conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

現れるもの

2022-11-14 22:26:40 | 随想

隠されたもので現れないものはない
旧統一教会のカリスマ的蟻地獄が、図らずも一人の人間の死によって、亡霊のごとく態を現わした。なんと底の深い地獄であることか。しかし、これが実相なのだ。闇の深い歴史的な暗路の足跡として、さらにベールの内を剥がされたときに、どんな形相をした怪物が現れてくるのだろうか、と愚案する。
時代が逆方向に展開して魑魅魍魎の裏社会が表に出てきた、そんな気のする昨今の世界情勢である。余りにも平和な時代が続いたので、社会のねじれ現象が起きたとしても、現れているものは不条理だ。過渡期の時代現象だとしたら、次に現れる時代というのは、平安期の後の鎌倉時代ように動乱のるつぼに入るのか、それとも悪鬼が滅びて平生業成の楽園が訪れるのか。どちらにしても人間の知性が試されるテスト期間が当分続くのだろう。
平生業成(へいぜいごうじょう)とは悟りの世界のことで、平成の年号となった仏教用語であるが、生きている今、極楽浄土の楽園に生かされる仏性になることを言うそうだ。心の浄化作用でもあるから、魑魅魍魎には効くかも知れない。日本には仏教宗派が幾つもあって、死んだ後の葬式や供養が主となっているが、本当の仏教は生きている今に、こういう生き方をしなさいとか、死んだら如何なるかと言った、後生の一大事を解決に導いてくれる教えなのである。妻の実家は或る宗派の檀家であるが、寺の本堂の改築に合わせて庫裏も新築するので寄付金を募ってきた。庫裏だけで5,000万円もかかるというので、一口10万円の高額である。墓じまいを考えている折でもあり、余りにも高額なので放っておいたら、二次三次四次と来るは来るは、呆れるほどであった。寺の存在とはかくも自己本位で宗徒の為になっていない。

コメント

山間食味

2022-11-10 22:43:30 | 随想

当然と言えば当然なのだが、コロナ水際規制を解除したことで留学生や観光客が増えたこともあり、それ以上に国内の規制解除で移動者が増えたのだから、感染者拡大は当然の事項となる。政治が商業の活性化を目論んだ代償も否定できないだろう。
コロナワクチン接種も回を重ねて、5回目の予約案内と接種券が3、4週間前に届いたが、巷間、接種の回数を重ねることで、副作用の重篤化が囁かれているのは気になるところ。
4回接種しても尚予防効果が低いとなると意味そのものが疑われる。だから用心はするが、これ以上の接種は御免蒙ることに決めた。
目を自然に向けると、山の賑わいもそこかしこに落葉樹の黄葉が見える。山はどっしりと不動のまま、山肌に植生された木々の衣は、四季折々に彩りを添えている。快晴の山並みを眺めながら、妻手作りの弁当を食べるのも味ひとしおと悦に入った。埼玉西部の山間地にある、高台の某医大病院の駐車場からの眺めも良く、澄んだ空気と山々の霊気が裾野に満ちて、百薬の長にも勝る心の糧となった。

コメント