何と大きな災害が続くことか
竜巻が家々を砕いて風穴をあけ
濁流が護岸の家を押し流している
山津波も一瞬のうちに山裾の家を呑み込んだ
異常気象の惨害は赤灯の車を走らせ
傷ついた人を運ばせている
チョコレート色の灼熱は
疲れ切った人の皮膚を焦がして
激変する異常世界に注いでいる
北極の氷も溶かして太古の海に帰すのか
災いの時代を引き寄せた
われらの罪は何処にあるのか
己の心を鎮めて
台風一過の畑を見れば
無残な姿が目を覆う
苗床の上に倒れたゴーヤの棚架
マルチシートも吹き飛んで絡んでいる
この程度で済んだと思えば
天然自然の荒みから免れた身を
感謝しなければなるまい