
20XX-11-5 晴れ のち曇り
この渓流はこれまで何度も釣りに入っているがヤマベは多いがオショロコマは見たことがなかった。一般的にヤマベが多くなるとオショロコマは同居を嫌い別の水域に移動してしまう傾向が伺える。ただ、この渓流の全域は調べておらず実際には入渓が難しい水域もあるのでオショロコマが生息しないとは言い切れないと考えてきた。その後のくりかえし調査で、ついにこの渓流でオショロコマを撮影出来たが個体数はきわめて少なかった。この日、同行のF氏が、夕食用に新鮮なヤマベを少し釣ってゆくことになり、シンコヤマベを20匹ほど釣った。このとき思いがけず一匹のオショロコマ♂が釣れた。この渓流では数少ない貴重なオショロコマである。黄金色の色調でこれまで見たことのない美しい外観のオショロコマであった。そこで、しばらくそこの上下の水域をさぐってみたがやはりヤマベばかりで、もう時間が遅くなっていたので竿をたたんだ。この黄金オショロコマ♂は手早く撮影後、丁寧にリリースした。




