奈良市の今朝の最低気温は23℃、昼の最高気温は31.3℃、五條市の今朝の最低気温は19.6℃、昼の最高気温は30.8℃でした。このところ大体朝4時ころ一度目が覚めてしまいますが、今朝はなんとなく朝から蒸し蒸しする感じがありました。昼間も、空模様はどんよりと曇って今にも雨が降り出しそうな気配だったかと思うと熱い日差しが通って蒸し暑さをいや増しにしていました。気温は昨日と変わらないかわずかに高いくらいでしたが、数字以上に今日は不快で過ごしにくい気候でした。明日はよく晴れてくるようですが、蒸し暑いのはいらないので、過ごしやすい爽やかな気候であって欲しいです。
さて、昨日は将棋の第71期王座戦五番勝負の第三局で、仕事を終えて帰宅後、例によってAbemaTVで観戦していました。観始めたときには既に藤井七冠が極めて劣勢。永瀬王座の堅実な指し手に、まるで藤井曲線のようにAIの形勢判断もどんどん永瀬王座優位に変化していき、もはや為す術もなく敗勢に追い込まれつつあるところでした。ほぼ敗けが決まったときの特徴的な仕草も見られましたし、日常的に練習対局を重ねるこのお二方の勝負では紛れも万が一もありえず、この一局はこれで勝負あり。藤井七冠が圧倒的な勝負強さを見せる先手で連敗したとあってはもはや次の対局も永瀬王座有利で、夢の八冠は遠ざかり、永瀬王座が永世位である名誉王座に就かれる可能性が高くなってきたかとその時は思いました。そう思いつつ、でもどうせこのお二方の対局はここからが長いとちょっと中座したその瞬間。藤井七冠の2一飛車の王手に対する受けのたった一手で形勢が真逆に転じ、その後は一気に藤井七冠が寄せ切って、このお二方の勝負にしては異例の短手数で永瀬王座が投了されました。なんという衝撃的な幕切れ、しかもその瞬間を見逃すなんて、我ながらちょっと席を立とうと判断した数分前の自分に罵詈雑言を浴びせて叱りつけたくなりました。その逆転の瞬間は、もちろん後から映像で観ることはできますが、その瞬間に立ち会う際の高揚感や興奮はもはやありません。なんとも残念極まる観戦になってしまいました。
次は10月11日ですね。この大逆転の勢いで一気に王座位奪取となるか、はたまた将棋の内容では終盤まで藤井七冠を圧倒した永瀬王座が意地を見せるか、実に楽しみになってきました。さすがに毎度こんな劇的な場面があるとも思えませんが、最後の投了まで何が起こるかわからないのが将棋の勝負というのを改めて理解させられたからには、今度こそ何があっても見逃さないつもりで観ておきたいと思います。