今朝の奈良市の最低気温は23.3℃、昼の最高気温は29℃、五條市の今朝の最低気温は21.7℃、昼の最高気温は28.7℃でした。昨日の雨は明け方頃まで断続的に降っていたようですが、朝でかけるときには雨は上がっており、その後はくもり空に終止しました。雨を降らせた前線は頭上を通り抜けて太平洋上に移動しましたので、これで空気が秋に入れ替わって涼しくなるとともに雨も止むのだろうと思っておりましたがなかなか天候は回復せず、夕方17時過ぎからまた雨が降ってきました。雨は1時間あまりで止みましたが、一時はかなり強く降って運転時の視界を妨げました。ただ、雨雲はまだ流れてくる可能性もあるようなので、今夜半まではまだ降ってくることもあるでしょう。日本気象協会は今日の夕方頃雨という予報を昨日時点で出していましたが、まあしっかり当ててくるものだと感心しました。明日は天候回復して晴れてくるようです。どれくらいきっちり回復するかにもよるでしょうが、休日の雑事を片付けるのに支障がない程度には晴れて欲しいものです。
さて、昨年の3月に堺市の幹線道路で4キロに渡って執拗にバイクを追い回し、挙げ句にぶつけて事故を起こさせバイクを運転していた28歳の男性を死亡させた事について、今日、大阪地裁堺市部において、懲役10年の判決がおりました。当初、殺人容疑で逮捕され、その後危険運転致死罪として起訴されましたが、地検の求刑が12年でしたから、判決としては10年というのは妥当なのかもしれません。ただ、事件時の様子が記録されていたドライブレコーダーのSDカードを事件後に捨てて「カードは入れていない」と当初偽りの証言をしていたことや、追い回す際の執拗さ、それにそもそも犯人は被害者のバイクを無理やり追い越して迷惑をかけたうえ、被害者が追い越し返す際に車のドアを蹴ったという本当かどうかわからないことを理由にあおり殺すという酷い所業だったことを考えると、量刑は危険運転致死の最高である20年でも良かったんではないか、いやそもそも殺人罪で起訴し有罪判決を出しても良かったんじゃないかという気もいたします。判決では、懲役10年は危険運転致死罪としては相当に重い部類なのだそうですが、28歳の前途ある若者を己の加虐心を恣にして殺した者がたった10年で、模範的に過ごせばひょっとしたらもっと短く刑期を終えてその罪を償ったことになるというのはどうにも納得いき難いものがあります。裁判長は「被害者の冥福を一生かけてお祈りし続けてほしいと願います」と最後に述べたそうですが、被害者の冥福を祈られたところで奪われた命に取り返しがつくわけではありませんし、被害者の遺族の方々の悲しみや憤りが癒えるわけでもないでしょう。そもそも我が国の司法は、被害者の無念や恐怖、悲しみや怒りに対してあまりにも冷酷で淡白に過ぎる気がしてなりません。罪を犯した加害者に優しい諭しの声をかけられるほどの心があるのなら、もっと被害者や遺族の無念に対して鋭敏になれるでしょうし、かける言葉も違ってくるんじゃないでしょうか。それとも教科書通りのテンプレートな声掛けを型通りやってみただけということで、その言葉には実は心などまるで乗ってなかったりするのかも、と疑念を覚えたくなります。