conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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「吉原炎上」

2007-12-30 02:01:00 | 日記
10ch『吉原炎上』を観た。
綺麗に出来すぎたきらいはあるけど、吉原と言う異次元の世界で、売られた女が金のために身を売るハードな世界は伝わってきた。
ヒロインの花魁「紫」がまだ駆け出しの若汐という女郎であったころ、かつて将来を誓った男に希望を抱いて、その日が来るのを待っていたが、女郎である故に無残にも夢は砕け散る。

これからの若汐の生き方は、女郎に徹して身も心も凍らせる非情の世界へと変転し、花魁のナンバー1に上るのだけれど、部屋待ちの格式を捨てて他の女郎と同じく顔見世の場に居並ぶ。

この「吉原炎上」での見所は、女郎はあくまでも女郎、金で買われる身であれば花魁も女郎も同じ、これに徹して生きる「紫」の気概だ。
だからこそ外務官の大倉の身請けも断って、「年季が明けて後、一度だけお伺いいたします、そのときは『よくがんばったね』とだけ言葉をかけてください」・・・。大倉は立派に大成し、年季を明けた「紫」の訪問を受ける。大倉はこの日を待っていた、妻として迎える日を。
桂小五郎(木戸孝允)と幾松のようではないか、こちらは身請けされた愛妾ではあるけれど・・・。美談完結でした。






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