conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
[ブックマーク『conparuの白い航跡』もよろしく]

追放劇

2025-01-28 21:44:19 | 随想
パレスチナからパレスチナ人を追い出す作戦を練ったトランプ大統領・・・
 新聞記事を見た範囲で大いに驚いた。他家に踏み込んだ夜盗が住人をオン出して居座る光景が浮かんできた。イスラエル人は国を持たなかったので、ユダヤ神話を持ち出して、神から与えられた土地だから俺のものだとばかり、今まで住んでいたパレスチナ人を一握りの領域に閉じ込めて、大部分の国土をイスラエルとした。それが建国のはじめではないか。背後にいたのはアメリカであり、今のトランプの国である。第2次大戦の終わりに、イギリスやフランスがパレスチナの帰属について、曖昧な約束をしていたことがパレスチナを不安定にした元ではあるが、長い歴史の中ではユダヤ国とパレスチナ国の建国の変遷があって、本来のユダヤ人というのは今のイスラエル人ではない、『パレスチナ人の血の中にある』とイスラエルの学者も認めている。出て行けと言われるなら、パレスチナ人ではなく他の一方ではないか。ヨルダンもエジプトも追い出すパレスチナ人の受け入れを拒否した、と報じられているのは真っ当な良識である。
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葦のずいより

2025-01-18 22:26:13 | 随想
 世界の動きが出てきたみたいだけど、隔靴掻痒の感じもする。大国の内向きは変わらず、自国有利の国策に従わせようと、力に任せた御仁が何処まで世界を牽引できるか。国の安全保障も今ほど不確かな時代はないが、近隣諸国との友好関係を築くしかないではないか。不安を抱えたままでは、いつかは対立して争いになるだろうから。そういう意味では今動こうとしている日本の舵取りに注目している。国際条約の取り決めをいとも簡単に破られた半島の北国なんか、元は存在の不確かさ、国際社会から無視されたような行き場のない不安と焦燥を抱えて、核への挑戦に打って出たのが今の大きな顔に表れているではないか。存在感はいやが上にも増大したのは皮肉だ。
とにかく世界がここまで割れてしまうと、どのように修復するのか、陶器の金継ぎの技法のように原形を再現させる技法はない。しかし歴史は必然から興るのだし、必然である上は、用意されている未来もある訳で、果たして明るい未来か暗い未来か?
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選民なのだろうか?

2025-01-05 23:42:13 | 随想
選民を称えるユダヤ人とは、神の意志を引き継いだ最も神に近い民族であると認識しているつもりだが、ネタニヤフ率いるイスラエルユダヤを見ていると、パレスチナの地からパレスチナ人を抹消するが如き、神に背いた迫害を続けている。ただ一つの根拠は選民として神の約束された地に建国したということ。 しかし本当に選民なのだろうか?『ユダヤ人は何時どのようにして発明されたか?』によると、ユダヤ人と称しても元来はコーカサス地方にいたハザール人であり、ユダヤ教に帰依したが故にユダヤ人と称するようになった、と言うことで根拠は欺瞞である。
 1月4日(土)の朝日新聞朝刊によると、パレスチナのガザに住んでいる女性、ディナ・アブルバイヤさん(24)が日記を綴っていることを伝えている。日々廃墟化するガザの地で、何のために日記をつけているかと言えば、「私たちの置かれている『現実』を何時か世界の人々に知ってもらえるかも」と言う期待が原動力になっていると言っていた。さらに彼女の透徹した現状に対する自覚には頭が下がる思いがした。「パレスチナ人として、この苦しみとともに生きることは、おそらく運命だったのだと受け止めている。諦めるのではなく、覚悟を決めて立ち向かわなければならない。この監獄に再び光が差す日がやってきたとき、私たちの言葉を世界に届けるためにも。それが運命が私に課した義務なのだと信じています」・・・なんと謙虚で自らの運命を肯定的に捉えている言葉は、まさしく神の恩恵に忠実で、まさしく神に選ばれた本来のユダヤ人を彷彿とさせるではないか。
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輪をかけてカオス

2025-01-04 22:41:38 | 随想
大国と言えども我が身可愛い票田稼ぎの政策というのがあるらしい。当然大金を寄付してくるロビーストともなれば、その人たちの代弁を買って出る方向性も大いにある。そんな思いを抱かせたUSスチール買収劇の頓挫が、バイデン大統領の拒否発言で表面化した。経営陣同士の見解一致で、USスチールの再生には最善であると評価されたにも拘わらず、労働組合の反対に乗じたバイデンの拒否権は民間の商習慣を無視した暴挙で、穿った見方をするなら相手がジャパンだからということか?
 所詮対等には見ていない二国間関係が露わになったのではないか。いくら『思いやり予算』とかで尽くしても、押せば屈服する弱者のサインを印象づけていたとすれば、今後の動静にも影響するだろうに。イスラエルのガザへの強攻策を支援している国の、ジェノサイド条約も無視した肩入れは、国際情勢をとことん混乱させる要因となっている。プーチンも然りだけれど。
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