羽田空港が20年のオリンピックに向けて、滑走路の拡張をする案を発表した。
航空機の離発着便数も増やさないといけない。当然管制空域も拡大する事になるが、事もあろうにアメリカが反対してきた。日本の空が日本の自由にならない。管制圏が横田基地に握られているからだ。日米地位協定がこれほどに屈辱的な政策に落とし込まれているのを見ると、日本の政治力の弱さに唖然としてしまう。ドイツでは米軍の飛行ルートなど、ドイツ国内法に従っているそうだ。沖縄の米軍基地問題にしても、日本には毅然とした国策があるように見えて、その実アメリカの意向に左右される。沖縄には米軍基地全体の7割が集中している現実を、ロシアや中国から見れば第二次大戦の戦勝国の権利とみるだろう。戦後の灰燼と化した非力な日本であったから、国防は米軍に頼らざるを得なかった。独り立ち出来るようになったら、原則として自分の國は自分で守ります。と云うことではなかったか。もう、そろそろ(遅れ馳せながら)整理期に来ているのではないか。