3月21日に開花宣言があったと言うものの、ここに来て足踏み状態が続いている東京の桜。上野辺りでは六部咲きとか、まあまあの花見時を迎えている。
西郊の丘陵地帯では、まだまだ固い蕾のままの桜も多い。そんな中にも一本、一本と山肌に溶け込むかのように、慎ましく咲いている山桜も見える。4月5日は当地の桜祭りではあるけれど、例年のごとく満開はその後に迎えることになっている。
子供が小さかった頃は、弁当と敷物を持って桜祭りに酔っていたものだが、今では人混みを避けてひっそりとした閑静な場所を選んで、花見弁当と洒落ている。
東京の桜は夜桜がいい。昨年も同じような思いをカフエ日記に載せた。周囲の雑多な景観が消えて、スポットライトに浮かび上がる絢爛とした花邨は実に風情がある。夜桜は情念に訴える力が強いので、花に寄せる想いが切々としてくる。
新しい職場は一週間の研修期間が必要と云うことでしたが、実際には三日間で終了して四月から三人輪番の単独勤務となります。
二日目で大方の行動パターンが分かったので随分楽になりました。
自営の気楽な家業から古巣の窮屈な宮仕えに戻るのはゴメンと思っていたけれど、所詮嘱託の身柄であってみれば、会社員の堅苦しさはある筈もなく、自分のペースで仕事に当たる事ができるのであるから、居心地は寧ろいいのだろう。
新境地に貼りつけとなってカフエもお休みしていました。ご来訪の方々ありがとうございました。
猛烈に吹きすさぶ春嵐の中で、春耕の鍬を入れました。湿った耕土に鍬を振り落とし、土を引き起こす作業はかなりの労力を要します。それでも例年のように大玉の馬鈴薯収穫が期待されるので、黙々と精を出しました。
成田国際空港に着陸失敗して炎上した貨物機は、強風の煽りを受けた機首が滑走路に叩きつけられた格好でバウンドを繰り返し、最後に左翼を地面に擦りつけて発火炎上してしまいました。テレビを見ていて火の回りの速さに固唾を呑んだものだが、機長と副機長が亡くなった。貨物機ということで乗客が居なかったのは幸いだとしても、痛ましい事故という他はない。
夜になってNHK『プーチンのロシア』を観た。露骨と言えるほど「強いロシア」の建国にひた走る、プーチンの「ソビェト化」が異様に映った。ソ連時代の衛星国が次々と独立して、その勢いでEU加盟への速度を早めているが、隣国のウクライナやグルジアに対しては、力づくでも旧主の側に引き留めようとする時代逆行の覇権主義は何処から生まれるのだろうか。
ロシアには孤立感に対する過剰反応の一面があるようだ。西側に外堀を埋められていく状況を、国土安全保障面から漫然と見ているわけには行かない、国内の反動派に火がつきかねないのを恐れている節がある。何よりもロシアの経済が立ち直り、オイル(ガス)マネーで潤っている今が、世界をリードする好機と見ているのかも知れない。
四月から五月上旬の暖かさとなり、九州や四国で桜の開花が報じられました。この暖かさでいくと、東京あたりは後五日くらいで花見ができそうだ。
ここ多摩地区では梅の残り香が家々の垣根越しに漂ってきます。桜と見まがう桃色の紅梅は、桜前線の前座の趣さえ見せています。
さて、天気もよし、程よい気温に恵まれた今日は、補修する工房外板をサイズに合わせて纏めて裁断しました。補修を繰り返している工房はプレハブですが、倒産寸前の工務店に依頼して建てたもので、超価格の余り材をかき集めて建てたのか?と思える節がありました。それでも三十数年持ち堪えたのですから『プレハブ、されどプレハブ』と感心せざるを得ません。
奥歯のアクシデントも、コーティング用の歯磨き粉のおかげで、水に沁みる痛みも消えました。
四月一日から正式採用と決まる。その前に研修を一週間ほど行い、慣れる必要があるとのこと。すべては流れに身を任せ、星の導くままに新天地に着地しよう。
とは言っても体育館屋内が主戦場なので、箱の中の挑戦に過ぎない。長いこと自家工房内で仕事をしてきたから、気持ちの切り替えに少し時間が掛かるかも知れない。それでもある種の期待に懸けている自分が居て、まだ若いつもりか?・・・ならば、大いに結構なことではないか。・・・てなことで、それまでにやるべきことをやろうと、またまた工房の修繕の材料を買い求めてきたのでした。
それにしても、今まで経験したことのない奥歯の不快感は、何んとしたことか。痛いというより、じわじわ~っと鈍重な沁み具合が脳神経を不愉快にするのだ。冷水を口に含むときが最高に沁みるのです。
歯根が削られて神経が触っているらしい。
春遠からじ、暦の上では歴然と春なのに、渡り廊下を行き来するような三寒四温の季節の悪戯が、「春だよ」と口にするのを妨げている。
今日は晴天無風の穏やかな春日和で、虫も出てきそうな温かさでした。聞くところによると「啓蟄」だとか。
私も虫のように外に這い出て、体育館管理人採用の面接にいって来ました。向かいの奥さんの口利きで、今までとは違う職種ではあるけれど、ぽかぽか陽気が背中を押してくれた。
大勢の人に接すること、人中に居ることが今の私には必要だと感じている。
もともと清朝の離宮の手摺にあった鼠と兎の飾り物で、アヘン戦争の折に略奪され持ち出されたものであり、国家的盗品であるのは間違いない。
オークションでは2点で39億円と言う額で落札したものの、金は支払わないと落札した中国人は言い、中国政府も中国人民の財貨であり、歴史的文物を取り返すのは正当な心情だと、同調して後押ししています。
パリの競売市場との摩擦はこれからだろう。しかし、文物であれ領土であれ、力ずくで奪ったものを正当化することはできない。
大英博物館にスフィンクスは不似合いであり、メトロポリタンにシュメールの像は場違いと言う気もする。
本来のところに戻すのがあるべき姿であろうけれど、少なくとも将来に悪弊を引きずらない知恵が欲しい。