conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

これからどうする?

2024-09-29 20:33:13 | 随想
自民党総裁選も終わった。過ぎてみれば自民党再生にふさわしいと見られる、石破さんが選ばれたわけだが、内憂外患の難しい舵取りを如何に裁いていけるのか、理想と現実の乖離も当然起こるだろうが、日米地位協定の改定だけは貫いて欲しい。既に米政府内から改定に対する警戒の念も囁かれているようで、前途は険しい。しかし独立国の基本的な条約なのだから、何時までも支配国と被支配国のような関係維持を強制することは、その国の国民を侮辱するものである。恐らく米国は、あらゆるルートを通して潰しにかかってくるだろう。今までの自民政権が敗戦後の従属関係から、制空権や基地問題の管理を放棄させられてきた。この事を国民レベルで強く訴えなければ米国は動かない。
 イスラエル軍がレバノンの民兵組織、ヒズボラの最高指導者を地下貫通弾で爆殺した。事態が悪い方向に展開すると誰もが予想することを敢えて実行した。その背景にあるのは豊富な武器弾薬とイスラエルを保護する大国のロビーストが支えている慢心から、己の姿を見えなくしているのではないか?イスラエルを支持する大国も本心から止める気配がない。大国にとって、自国の優位性が最大の判断基準だとすれば悲しいことだ
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我が事を憂える

2024-09-22 14:02:10 | 随想
我が事を憂える
 暗いニュースが多い近頃は世相を憂える気もあるが、自分の内を覗けばまた我が事を憂える。生きることの確かな手応えは、ほんの束の間の満足に終わって、夕べのことは夢にも残らない。つまり人間一般の傾向だと自らを慰めつつ、しかし――と思いは続くのである。ああなりたいこうなりたいと思うのは欲求の発露だが、なったらなったでもっと欲しいと欲の権化になってしまうのは成長とは違うな。沈思黙考して新聞広告に載った一文を反芻する。「無人島に一冊の本を持って行くなら『歎異抄』だ」とあった。かくて難解な『歎異抄』を手に取り、師釈の講話を謹んで拝聴したのはよいのだが、頭でわかるとしても心底に沈殿させることは容易ではない。歳をとると言うことは寿命の終わりに近づくこと、浅はかに生きてきた前半生に埋め合わせの利かない後悔が、晩生の脳みそを酷使する。そんな足掻きにも似た凡人の徒労を一蹴して、目覚めさせてくれるのが『歎異抄』なのだ。奥の深い哲学(らしき)の領域に入ると、残る人生の時間を食い潰してしまうオンリーワンの執着が疎ましく、あれもしなければ、これもしなければ、と雑念の貧乏素地が頭をもたげてくるのである。
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満月

2024-09-18 22:03:54 | 雑文

    欠ける世に欠けたるはなし十五夜の月

    

見た目は満月なんだけど、よーく見ると少しいびつなんだよね
自公満月とも聞こえてきそう


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プーチン氏の賭け

2024-09-15 23:06:05 | 随想
 頂上を極めた後はひたすら麓を目指して降りていく。さのみあらず峰より峰へ連峰踏破する御仁もあるか。一向に降りる気配のないのがロシアのプーチンアルピニストだが、プーチンは何処まで行くつもりか。ウクライナが戦力では長期戦に不利なことから、モスクワ市内も射程に収めるハイマースの長距離弾の使用を米国に求めたそうだ。仮に300㎞射程のミサイル弾が使用されるとしたら、その後の展開は核使用の是非に及ぶだろう。国境からモスクワまでの距離は450kmだから直接には無理だけど、闇雲に事を始めて悪戯に事を延ばし、面子に固執すればますます事態は悪化する。世界をリードする指導者不在の当世は、アンコントロールの地球に対する太陽系外からの惑星弾が飛来して、滅亡の憂き目に遭わない限り目が覚めないらしい。
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現実と既視感の狭間

2024-09-03 22:16:59 | 随想
かつてアラビア航路に乗っていた頃、インド洋の沖ではインド音楽の低音リズムが流れ、アラビア海が近づくにつれて、ひときわ賑やかな低音アラブ音楽が流れてくるといった、地続きの電波伝播の如き印象だけが残っているのだけれども、音楽についてはさっぱり分からない雑音の領域で、ラジオの暇つぶしに流していたように思う。
 あの頃に比べれば、マラッカ海峡周辺国からインド、そして中東のアラブ諸国の距離感というか、心理的な近接感は、科学の発達で宇宙に飛び出したロケットマンの地球観のように、行ったこともない所にも親しく近しげに感じてしまうのは、一つには平和からほど遠い、引っかき回された傷による痛みを感じているからか、人類のアホの一人として歴史の一端を垣間覗いたことで、歴史にも矛盾があると、同情の念に心涙を浮かべたのが距離感を縮める元だったのか。同時にいつか日本もズタズタの擦り傷を負う日が来るかも知れない。世界のバイヤーに国土を買われ、おいしい地下水を汲み取られ、商業施設をファンドの投資で売却され、日本の政治はハックされる。こうならないように祈る。
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