conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

政治家声明

2024-08-26 17:37:51 | 随想
 自民党総裁候補に名乗り上げる数の多さにも驚くのだが、マスコミ等の報道によれば各人とも裏金問題や統一教会系の一連の繋がりについて、一切の釈明をしないで、未来の明るい社会を築くとか、自信と誇りを持てる国際社会での存在感とか、国力の強化とか、精一杯の努力とか、どう見ても立候補者と民衆の間に、襖の衝立があって中身が見えないもどかしさが残る印象を持った。これを浮気の原理で見るなら、一番身近な女房を不幸な身に置きながら、浮気の相手を幸せにしてみせると見栄を張る姿に似て、空約束の匂いも漂ってくる。現在足下の問題点を解決できなくて、なんで先々の約束事ができようか。総裁選も国民投票にかければ、もっと真剣な政治姿勢を示せるのではないかとも思ってしまう。こんな中にもエジプト外相が来日して上川外相と対談した中に、中東での混乱する情勢について、武力にも侵略にも関与していない日本だからこそ、和解の解決に至る貢献ができるのではないか、と提案があったそうである。国際舞台で実行するには、強固な意志力とビジョンを示す勇気が必要だろう。
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極東の不安

2024-08-22 10:50:29 | 随想
極東アジアの地勢的な不安が、火薬の匂いを醸している。歴史的には欧米ロ中の権勢争奪が政治的に軟弱な極東に焦点化していることか。プレート移行に例えるならアメリカプレートとロシアンプレート、それにチャイナプレート三方のひしめき合いが日本海溝をまたいで押し合っている、その歪みがウクライナに大地震を引き起こし、パレスチナに余震を誘引した。チャイニーズプレートは南海の内海化を特化し、フィリピンやベトナムとの軋轢を強めている。日本海溝を抱えた日本は、津波の影響を最も恐れているが、プレートの押し合う力点に位置していることで、逆に均衡が保たれている・・・嵐の前の静けさだから、何時破られるかという不安要素はつきまとっている。この不安要素はアメリカにとっては好都合な現体制の維持となる。
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欲望の塊

2024-08-16 11:53:17 | 随想
 「おかしい」ことはおかしいことと感じるのは、煎じ詰めれば、人間の欲望が絡み合って肥大化した情況が社会に提示されたときではないか、自分サイドに都合のよい情況を意図的に誘導して、強引なほどの外交勢力で現実支配していく。今の超大国に見られる共通した方策と見て取れるのだが、その勢力に迎合する国の多寡によって世界地図が塗り替えられていく――ウクライナ問題もパレスチナ問題も、根底にあるのは欲望から引き起こされたものである。所詮人間は欲望の塊であるから、永遠に塊は墓場まで持って行くことになる。そこで必要になることと言えば、人知を超えた感性が対極的に存在しなければ救われない。救世主の出番となる場面だが果たして・・・?
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完成に向かって

2024-08-08 00:20:30 | 随想
地球は回る。昼と夜の間に循環作用は止めどなく、大河の流れ、潮の満ち干にも自然の摂理が働いて、人の行く末を示している。さらに言えば大宇宙の組成のなかにあって、人間を含め万物が構成物の一員に組み入れられているが、これらを支配しているものは何者か。宇宙の創意に叶う代行者としての存在が人間だと、いまだ偉そうには言えない思いが胸をつく。その意味で言うなら、世界の現情は、まだ険しい山道である。
ネタニヤフとバイデンの会談では、双方の現状認識が噛み合わない、ある意味では飼い犬に手を噛まれる状況が露出した。ハマスの最高幹部ハニヤ氏がイラン訪問中に爆殺されたことで、イランの報復戦が確実視され、中東の戦禍が拡大される事を恐れたバイデン大統領に対して、ネタニヤフはハマスを駆逐することに専念して、イランを巻き込んだ事の重大さを過小評価した上で、「解決が早まった」と述べたからバイデン氏が怒ったのである。元々バイデンの武力投入が、何でも意のままになると錯誤させてしまった面も否定できない。イスラエル建国以来の共同体という長い歴史もあるが、中東の熱砂に埋もれていたガス塊に火がつけば、東アジアにも中央アジアにも飛び火して戦局拡大し、ウクライナ惨劇に絡むヨーロッパ諸国の弱体化も懸念される。
 当初に戻れば、やんちゃ坊主が手当たり次第に玩具をもてあそんでいる道程ではないか。
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私論「混乱情勢を観る」

2024-08-01 22:09:54 | 随想
混乱に拍車をかけた現在の世界情勢は、何が原因でこんなにもおぞましい姿を呈しているのだろうか?世界に蔓延る権力の二極化は、必然の帰結なのか、新しい世界構築の出発点なのか?起こっている騒乱に正当な理由なんかがあるのだろうか?素人の観察で漠然とであっても、これらの問題に疑いを抱いている人は多いのではないか。元々米露の二大勢力が拮抗していた米ソ時代は、第二次大戦の疲弊もあって変動の大きい事件はそれほど無かったのではないか。南太平洋、ビキニ環礁の核実験やキューバへの核弾頭移送という問題はあったが。

ロシアが対抗しようとしているのは煎じ詰めればアメリカであろう。ウクライナがEU加入ともなれば、地続きになる恐怖もあるだろうが、背後を固めているのは米国だからである。ペレストロイカ以降ロシアの存在は、やや弱体化してアメリカ一強を導いた。このことがロシアの再奮起に火をつけたのだと思う。されど国際舞台を牽引する力は弱く、何かの起爆剤が欲しいところで、これまでアメリカが起こした歴史上の先例にならい、ウクライナに核攻撃を仕掛けると脅し、或いは日本の北海道に侵攻して、沖縄の米軍基地と対等な位置関係を築こうとした節もある。極東の外れにあって北鮮や中国、それにロシアが協調して包囲網を築けば、米国のアジア支配を牽制することもできよう。しかし事はそんなに簡単に決まるものではない。最大の利益を得るアメリカが現状破壊を許さないからである。
 一方、中東に目をやれば、ロシアのウクライナ攻撃に匹敵する、ガザ地区への猛攻がジェノサイドとも言われる人身攻撃になっていても、国際的な批判や制裁がないのは如何したことか。ロシアは罰するがイスラエルはお咎めなしでは、事の始まりをハマスに限定していて、大元のパレスチナに入植して国家を樹立し、パレスチナ人を追放したことがそもそも紛争の始まりだと言うことを無視している。問題の起点を見誤っているではないか。更にネタニヤフのイスラエルがイランを訪問していたハマスの最高幹部、イスマイル・ハニヤ氏を殺害した特報が飛び込んできた。イランの主権を侵したと、イスラエルへの直接攻撃を命令したホメイニ師は、売り言葉に買い言葉の如くで応酬。ここまで来ると理性で構えている構図は吹っ飛んでしまい、歴史のブラックホールに吸い寄せられる様相が現実味を帯びてきた。
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