内閣府のホームページで、平成26年2月24日に開かれた“第3回 「選択する未来」委員会”の会議資料が公開されています。
■第3回 「選択する未来」委員会 会議資料
その中の資料
■資料1 目指すべき日本の未来の姿について(内閣府事務局資料)
これらを見てみなさんはどう考えるでしょうか?
私は、不安を感じます。
資料1の最終ページ「選択の視点」についていえば、右下部分の移民受け入れ(例えば、年間20万人)ということについて、いったい誰の視点からの考えなのでしょうか。
私はけっして多文化共生や他の国の方々を否定する考えがあるわけではないのですが、移民という考えについて非常に懐疑的に考えています。日本がとるべき道ではないと思います。
同じ会議資料の3で「主要国の合計特殊出生率」が出されてるのですが、アジア諸国の資料を見ると、シンガポール、韓国、香港、台湾と日本の数値を下回っています。ということは、これらの国々も同じような問題に直面するわけで、そのとき移民推進という政策を選択したら、いったいどのような状況になるでしょうか。
またいろいろな生産業において、生産拠点が諸外国に移転している現状で、果たして人だけ増えてもそれに対応した働く場はあるでしょうか。低賃金で働くことを前提に移民の受け入れを推進するというのでしょうか?
うがった見方をすると、この資料を見ながら議論する人たちやその周りに人たちの収入や社会的立場、地域社会とのつながりを基準にしてしか議論をされていない気がします。
自分であれば資料1の表で考えると
〇人口… 長期的な人口減少を許容もしくは8~9千万人の維持
〇経済成長… 一人あたりGDP・GNIを重視
〇世界経済における日本… 新しい産業が育って成長を支える国、国際社会で活躍しヒト・モノ・カネ・情報の集まる国
〇国際競争力… 付加価値重視による生産性向上
〇社会保障… 高福祉高負担、資源配分の重点を子どもへ
〇教育… 平均的な学力の引き上げ重視、プレーヤーになれる人材の育成重視
〇雇用… ジョブ型労働市場中心、性別・年齢に関係なく労働参加、ライフワークバランス重視
〇地域政策… 人口減少に応じた地方の再構築
〇外国人… 現状
これに
〇個人収入… 生産年齢人口について若い世代での収入増
をつけたす形で考えます。