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アマゴ朱点の異変と サトウマス との関連。
近年、各地のアマゴの朱点にあたかも同時進行的に顕著な変化が起こっていることは驚きでした。
以前このブログでもご紹介したことのある異常朱点が顕著なアマゴの種苗 サトウマス が広まった可能性はないか、田中篤さんのご意見をうかがってみました。
以下のようなご意見をいただきました。
あれから色々とアマゴ養殖業者の事を調べてみました。
サトウマスの種苗が入っているわけではなく、各養魚場が独自にやっているようです。
朱点の面積や色に地域によって違いがあります。
サトウマスの記事はもう十年位前のものですが、
朱点の濃いものを選択飼育して40年くらいしか経っていないと思います。
アマゴが2年で産卵できるとするとたった20代しか経っていません。
なのにあの異常な姿になるのが不思議でしたが、
毎回朱点の濃いもの1組しか受精卵を取らないとすると、人為的に極端なボトルネックが続き、
遺伝子に非常に変異が起きやすい状態になっていると思われます、
だから突然にあんな姿のアマゴが生まれたと思います。
各養魚場でも似たような事をやっていて15代くらいから急に変化が大きくなるのかもしれません。
去年も同じ川で釣りをしておりますが、去年も朱点は多かったですが、今年は急激に変わっています。
継代選択飼育で遺伝子レベルで壊れかけているような気がします。
今回、アマゴの急激な外見の変化をレポートしておりますが、
実は養殖魚は中身においても天然魚とはかなり変わっています。(変えられています)
渓流とは違う養魚場の環境に適応するものを選択飼育することにより、緩い流れの隠れる所のないプールのような池で過密に飼育され、
人の撒くペレットをどんどん食べてより早く成長する、そんな環境に適応するものを選択飼育し、養殖の効率を上げてきました。
また、選択飼育というものは遺伝上も好ましくない「ボトルネック効果」というものも引き起こします、詳しくはこちら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C
養殖魚は選択飼育を続けると「ボトルネック効果」により遺伝的多様性が極端に低い状態になっています、
それにより、奇形や劣性遺伝の発現、ある病気に極端に弱いといった問題が発生します。
餌のペレットもコスト削減のために植物成分の割合を増やし、そのペレットでも良く育つ個体を選択飼育することにより、安いペレットでも大きく育つように品種改良されているそうです。
繁殖は人工採卵と人工授精で、もう何十年も自然産卵をしていません、
そんな食性や生態が改変されたものが養殖魚です、
それが自然河川に放流されているわけで、本来は問題だと思います。
ただ目的は釣り人に釣らせるのが目的ですので、
警戒心が薄く、餌を良く食べる放流魚は良く釣れて、あまり河川には残らないとも言われています、
釣られて魚がいなくなり、それを放流で補う、それが本州の渓流の実態です。
今後、朱点異常アマゴの出現状況がどのようになってゆくのかは興味深いところです。
今回、田中さんのご意見を聞き、現在北海道で奇跡的にも ピンポイントで残存している オショロコマの生態系の大切さが改めてよくわかります。
これらは純粋な遺伝子資源としても極めて重要なもので、私たちの子孫に大切に引き継がれてゆくべきものです。
ひたすらでっかいニジマスを釣りたいという釣り人のはかない欲望のために、消えていってもよい存在ではありません。
オショロコマなど 在来の渓流魚の生息水域をニジマス汚染等で消滅させることがないように、今後とも訴え続けて行きたいとおもいます。
PS. その後 田中 篤 さんからのメールによれば 四国でも似たような異常事態がおこっているようです。 今後 全国的な情報収集が必要と思われます。
四国の毒きのこアマゴが以下のブログに乗っています。
https://tanisi-web.sakura.ne.jp/sokouki07/skk07_08_16k.htm
朱点の出方は木曽とも三重とも違い、細かい朱点が非常に多いタイプです、
昨日サトウマスの記事を見たら、サトウマスAにそっくりでした、
サトウマスも四国産なので、これはサトウマスの種苗が入っているのかもしれません。
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アマゴ朱点の異変と サトウマス との関連。
近年、各地のアマゴの朱点にあたかも同時進行的に顕著な変化が起こっていることは驚きでした。
以前このブログでもご紹介したことのある異常朱点が顕著なアマゴの種苗 サトウマス が広まった可能性はないか、田中篤さんのご意見をうかがってみました。
以下のようなご意見をいただきました。
あれから色々とアマゴ養殖業者の事を調べてみました。
サトウマスの種苗が入っているわけではなく、各養魚場が独自にやっているようです。
朱点の面積や色に地域によって違いがあります。
サトウマスの記事はもう十年位前のものですが、
朱点の濃いものを選択飼育して40年くらいしか経っていないと思います。
アマゴが2年で産卵できるとするとたった20代しか経っていません。
なのにあの異常な姿になるのが不思議でしたが、
毎回朱点の濃いもの1組しか受精卵を取らないとすると、人為的に極端なボトルネックが続き、
遺伝子に非常に変異が起きやすい状態になっていると思われます、
だから突然にあんな姿のアマゴが生まれたと思います。
各養魚場でも似たような事をやっていて15代くらいから急に変化が大きくなるのかもしれません。
去年も同じ川で釣りをしておりますが、去年も朱点は多かったですが、今年は急激に変わっています。
継代選択飼育で遺伝子レベルで壊れかけているような気がします。
今回、アマゴの急激な外見の変化をレポートしておりますが、
実は養殖魚は中身においても天然魚とはかなり変わっています。(変えられています)
渓流とは違う養魚場の環境に適応するものを選択飼育することにより、緩い流れの隠れる所のないプールのような池で過密に飼育され、
人の撒くペレットをどんどん食べてより早く成長する、そんな環境に適応するものを選択飼育し、養殖の効率を上げてきました。
また、選択飼育というものは遺伝上も好ましくない「ボトルネック効果」というものも引き起こします、詳しくはこちら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C
養殖魚は選択飼育を続けると「ボトルネック効果」により遺伝的多様性が極端に低い状態になっています、
それにより、奇形や劣性遺伝の発現、ある病気に極端に弱いといった問題が発生します。
餌のペレットもコスト削減のために植物成分の割合を増やし、そのペレットでも良く育つ個体を選択飼育することにより、安いペレットでも大きく育つように品種改良されているそうです。
繁殖は人工採卵と人工授精で、もう何十年も自然産卵をしていません、
そんな食性や生態が改変されたものが養殖魚です、
それが自然河川に放流されているわけで、本来は問題だと思います。
ただ目的は釣り人に釣らせるのが目的ですので、
警戒心が薄く、餌を良く食べる放流魚は良く釣れて、あまり河川には残らないとも言われています、
釣られて魚がいなくなり、それを放流で補う、それが本州の渓流の実態です。
今後、朱点異常アマゴの出現状況がどのようになってゆくのかは興味深いところです。
今回、田中さんのご意見を聞き、現在北海道で奇跡的にも ピンポイントで残存している オショロコマの生態系の大切さが改めてよくわかります。
これらは純粋な遺伝子資源としても極めて重要なもので、私たちの子孫に大切に引き継がれてゆくべきものです。
ひたすらでっかいニジマスを釣りたいという釣り人のはかない欲望のために、消えていってもよい存在ではありません。
オショロコマなど 在来の渓流魚の生息水域をニジマス汚染等で消滅させることがないように、今後とも訴え続けて行きたいとおもいます。
PS. その後 田中 篤 さんからのメールによれば 四国でも似たような異常事態がおこっているようです。 今後 全国的な情報収集が必要と思われます。
四国の毒きのこアマゴが以下のブログに乗っています。
https://tanisi-web.sakura.ne.jp/sokouki07/skk07_08_16k.htm
朱点の出方は木曽とも三重とも違い、細かい朱点が非常に多いタイプです、
昨日サトウマスの記事を見たら、サトウマスAにそっくりでした、
サトウマスも四国産なので、これはサトウマスの種苗が入っているのかもしれません。
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