かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「サンゴ」事件を傲然と乗り切った大新聞社が、何で今やたらとオタオタしてるんでしょう?

2014-09-03 22:28:41 | Weblog
 最近、天下の大新聞が、ちょっと例を見ないほどグタグタになっているのがなんとも興味深いですね。
 この8月初頭、朝鮮半島での従軍慰安婦問題を捏造した吉田証言について、過去記事を取り消し、という内容を紙面に公開してからこっち、四面楚歌になりながらも、朝日批判の週刊誌の広告掲載を拒否するなど極めて傲然と構えていたかに見えていたのが、「謝罪すべきだ」と朝日批判の内容が書かれたジャーナリスト池上彰氏の連載コラム原稿の掲載を拒絶、池上氏が連載打ち切りを通告した事が公になった途端雲行きが怪しくなって、ついに4日朝刊にコラムを掲載することで手打ちしたという具合。しかも現状ではとりあえず件の記事は掲載されるものの、池上氏は今後の連載については白紙、という姿勢を崩しておらず、人気連載コラムも今や風前の灯、という状況に陥っています。ひょっとしたらこれがきっかけで新聞そのものの命運も左右されかねなくなるとは、なんでここまでグタグタになってしまったのか、その滅びの過程にはきっと色々と反面教師として教えを請うに足る、様々な組織運営上のエッセンスが詰まっているのではないか、と期待されます。軍が敗れたり国が滅んだりする時と同じような事がきっとあったんじゃないかと想像されるわけですが、結局、一体誰が、どの段階で、どのような情報を元にそのような判断を下し、実行に移してしまったのか、誰かそれを諌めたり止めたりする人は居なかったのか、というような人の話にこそ、大変美味なる要素が詰まっているはずです。世に数多あるジャーナリスト諸氏には、是非その美味なる要素を鋭く切り出し、後世に残すべき教訓をまとめてもらいたいものです。その過程で朝日新聞社がどうなろうと、人類が共有すべき知恵を残すための礎となるのですから、高らかにジャーナリスト宣言などを掲げられた会社なら、喜んで甘受されるだろうと期待しております。

 それにしても、サンゴ傷つけ捏造報道の時にも結局びくともしなかったあの大朝日がかくもたやすく脆さを見せようとは、これも時代の流れというものなのでしょうかねぇ。

コメント
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