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20XX年9月24日 晴れ
釧路川水系で初めて発見したオショロコマの命運は風前の灯
釧路川水系の、とある支流源流域にオショロコマを捜しに出かけた。
だらだら川の続く渓流だが、一カ所なかなかのたまりがあった。
そこでは大小のアメマスが多く、ヤマベも6匹釣れ、遡上サクラマス1♂まで泳いでいた。
ここでついに釧路川水系では私たちにとって初めてのオショロコマ4匹(1♂3♀♀)を釣った。
あまり美しい個体群ではなく赤点紋理も淡く数も少なく地味な感じのどちらかというと汚いオショロコマだ。
この渓流の源流域は水源地になっている。そこも調査してみようと試行錯誤しながら農道を進んだが最後は鹿ゲートのあるところから林道に入って行くことができた。
しばらくすすむと程なく水源地へ到着した。ここから釣り下ったが川岸はいまだ笹が入り込んでおらず林床はきわめて豊かであった。
鬱蒼とした森の中を流れる川には小型アメマスが無尽蔵にいた。ヤマベも散見された。
しばらく釣り下りオショロコマはついに一匹のみだが若魚♀が釣れた。やはりあまり美しいとは言えない個体だ。
オショロコマはこの渓流ではきわめて少ない魚と言える。
圧倒的多数のアメマスやヤマベに圧倒されているようで源流域の低水温12度Cの水域でも完全にアメマス軍団に席巻されていた。
しばしば、オショロコマとアメマスとの棲み分けは水温によって大きく規定されるような解説が多い。
すなわち、比較的高水温水域ではアメマスの活性がより高く、低水温の源流域ではオショロコマの活性が高くアメマスの活性が低い。
そのため低水温の源流域にはオショロコマが、その下流域はアメマスといった棲み分けが成立するとされる。
確かにそのように見える渓流もあるだろうが、ここでは必ずしもそうとは言えない。低水温の最源流域はアメマス一色でオショロコマはかなり下流域にぱらぱらと棲んでいた。
このままではここのオショロコマは自然淘汰され、時間の経過とともに、将来は恐らく消えてしまうのではあるまいか。
いくら釣ってもアメマスばかりなので、とうとうあきらめ釣りは切り上げて引き上げることにした。
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