デング熱、ついに大阪、愛媛、青森など、東京から遠く離れた地域でも患者が出るようになってきました。患者数は現時点で35名。特に、個人的には大阪での発症は大変関心が高まる話で、「ついに来たか」と呟きたくなるニュースでした。もっとも、どの患者さんも最近代々木公園に居たことが確認されており、おそらくは一連のデング熱禍の一環の出来事なのでしょう。問題は、大阪の発症者が関西の蚊にデング熱ウイルスを渡したかどうかです。蚊の行動半径は約50mだそうですから、私の身辺すぐ近くまで代々木公園発のウイルスが届く心配はまず無いと言っても間違いではなかろうとは思いますが、万一関西にウイルスが蔓延るような事になったら、笑ってもいられなくなります。と言って何ができるというものでもありませんし、とにかく蚊に刺されないようによくよく注意して過ごすのが、しばらくは毎日の日課になりそうです。それにしても、こうなってみるとやはり気になるのは代々木公園のウイルス蚊は何処から来たのか? ですね。海外からウイルスを持って帰った人がたまたま代々木公園に居た、ということなのか、東南アジアからの荷物か何かに紛れて、ウイルス蚊が侵入してきたのか。前者なら、代々木公園だけが発生源になっているのはちょっと引っかかりますし、後者なら後者で、港や空港などではなくてどうして代々木公園なのか、というのが改めて大いに疑問です。なぜ同時多発的にあちこちで発生しないのか、逆に言えばそれほどまでに感染力が無いウイルスなのだ、ということなのでしょうが、疑問はまだまだ多々残ります。やっぱり、代々木公園の蚊のウイルス保持率は一度測っておいて欲しいです。
