鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

いろいろな視点から考えては

2014年11月15日 07時26分48秒 | Weblog
目の前に見える社会的課題に対して、
問題だ課題だと叫ぶことばかりになってしまって、
本質の議論を省いていないだろうかと思います。
課題に対して一方向からの見方だけでは、
課題は解決しないのではないでしょうか、
同じことを繰り返すのではないでしょうか。
遠回りでも課題について引いた視点から多くの原因を考えてみること、
それを一覧に並べて考えることが必要だと思います。
本来は議会がその場として機能することが大切なのだと思います。

たとえば子育ての課題について、少子化、高齢化、人口減少の世の中で、
なぜその課題が起こっているのかを考えることは大切だと思います。
産まれてくる子供の数より高齢者が圧倒的に多い時代でなぜ子育ての負担が多いのか、
いろいろな可能性や要素を考えるべきだと思います。
現役世代が減り高齢者が増加することで、現役世代の負担が増えることは事実でしょうが、
逆から考えると、現役世代を支えることを高齢者もできるはずでしょう。
なぜ子供より大人が多い世の中で子育てが息苦しいのか、
自分の親との関係も含め考えてみてよいのではないでしょうか。

ともかく、課題のことに熱心に取り組むことや、
課題について熱弁を振るう人がいることも大事ですが、
少し引いたところから課題のことを考える人がいることも、
同じくらい課題の解決には大事だと思います。
ひとつの答えがすべてではなくて、
一番よいだろうと思う選択をしていると考えれば、
他の選択肢の中にある可能性を活かすこともできるはずだと思います。




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報告や質問など

2014年11月14日 02時07分20秒 | Weblog
ホームページを更新して、過去の自分の配布用議会報告と、討論および一般質問をまとめたものを掲載します。討論と一般質問については、かなりの意見を発言で行政に伝えていますのでご覧ください。自分でもまだ整理できていませんが、実現につながった項目がけっこうあると感じています。

●2014年11月議会報告を掲載します。配布予定はこれからです。
2014年 11月議会①
2014年 11月議会②

●2014年年始配布報告を掲載します。(新聞折り込み海岸線部)
2014年 年始配布①
2014年 年始配布②

●2013年3-6月議会報告を掲載します。配布予定でしたが未配布でした。
2013年 3-6月議会①
2013年 3-6月議会②
2013年 3-6月議会③
2013年 3-6月議会④

●討論と一般質問です。
■過去の討論を議事録からまとめました。

■過去の一般質問を議事録からまとめました。
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議会マネジメント研修から

2014年11月13日 10時06分18秒 | Weblog
2014.11.11
議会マネジメント研修「委員長の任務と運営について」講師:野村稔氏

一昨年に続き2度目の研修となりました。講師の先生とは、議会と市民の関係性の部分で若干考えの相違はあるものの、議会で行う委員会審査などについて、過去からの経緯の上にある現在の仕組みについて、よくない言い方ですが「劣化コピー」で輪郭があやふやになっていたり見えなくなっていることがよくわかり、今後の審議改善について非常に参考になりました。
まず、野村先生の話をお聞きしていて強く感じたことは、議員・議会としての基本的な動きと考える「議場に提出された議案に対して、質問で論点を明らかにし、多様な意見の議論をふまえ説明責任を意識して必要と考えれば意見を付与し、議決に臨む」ということを真摯に考えるべきだということです。

以下、簡単に研修の自分まとめを書きます。
1)先生の話からいくつか自分なりにポイント感じたこと。
・流会の可能性も考えて、採決を分けることも一考すべき。
・委員の短期交替は議会機能の低下につながる。
・付帯決議を活用すべき。
・広報は常任委員会とすべき。
・所管事務調査事項はできるだけ盛り込んでおく。
・議会の災害本部対応を検討すべき。
2)議会のしきたりについて。
・執行部の議場への入場は議会がそろった後で。
・バッジをつけているのは日本とイギリスくらいである。
3)質問したことについて。
・中立公平の議事整理と積極的審査について

1)の内容から、付帯決議の活用についてですが、決議後の執行状況の確認も含めて議会が取り組むことは重要です。ただ、付帯決議を積極的に行っていくという意識改革には、議員個人の意識改革も必要な部分ではないかと考えます。そのためには、予算と決算議案に対して一度全議員が討論をするということも一考かもしれません。特に意見がなければ「特に意見なく賛成」の一言で行うだけでもよいのではないかと思います。そのことが、個々の議員であるのか、会派であるのか、そのどちらもあるでしょうが、議決に対する積極的な意識につながるのではないかと思います。
 所管事務調査事項をできるだけ盛り込むことに関してですが、このことについては、いろいろな社会状況の動きに対して臨機応変に常任委員会で状況を確認するために非常に有効だと思います。所管事務調査事項は議会として常に行政をチェックする手段になりますが、鈴鹿市議会ではその年度の委員会の提言事項という捉え方になっていますので、この点の意識転換が必要と考えます。このことは、委員会が単年度の所属ということがこれまでの通例となっていますから、この点の見直し検討が必要と考えますし、複数委員会に所属可能ということや委員外議員という手法を活用することなどもあると思います。

3)の質問に対して先生からは「委員会協議会で論点を出しあって議案の不足点などを話し合ってはどうか、その上で執行部の意見を聞き、不足分について付帯決議を出す」という主旨の回答がありました。議員間討議という仕組みもあることから、委員会の途中や討論前、もしくは付帯決議を意識して討論後にその仕組みを活用するということばかりに目が向いていましたが、例えば委員会が始まる前の非公開の懇談として、議案に対するそれぞれの議員の考えのポイントを意見交換することもありだと思いました。その上で議事進行に委員長が取り組めば、より審議が充実できる可能性があると思います。

議会基本条例を施行している鈴鹿市議会ですが、委員会の活性化はやはり大きな課題だと考えます。委員会を活性化するための議論が今後も必要と考えますし、そのときの時代感覚を取り入れていく柔軟さも必要になると実感した研修でした。
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認知症サポーター講座から

2014年11月12日 21時08分40秒 | Weblog
2014.11.10
 名古屋公会堂で行われた認知症サポーター養成講座に参加しました。講師は地方議員の経験もお持ちの菅原直敏さんで、小さな会場ですが知り合いの近隣自治体議員も数名参加していました。

 内容については認知症についての理解の入り口となるもので、15分間の映像のあと、講師の菅原さんの視点も含めた認知症の現状について、数値などは愛知県のものでしたが質問形式も交えながら学びました。参加しての思いですが、自分自身の中にあった認知症についての経験や以前から持っていた考えをあらためて思い起こした感覚があります。認知症は自分の親はもちろん自分自身にもありえること、身近な人たちにも起こりえることだということもあらためて感じました。

 また、今後の高齢化の進行を考えるとき、人と人のつながり、コミュニケーションや地域社会の重要性ということについて、認知症だけでなく子育てや日常生活全体も含めて見直す時期、つくりなおす時期だということを考えました。認知症にとって人とのつながりコミュニケーションが大切なことは、「きんさん、ぎんさん」が人と接する度合いが増えるほど明瞭になっていったという話があるように明らかなことだと思います。その際に、住み慣れた町でのつながりが大切になることを想像することは難しくないでしょう。鈴鹿市においてもこの点の取り組みが非常に重要です。しかし地域社会について、子育て、教育、環境、自治、福祉などの考えが分散してある状況になっており、これらをどう統合して整理するのかが鈴鹿市政に求められていると思います。

 12日に現時点で鈴鹿市の動きを確認しました。平成20年から始まったこの制度ですが、担当課は長寿社会課となり、平成26年3月末時点で約2000人、平成26年度は上半期で約1000人の受講者があったということです。市職員対象の研修はこれまでに2回行われ、今年度は11月26日に70人を対象に行うということで、今後は在職職員対象に最低年1回の講習を行う考えであるということでした。

 新規採用職員の研修について確認したところ、社会福祉の理念と現実という講習と福祉施設体験講習があるけれども、認知症サポーター講習は入っていないということでしたので、長寿社会課と人事課それぞれと懇談し新人研修に組み入れることを検討してはどうかということを伝えました。
 超高齢社会は避けられないことですので、目の前の課題に取り組むことはもちろんですが、将来に向けて様々な政策の場で認知症への理解が重要と考えますので、鈴鹿市で推進していく案件だと考えています。
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総選挙の意義は?

2014年11月12日 07時43分56秒 | Weblog
解散総選挙と騒がしくなっています。
なんのため?というのがよくわかりませんし、
メディアもやたらと取り上げ煽っているだけのようにも。
けれど、選挙のための費用に700億円以上の国費が使われることになりますし、
選挙の期間中は地方でも選挙でかきまわされることも目に見えないコストでは?
そのためのお金は税金から支出されることを、
どれだけ国会議員の方々やメディアの方々は意識しているでしょうか?
そのためにどれだけのコストをこの10年くらいかけたでしょう。
そのコストに見合う質の向上はあったでしょうか?
そういう検証が乏しいまま繰り返しているように思います。
それに短期間で選挙を繰り返すことは、
地盤(じばん)、カバン、看板(かんばん)が揃っている人は有利でしょうし、
選挙など政治にお金がかかる状況を補強するだけでしょう。

「政治家はただ選挙で争ってる・・・
   その間に目的を持った奴らが着々と準備をしてる」
と、故忌野清志郎さんがタイマーズで歌っていましたが、
そのことを少し考えてみることもよいのかもしれません。
選挙もですが、TPPなども動いていることを忘れてはいけないと思います。
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匠の里にて

2014年11月10日 01時01分57秒 | Weblog
昨日は白子から寺家にかけて行われていた事業「匠の里」に行っていました。伝統産業会館に車を停め白子方面までぐるっと歩き、伊勢型紙資料館や伊勢型紙職人の方のところを見て回っていました。資料館では若松地区でも過去には多くの職人の方々がいらっしゃったことをお聞きしたり、伝統産業会館では産業振興部長と少し懇談をしたりしていました。

そんな中、伊勢型紙職人で道具彫りをされている今坂千秋さんのところにお伺いしていろいろとお話を聞いているとき、ある道具が気になりました。

なにかというと、この写真の中央にある文鎮のような道具、これは道具彫りに使用する道具を職人の方が自ら作るために使用するものです。この型を使い、薄い鋼からたがねを使って形作っていくということで、非常に重要と言えるものです。

この道具のことをお聞きしていると、この道具を手に入れるだけでもかなりの苦労が今の時代にあることがわかりました。同じように作っても火入れの具合で、すぐに型の角などが丸まってしまい使い物にならないとのことでした。また、道具彫りの道具を作るための鋼も最近はよいものが手に入れにくいとのことで、ものづくりのまち鈴鹿として考える点があると思いました。
また、伊勢型紙に使う柿渋を使った和紙も、染めの道具として用いることに適したものが手に入れにくいということで、もともとの美濃和紙だけでなく他の産地のものを使ったりすることもあるとのことでした。

このようなことをお聞きしていると、鈴鹿の文化と伝統産業としての伊勢型紙を持続的に継承していくためには、伊勢型紙で作られるものだけでなく、伊勢型紙と関係する道具などにも考えを広げることが大切なのだと思いました。
職人の方々や業者の方々といった民間だけでなく、生活文化が変化している現在、関連の自治体との連携などの形で鈴鹿市のかかわりを考え直すことも必要だと感じました。
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思いを馳せる

2014年11月08日 17時43分00秒 | Weblog
明日で「ベルリンの壁崩壊」から25年経ちますね。
あの頃から比べて、インターネットが発達し便利な機械もたくさん出ていると思いますが、
世の中は私たちが思うほど進歩しているのか、ふと気になりませんか?
1%と99%といった形になっている今の世の中は、
その1%の人たちがより自分たちに様々なものを集中させるために、
世の中の仕組みをゆがめていないのか、
そうだとすれば、その世の中は進歩したと言えるのでしょうか。
そういうことに思いを馳せて見るべきかもしれないと思います。
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同じ背景があるのでは

2014年11月07日 21時26分23秒 | Weblog
そのまちで生まれ、そのまちに暮らし、そのまちの人たちに送られる・・・
そのような人生を過ごした人に、孤独という言葉はないように思います。
そんなことを考えていると、
高齢者などの孤独死と、待機児童などの子育ての課題は、
実は同じような背景を持っているのではないかと思います。
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中西大輔の議会報告

2014年11月06日 16時07分58秒 | Weblog
今日は新聞折り込みを検討している自分の議会報告のデータを完成させました。
今は印刷会社にデータを持って行ってもらい、最終的な見積もり確認をして、折込日なども検討する段階になっています。ちなみに、個人の政治活動報告については政務活動費の対象になりませんので、印刷用のデータはすべて自分で作成、印刷費と折込費はすべて自分持ちです。1期目は小学校区について親の手を借りながら配布をしていたのですが、負担が大きいことと、やはりできるだけ多くの人に考え方などを知ってもらいたいと考え、2期目は新聞折り込みを使ってみました。

まず表面から・・・


次に裏面・・・


ちなみに、地域で一番読まれている新聞に折り込むと鈴鹿市全域で約4万部弱、B4サイズで1枚当たり2.6円が折込費用になります。ここに印刷費が入ることになります。
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人口減少社会

2014年11月05日 14時17分31秒 | Weblog
少子化と高齢化の進行、そして人口減少が今の課題であることは間違いないところだと思います。国はもちろんのこと、自治体においても大きな課題であることは、先の日本創成会議による提言などでも提示されています。
■日本創成会議
以前に作成したグラフです。


この課題に対して、私たちはどのような社会のあり方を予見し、それに向けてどのように行動していくかの選択を行っていくかが重要となるわけですが、このとき、人口動態についてどのように考えるかで、私たちが選択する政策のあり方も変わり、実現を目指す社会のあり方が大きく違うことになるでしょう。そのためには自然的要因と社会的要因の2つが、人口動態に影響があるということを確認することも必要だと思います。
自然的な要因として、出生率が低下し死亡数が増加すれば、単純に考えて人口は減少します。これ以下が進む一方で、支える現役世代の減少が問題ということもこの流れでしょう。そのことに、都市に対して周辺から若い女性の移動が進むなど、社会的要因による人口移動による人口減少が加わり、自治が行えなくなる自治体が出てくることが考えられるということが、いま取りざたされている人口減少による危機の一部でしょう。

このような状況の中、私たちが“これまでと同じような”生活や社会を続けていこうと考えるのであれば、“これまでと同じような”手法や考えにとらわれてしまう可能性が高くなるでしょう。ということは、私たちはまず“これまでと同じ”の中身について、きちんと振り返る必要があるはずです。もしかすると“これまでと同じ”と表現していることは、ここ数年程度の世の中のことを表現しているだけかもしれません。また別の観点から、例えば“ブラック~”と表現される事柄について、そのことも“これまでと同じ”という考えに入るということも言えるわけです。
このような話を、キーワードとして上がっているいろいろな社会課題について整理すべきなのだと思います。

そうして整理したうえで、私たちはどのような社会を目指すのかを考えることが大切ではないでしょうか。
グラフの0~14歳を見て頂きたいのですが、1970年代~1980年代半ばの私たちの世代は、自分たちの世代の子どもたちが関係する少子化の課題についても、自分たちの親の世代が関係する高齢化についても、責任をもっと考え行動していくべきと考えるところです。
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