Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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義足使用者の家作り

2008-04-20 00:04:22 | インポート
某義足関連掲示板に 義足を使用している人から 新築時の注意点に関して質問があった
四年くらい 調べて相談して設計し続けている我が家の場合を参考に書いてみようかなと思った
参考になるといいな


《アプローチ》
全面道路から敷地、玄関、室内までの動線の段差、床仕上げ、手摺、転回面積、勾配を車椅子前提で考えるとよい
駐車場から玄関までもそう
できれば降りてから玄関まで屋根が続いているといい

室内も 玄関からLDK、トイレ、お風呂、寝室、洗面所 の動線を車椅子前提で確保できると良い

スロープ勾配は 1/15 ー 1/20 くらいで途中に勾配のない転回点をつくる
車椅子の転回には有効で1.4m角は欲しい

室内と玄関外の段差は 車椅子のことを考えると段差は余りない方が良い 一度に一センチくらいの段差に押さえ 一つ一つの段差の間を ある程度はなすこと
スロープ勾配がきつい場合は 補助を利用して段差解消機を設置することも検討するとよい

《内装》
手摺の下地は出来るだけいれておく
壁の一番下の部分は車椅子の足おきが当たり 痛みやすいので考慮した仕上げにする
出来るだけ引き戸にして 上釣り式とし 力を使わなくても開けやすいようにする
両側から押して開けられるドアなどもあるので検討する

玄関には車椅子の移乗をするならそのスペース、車椅子をおいておくスペース、義足で靴を履き替えるためのベンチ

浴室には 浴槽へのアプローチを考慮
義足をどこで脱ぎ 風呂を出てから どこで体を拭き ドライヤーをかけ 体を拭くかを考慮

2階建てならエレベーターを設置できるようなスペースを中庭にしておくと良い


洗面台や台所シンクの下は 取り外せると良い
床材は車椅子にも義足にも、裸足でも問題ないように 考えておくとよい
スイッチ位置やコンセント位置には十分な配慮を
車椅子で使いやすいようにしておくにこしたことはない

《その他》
階段の踏みしろは大きめに、手摺高さは検討して、義足の使用と成長への対応が必要

トイレのような、義足を履いて座るところには手摺が必須、考えておくとよい


うーむ
今までの話し合いで 出て来たこと
書き出してみました

なかなかね
これらが決まるのに 時間を要しております

気にしだすときりがないけど 普通の人より 早い年齢で体のいろんな部分に無理が来やすい 義足使用者
やはり車椅子対応までは考えておかないとね
始めからすべてではなく リフォームすることを想定して

難しいよなぁ
本当にね

これらの要求を 図面に反映し アイディアを考えてくれる作り手
実際には そうした出会いがもっとも大切だと思う
なかなかね こうした家作りに 根気よく付き合ってくれるところは ないよね


こんなもので…参考になりましたでしょうか?


コメント
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