心あてにそれかとぞ見る白露の 光そえたる夕顔の花
よりてこそそれかとも見めたそがれに ほのぼの見つる夕顔の花
ふと立ち寄った夕顔の邸宅
源氏は名を隠したけれど
それとなく察した夕顔が歌をおくります
さらに
光源氏が夕顔に返歌した一首を加えました
春庭さんがコメントに寄せてくれました
歌のように優雅な背景を伴ってはいないけれど
一応は夕顔の花をアップ
玄関前のビニールの紐にからませ
夜気を吸った妖精がひっそりと花開く
忍びつつ一夜限りを想いに寄せて
静間に匂う妖しさよ
そは儚くも君の面影を抱きて
なすすべも無き夏の夜半かな
☆こんな夜は『源氏物語』でも読んでみたいな
寝苦しい8月を迎えてから、恒例とは言えさまざまな戦前戦後の回想がクローズアップされて来た。
御巣鷹の山腹に散った日航機事故からも、既に30年の時が流れている。
時々思い返すのだが、あの日の機影を奥多摩上空に見た、という思いが心をかすめているのだ。ちょうどあの時刻の夕方だったが、西空の方を眺めていると、何時もと違う航跡で旋回する機影が眼に入ったのだ。「おかしいな?」と何気なく思った記憶が蘇ってくるのである。当時は事件性があまりにも大きかったので(実際には事故であったのだが)、「おかしいな」の思いは封印されてきた。
しかし彼の惨状は心のどこかで、他人ごとには思えない衝撃が、自分の内に重くのしかかっていた。しかし彼の光景がまさしく日航機だという確信はいまだに持てないでいる。
そして広島、長崎である。広島に行ったことはないけれど、長崎には一度だけ行ったことがある。三菱造船所のドックでエンジン改修のための2週間の滞在だったが、スナック&バーのママさんと平和祈念像の前に立ったことが思い出される。すでに廃墟の面影はどこにも見当たらなかったが、平和の像の周りには明るい雰囲気が漂っていたのを覚えている。19歳の少年を案内してくれたママさんの心遣いが嬉しかった。
8月は原爆慰霊祭や終戦間際の時局などが報道されて、現在の政局などと重ねてオーバーラップするわけだが、先日放映されたNHK番組では、終戦に向けたオリジナルの玉音放送が流された。初めて聞く長い文体の敗戦宣告ではあったが、時局の説明が長々と続いた後、「国民にこれ以上の犠牲を強いるのは忍びない」元々戦争は望むところでなかった旨の言葉の後、『忍び難きを忍び、耐え難きを耐え、』とくるのである。従来聞いたものは抜粋に他ならなかった。
軍部が抵抗する中で、音盤を極秘に持ち出す勇気と放送に至った苦労などは、ドラマ化された別枠で放映されていた。
そして今、安保法制である。対中国けん制の飛礫(つぶて)だとしても、如何ほどの実効力を伴うのかは疑わしい。外交で戦力を削ぐのが第一義ではないか。その才腕が無いところに国民の不幸がある。
紙工作とは言え、なかなか手の込んだ作りとなっています。
暇にまかせてネットでダウンロードした帆船模型ですが、エプソン提供のオリジナルクラフト設計図を印刷して加工してみました。
サンタマリア号
コロンブスがサンタマリア号に乗って新大陸を発見しました。
本物には及びもしませんが、ペーパークラフトであるところが素晴らしい企画だと思います。
折り紙もそうですが紙との関わりが深い、日本の伝統的な工芸の一端を見た想いです。
見える範囲内はすべて彩色を施したパーツをカットし、両面接着するように出来ています。
仕上げまで二日かかりましたが、置き場所に難がありそうです。
障子を開けて窓外に行きましょうか。