ゴールド運転免許証という、輝かしくもない運転歴に付随してきた免許証のグレードは、儚くもブルーに格下げされる運命にある。府中免許試験場で行われた認知技能試験を青色で通過し、次のステップが自動車教習所での実車技能試験と、高齢者講習を受けてパスしたなら、管轄警察署における更新手続きを経て、やっと新しい免許証が手に入る仕組みである。府中運転免許試験場から帰宅して、その足で教習所の予約を取ろうとしたが電話が混み合ってつながらない。コロナ禍中の前回もそうだったので、直接教習所へ車を走らせ受付へ・・・全然混み合っていない。先着の人はただ一人、スムーズに手続き完了。それでも予約の最間近は1ヶ月後であった。
高齢者の運転操縦がとかく事故を起こす問題に触れて、個人差が大きい技能と認知能力の老化現象を思わずにいられない。記憶力の減退は誰も避けられないから、家族や周囲の人たちの忠告を素直に聞けるように、自分を戒めておきたい。
超弩級台風7号襲来と思いきや、一転進路が反れて関東地方は波状的な風雨に見舞われただけで済んだ。台風の威力や気圧の配置によるとしても、なぜこうも度重ねて台風禍から逃れられる地方と、惨禍に見舞われて苦しむ地方とが分別されるのか。天然現象と一括して片付ければ、人間智の及ばない範疇だと言えなくもない。しかし人間の智が地球の自然サイクルを狂わせて温暖化をもたらし、世界は狂乱の連鎖を生んでいるとしたら、行き着くところ、人間の傲慢さが呼び寄せた状況なのだから、謙虚な心を取り戻すしかない。でもこのラインから一番遠い位置にいるのが「政治家」なのかな?目先の利益を追求すれば大衆ウケして票田につながる。そんな繰り返しが何時しか遠方を霞ませる視力低下となって、経験値の他に出られないとしたら、失望に沈むのは我ら国民である。
「はめを外す」――わがことで言えば、飯能警察管内の某所の長い坂道を下っているときに、17km超過のスピード違反を宣告されてしまった。12,000円の(罰則金)反則金を早々に支払ったけれど、無許可で取り締まっていたことが後に判明した。新聞には違反者の取り消しがなされたとあったが、つい先日、認知症技能検査と高齢者特別講習を受けるための案内状が届いた。2年前のことだから今更文句も言えない。意を決して臨んできます。
追記:罰則金ではなく反則金でした。違法取り調べでも違反は違反らしい。即支払いました。
物事には反転作用がつきまとうようである。自然の理としてもジグザグ進行というのがあるように、富士登山やヨット帆走、スキーの操行でも取り入れられている。ヨット帆走に至っては、風の摩擦力を利用して風上に進行する方法など、科学的に知的な応用がなされている。
グローバリズムの破局を言われて久しいが、貧富の格差増大と世界経済の中心移動を伴って、先の見えない時代に入っています。大国の一極集中なんぞ、空中の楼閣と化して退廃期に入っている情勢だ。大国の今までやってきた所行が、別の大国によって白昼夢のように再現されている恐ろしい現実。ロシアのウクライナ攻撃はまさしく対立する大国の過去の所行をなぞっているかの一面がある。ロシアのメドベージェフ前大統領が核の使用を仄めかして、混乱に拍車をかけているのも相手大国に対する責任の擦りつけでもある。。自分の行った過去の行為は、やがて自分自身の上に現れる。仏教用語で言うならば「自因自果」で、種をまいたのは自分なのだから結果の責任は自分が負わなければならない。ブーメランの作用である。自業自得の憂き目を見ると昔から言われている通りだ。行き詰まった世界の閉塞感は、時代の坂を逆戻りしてどの辺で落ち着くのか。情勢の混乱は収束が見えない。相当の破壊と殺戮をくり返して、大国内の反動気運を盛り上がるのを待つのか、大混乱を経て新人類でも勃興しなければ達成できないのか、ジグザグな進行過程の途上で、反転ポイントをまさぐっているような時局に思える。まさに白昼夢である。