木さんと染色の川崎さんの展示会。


刳物、指物から、木工旋盤を使った挽物まで幅広い分野で工夫をこらした作品作りをされていました。
拭き漆できれいに仕上げておられたのが印象的でした。
青木さんは今年、日本伝統工芸近畿展に入選されました。おめでとうございます。


一緒にされていた、川崎さんの染色。草木染めで染めた糸で織物までされています。
その落ち着きのある色合いはなんとも心地よく、見ているだけで癒される感じがしました。
いつか機会がありましたら、作品に使わせていただきたい、そんなイメージがわいてきました。


木工展巡りの最後は、プラナさんの「木のある暮らし展」

小生の作品も並べていただいています。


この作品展へは、木工芸家の今野さんに誘っていただき出品させていただく事になったものです。


一緒に出品していながらお会いしていない方もおられますが、皆さんの力作を拝見し感心するばかり。

小生は・・・
以前に制作したものがほとんどですが、

唯一、この栃のテーブルだけ今回の作品展に向けて制作できました。

学ぶことの多かった一日でした。



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お客様

2009-05-16 20:44:22 | 
今日はお客様がたくさん遊びに来てくださりました。


昨年3月まで勤務した職場の同僚の、Yさんとご主人と息子さん、Mさん、Kさん。
作業台がテーブルに早変わりし、昼食を食べながらいろいろなお話をしました。
こうしてお話ししていると、退職して1年が経ったなんて全く感じられません。
本当に楽しいひとときを過ごさせていただきました。遠いところありがとうございました。
また是非遊びに来てください。

さて、最終段階に入った五稜箸
朝は

先の部分に漆をたんぽ摺りして


モスリン(毛織物)で拭いて乾かし、


夕方は、元の部分にたんぽ摺りして


やはりモスリンで拭きます。
モスリンで拭くと綿で拭く時と比べ漆が厚く残るので、こうしないと置いたところに箸がくっついてしまいます。


先を拭いた時は板に乗せた桟木に並べて乾かしますが、元を拭いた時は発泡スチロールの板に立てて漆室で乾かします。
もう一度漆をかけたら完成になりそうです。



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ステンドグラス入りドア

2009-05-15 21:46:14 | 木工
塗装の乾いた釣り竿


リール固定金具を取り付けて


完成
もう一本は、数年前作ったもの。今回は竿を切り詰め、柄に嵌め直しの以来でした。
Kさんお待たせしました。


今日は、また丹後からのお客様 そう、前回お見えの野沢温泉スキー場パトロール隊員のSさん。
こんな物を持ってこられました。

ステンドグラス。
これを嵌め込んで、高さ2メートルのドアを作ってほしいという依頼です。
今改装中のご自宅に付けるそうです。
雰囲気から、黒っぽい材が合いそうですね。
ドアの開け閉めにステンドグラスが耐えられるか、という不安もあるのですが・・・。

これからの作業に備え、ペティワークの調整

レールの固定ボルトをゆるめ


ダイヤルゲージで、鋸刃とレールの平行を出します。
鋸刃の手前と


先で測定して平行度を、調整します。
このダイヤルゲージ、いつもお世話になっている刃物研磨のヨシダさんにお借りしました。

次に

ベアリング固定ボルトをゆるめて、鋸刃とフェンスを直角にします。
これでOK!と思いきや、刃とレールの平行がまた狂っている・・・。 動きは独立しているはずなのに・・・。

何度もやり直して、

やっと調整でき、重ねて切った2枚の板がぴったり合いました。やれやれ・・・です。



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釣り竿の柄

2009-05-14 22:01:48 | 木工
五稜箸の拭き漆の合間を縫って釣り竿の柄を削りました。


竿の先が痛まないように、薄紙を巻いておきます。


角材には円を描き、これを目安に削ります。


削り台に乗せ、角を削り


八角形にし


さらに、十六角形、三十二角形・・・のつもりで削ります。


内丸鉋で角を取り滑らかにします。


最後は調子を低くした平鉋で削り、逆目を止めて仕上げます。


柄の先と元は小刀で削ります。竿に傷つけないよう、テープで養生し慎重に削ります。


最後に紙ヤスリで磨いて完成。

塗装は、釣り竿なのでウレタン塗装にしました。

ウレタン塗装は久しぶりです。
10年ほど前に購入したものですが、瓶に小分けにしておいたのでまだ大丈夫。


サイディングシーラーで下塗りし、一液性のウレタン塗料で上塗りをしました。
久しぶりに嗅ぐシンナーの臭いは強烈でした。



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五稜箸 拭き漆

2009-05-13 21:33:13 | 
拭き漆にかかっていた五稜箸
やっと耐水ペーパーでの水研ぎが600番まで完了しました。


十分漆を吸い、しっかりした下地ができてきました。


まだ多少漆を吸いますので、刷毛で漆を塗り、


しばらく置いて綿布で拭き取り、


漆室で乾かします。
この綿布での拭き取りを3回程度繰り返し、次の工程に移ります。


今日のもう一つの仕事は、釣り竿の柄の制作。
自宅の向かいのKさんに3ヶ月ほど前に頼まれ、「急がない」と言われたのをいいことにすっかり忘れていました。Kさんごめんなさい。


写真を撮るのを忘れてしまいましたが、桧の角材を縦半分に挽き、竿を埋め込む部分(40cm)を、竿にあわせて両方に半円の溝を掘り、貼り合わせました。
釣り竿は先に行くに従い細くなっています。柄を作る上でそれが大変やっかいな事なのです。
あとから柄に差し込むことができないので、四角の状態で竿を仕込み、あとから丸く削らなければなりません。
とりあえず、のりの乾くのを待ちます。




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栃テーブル完成

2009-05-11 21:30:23 | 木工
栃テーブルの天板


やはりツヤがあがらず、昨日炭粉胴摺りからやり直し
胴摺りを2回ほどかけて、漆を篦摺りしモスリン拭きをやり直し


完璧とは行きませんが何とかあがりました。

そして今日は、組立て

まず天板に摺り桟を


前回の教訓で、ゴムハンマーで直接叩かず、別のゴムハンマーをあて木にして叩きました。


次は脚部の組立て
接着剤は仕口をマスキングしておいたので水性ボンドでOK
修理も可能です。
 

天板(摺り桟)に脚を差し込み


のりが乾くまで固定し


完成
このテーブル、宇治市六地蔵のプラナさん「木のある暮らし展」に出品します。

ところで

この紫の花
いろいろ調べた結果、「ヤマフジ」ではないかという結論に達しました。



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初夏

2009-05-09 21:01:50 | 木工
久しぶりに晴れました。


炭山の山々も初夏の装いです。


この紫の花は何でしょう。

漆の乾きも良いので、五稜箸の研ぎにかかりました。

240番の耐水ペーパーで1本1本研いでいきます。
陽気も良いので、途中眠くなってしまいます。


すべて研ぎ終え、また漆を刷毛摺りします。
しばらくこの繰り返しが続きます。

一方、栃テーブルの天板に問題発生、
拭きムラや、部分的に曇った箇所ができてしまいました。
こうなると、ただ拭き重ねてもムラや曇りはとれません。


炭粉胴摺り(ぬらした綿に炭の粉を付けて磨く)をかけ、再度漆を篦摺りしてモスリン拭き。
まだもうひとつツヤがあがりません。
明日もう一度・・・。


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五稜箸

2009-05-08 22:37:32 | 木工
栃テーブルと並行して進めていた五稜箸の鉋削りも大詰め


5面すべて削り終わりました。
でも、まだ終わりではありません。仕上げ削りが残っています。


まず、先を細く削って仕上げ、
逆目を止め、できるだけすべての箸で全体の太さが揃うように削って仕上げます。


頭の部分だけはサンダーで低い五角錐に削ります。
これで木地が完成


削り終わったら捨て摺り
できるだけ漆をしみこませます。


捨て摺り完了。
良く乾かして研ぎに移ります。



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