conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

赤灯

2013-09-17 22:49:34 | 詩歌

何と大きな災害が続くことか
竜巻が家々を砕いて風穴をあけ
濁流が護岸の家を押し流している

山津波も一瞬のうちに山裾の家を呑み込んだ
異常気象の惨害は赤灯の車を走らせ
傷ついた人を運ばせている

チョコレート色の灼熱は
疲れ切った人の皮膚を焦がして
激変する異常世界に注いでいる
北極の氷も溶かして太古の海に帰すのか

災いの時代を引き寄せた
われらの罪は何処にあるのか

己の心を鎮めて
台風一過の畑を見れば
無残な姿が目を覆う

苗床の上に倒れたゴーヤの棚架
マルチシートも吹き飛んで絡んでいる

この程度で済んだと思えば
天然自然の荒みから免れた身を
感謝しなければなるまい

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21世紀?

2013-09-13 22:57:15 | 随想

第二次世界大戦が国家主義に走り、民族意識の高揚とともにめちゃくちゃな
文明破壊へ突き進んできたわけだが――
そして今21世紀はグローバリズムのもと、共通経済圏の生成や宇宙空間への
国際協力が当たり前の時代になってきた、はずなのに――

人類の進歩とは?時々花火の打ち上げ失敗だとか、屋台のガスボンベが暴発する事故などと同様に、ちょっとしたミスによって(国によってはミスさえも気づかずに)自分で掘った穴の中へ、身動きできないほどに押し込めてしまうものらしい。

猛暑の中をくぐり抜けて、初秋の清涼感に浸る朝夕は、「白露」に相応しい清楚な気分を宿してくれる。このような何物にも代えがたい日本の気候風土は、私たちの魂のよりどころであり、精神的風土ともなっている。

バルカンの火薬庫に火がついてから、アラブの春の訪れへと民族的な闘いが時代の流れになっています。21世紀は経済の融和と摩擦というグローバリズムの二面性を持っているが故の、どうしようもない落とし穴が待ち構えているようです。

人種間の虐待はアフリカやアジアだけでなく、最たるものは中東の聖地のあるところでしょう。6000年の歴史が重層している異文化の抗争が続いるのだから。

日本の環境は?いろいろ感慨深いです。

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台風模様

2013-09-04 19:19:28 | 日記

かなり強い風を伴って、灰色の雲が南から北へと押し寄せている。
少し前には真っ黒な雲が雨を降らしていった。
そして今また薄日の中を、細い糸のような雨を降らしている。
降っては止み、止んでは降る雨脚の強弱が、台風の近いのを知る。
変わりやすい天気だ。

こんな中に黄薔薇が一輪咲いている。
夏の終わりというより秋の薔薇と云えようか、その名も「ヘンリー・フォンダ」。
まるでヘンリーの狂い咲きだ。

無花果の実も、柿の実も台風の洗礼を受けて色づいていく。
夏の初めに20数個付いていた柿の実は、大風や雨の降るたびに数を落とし、
今では10数個しか付いていない。
「諫早大実」という立派な名前の柿は、文字通り大きな実だ。
妻の親しい宅へ、お裾分けも果たしている「親善大柿」なのだが、
幹はすこぶる細い。

細いだけに折れる心配から、ロープで釣っているのだが、
細い体で肥満児を背負っている母親みたいな風情が、何となく哀れを誘う。
台風が集中する9月は児が振り落とされないか心配だ。

連日の猛暑も幾分和らいだ感じがする秋の早朝に、畑に出て鍬を入れる。
今朝も妻と共同作業をした。
苗床をつくって大根や白菜の苗を植え付け、晩秋と冬期の実りを念じた。
畑作業は妻の領域なのだが、どうしても力仕事は私の役目になる。

周りを見渡せば老人クラブのラジオ体操がおわり、学童の登校が始まっている。
朝日も差して幾分気温が上がってきた。帰宅したらシャワーで汗を流そう。

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