連日の緑雨で、寒さを感じるほど冷え切っている大気は、体育館の室内にも否応なしに湿っぽさを漂わせている。
体育館の管理人の任務についてから、二ヶ月目に入っている今日、ようやく板についてきた感がする。
何が板かと云うと、自然体で挨拶の言葉をかけられるようになったからです。利用者の人たちも快く挨拶を返してくれて、心の通い合いが感じられるのは嬉しい。
今夜はビーチバレーの少年メンバーが、捻挫をしたとかで、チームのおばさんが管理人室に飛び込んできた。
「シップ剤か捻挫の薬はありませんか?」
「どうしたんですか?」
「男の子が捻挫をしちゃって・・・」
「あの、、、そのような薬は置いていないんですよ」
慌てて入ってきたおばさんは、心配顔で、
「そうですか、、、どうもすみません」
そのまま出て行こうとするおばさんの背中にむかって、急いで言葉をかけた。
「待ってください!代用ならウエットティッシュがあります」
「私の車から持ってきますから、待っててください」
「余ったら返せば良いですから思いっきり使ってください」
おばさんはホッとした顔で
「助かります、ほんとにありがとうございます」
そう言って、私の首から吊るしたネームプレートを覗き込んで、
「○○さんですね」
しばらくして、おじさんに背負われた少年が通路に出てきました。
背負っているおじさんの体格と同じくらいの少年の顔は笑っていました。
体育館の管理人の任務についてから、二ヶ月目に入っている今日、ようやく板についてきた感がする。
何が板かと云うと、自然体で挨拶の言葉をかけられるようになったからです。利用者の人たちも快く挨拶を返してくれて、心の通い合いが感じられるのは嬉しい。
今夜はビーチバレーの少年メンバーが、捻挫をしたとかで、チームのおばさんが管理人室に飛び込んできた。
「シップ剤か捻挫の薬はありませんか?」
「どうしたんですか?」
「男の子が捻挫をしちゃって・・・」
「あの、、、そのような薬は置いていないんですよ」
慌てて入ってきたおばさんは、心配顔で、
「そうですか、、、どうもすみません」
そのまま出て行こうとするおばさんの背中にむかって、急いで言葉をかけた。
「待ってください!代用ならウエットティッシュがあります」
「私の車から持ってきますから、待っててください」
「余ったら返せば良いですから思いっきり使ってください」
おばさんはホッとした顔で
「助かります、ほんとにありがとうございます」
そう言って、私の首から吊るしたネームプレートを覗き込んで、
「○○さんですね」
しばらくして、おじさんに背負われた少年が通路に出てきました。
背負っているおじさんの体格と同じくらいの少年の顔は笑っていました。