Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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術後急性期や乳児の義足構成について

2014-04-22 17:33:58 | 義肢装具や関連のお話
術後急性期や乳児の義足について



少し前に、義足についての質問を受けた。
直接具体的ではなかったし、あまり実名での相談でもなくて
あまり立ち入らなかったんだけど、あらためて考えてみた。


今、当たり前に言われていること。
なんか不思議な感じがする。


あくまでも、素人の意見。技術的な裏付けがあるわけではない。
ただ、今までの娘の義足作成にかかる工夫や変遷から思うのだ。

なぜ、はじめから
アルファスピリットライナーをつかわないんだろう?


ストッキネットや布の断端袋を重ねばきする、標準の方法だと
たしかに厚み調節はしやすいかもしれない。

でもね。義足がグラグラするから歩きづらいし蒸れて断端が痛む。
義足を履くのが嫌になるしきつい。


娘は四歳まで断端袋を使っていた。
でも、トイレトレーニングで吊りバンドを外したくて、当時無理を言って四歳でアルファスピリットライナーを使わせてもらった。
そのときには前例はなかった。

肌には、こちらの方が優しい。
肌荒れは目に見えて収まったのを今でも覚えている。

結果的に試行錯誤の末、ソケット内面にマジックテープをつければ、かなり活発に動いても大丈夫なことがわかった。今ではもう少し小さくても いきなりこのライナーを使う子供がいる。チャレンジしたおかげさまである。

動きやすいし、装着もらく。
六歳には間違いなく自力で着脱していたし、いまはさらに改良されていて、外側ソケットを窓を開けて、それを留める形式だから、年少さんくらいでも自力で出来そうだ。


アルファスピリットライナーの利点は変形追随性。
かなり柔らかいから断端の変化に耐える。
加えて、中に汗を吸い取るためのものをいれたりできるし、断端末が尖っている人用の先端用の薄い樹脂インナーもある。

ライナー外側から同素材の伸縮性が高いバンドで巻けば、周径を増やせるから、痩せたときの対応ができる。ソケット内面にウレタンや皮を貼っても懸垂は大丈夫だった。

だんたんがむくんだときの対応は、二重ソケットにしておき、外側ソケット後ろ側を開けておき、バンドで調節しやすい形状にすること。
これでかなり対応できる。


以上を総合すると。
なんかさ。つかえそうなんだよね。
アルファスピリットライナー


少しソケットをふた周りくらい大きく作り、ウレタンを削ったり追加したりしながら、使えばさ。
本人へのストレスは、少ない。
ウレタンの切り貼りくらい、素人でもできるよ。(^^;;
工作レベルだもん。
うん。


なんとことを 思いました。
義肢装具士さんが聞いたら、どう思うかなぁ。
でも、私が思うに
そんな気がするんだけれども。


娘には今更、試す機会がない話。
でも、いままでに知り得たことを総合すると気がつける話。
もしかしたら、こんなこと。
私みたいな立場でしか気がつけないかもしれない。
ふとそんなことを思った。

なんていうか。
だから 書いてみた。(^^;;
どうなんだろう。


素人の戯言かもしれない。
でも、いままで娘に関しては、その戯言を真剣に検討してくださったおかげでいまがある。
結果、小児義足の当たり前が変わった部分があるのを私は知っている。

だから思うのだ。
気がついたら伝えなきゃ。って。


いつの日にか、この記事が
未来ある義肢装具士さんに 発想の転換をもたらしますように。

もしかして誰か重鎮の義肢装具士さんが、真剣に検討してくれますように。祈らずにはいられません。


以上。自分なりの精一杯の経験からくる 想い でした。


コメント (3)
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