オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

美しい純系カワマスを撮影

2024-09-18 13:16:21 | カワマス
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美しい純系カワマスを撮影。





とある初夏の日。   曇り 後雨 のち曇り 18℃。 寒い。


朝 8;30起床。 どん曇り。肌寒くて今にも雨が降りそうな気配。



AM 10:00 道東の渓流へカワマスを見に出発。



12:10  順調に走って現地着。 湿地帯を屈曲蛇行する渓流。川岸は初夏のエネルギーに満ちた草木の葉が一気に茂って鬱蒼としていた。



先頃の雨で増水して川岸は足下まで水がきており足もとが不安定で、ずぶずぶぬかるみ、平衡を保てず転びそうになる。ここで転倒すると起きあがるのが大変で状況によっては命とりになるかも知れない。




金魚藻の多い川に入ったほうが多少歩きやすいが川底もしばしば急に深くなったりして不安定。




さっそく、いつも魚が多いポイントにワクワクしながら振り込むと意外にも魚信なく、まさかと思い、粘って振り込み続けたらニジマス若魚が1匹のみ釣れた。






その後も魚信無く、意外に思いながらも振り込み続けると突然大きな魚が吹っ飛んできてヒットするのが見えた。










この渓流ではきわめて稀な大型33cmデカカワマスだった。いつものポイントでの魚信が少ないのはこのデカカワマスのせいかも知れない。( 魚たちが捕食されてしまったか、良好なニッチを奪われ追い払われた ? )







しかたなくこの日はこの渓流をひたすら遡行してみた。美しい流れだがあまりポイントらしいところが無いだらだら川で、結局、魚がたまりそうな深みは唯三カ所のみだったが、そこにだけは魚が多かった。





従来小型カワマスが多いこの渓流では珍しく、この日は25cmほどの良型の純系カワマスが2匹釣れた。

















































二匹ともとても美しい個体で、おもわずせっせと多数の写真を撮影してしまった。





このほかカワマスとオショロコマの雑交F1とおもわれるもの大小8匹、純系と思われるオショロコマ6、先述のニジマス若魚1 が釣れ、初めてデカカワマスが釣れたほかはいつもと大きな変化はなかった。



カワマスとオショロコマの雑交F1






















昼食後、下流域をいつもどおり探ったが意外にも魚は少なくオショロコマ純系を少し追加したのみ。


外見的に純系オショロコマと思われる個体。












































今回は細かなスリキズが目立つ個体が多いのは何故だろう。近年、オショロコマは小型の個体ばかりになってしまったが何故だろう。




本日の釣り果を見ると カワマス、F1、純系オショロコマ、これらの個体数や比率は例年と大差なく経過しているように思われました。 撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。





午後2時、武装解除し帰路につく。




この日の夕食は、北見市で人気の麺屋春吉のエビ塩ラーメン。美味しい。













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大型・美麗なゴッドマザーカワマス( ブルックトラウト)を撮影。

2024-01-30 01:28:21 | カワマス
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大型・美麗なゴッドマザーカワマス( ブルックトラウト)を撮影。




202X-7-14 (金) 曇り 後雨 のち曇り 18℃。 寒い。 


朝 8;30 起床。どん曇り。肌寒い。いまにも雨が降りそうな気配。


AM 10:00 道東の渓流にカワマス(ブルックトラウト)を見に出発。


途中、自衛隊の長い車列に会い走りにくかったが比較的順調に現地着。




湿地帯の川岸は草木の葉が茂って鬱そうとしていた。




今日は増水して足元まで水がきており川岸は不安定で、ぬかるみ、何度も足をとられて転びそうになる。転倒するとかなり危険。




いつものポイントに振り込むと意外にもまったく魚信がない。いつもは すぐにクンッと小気味のよいヒットがくるはずなのに、ちょっとおかしい感じ。粘って10分ほど振り込み続けたら、やっとニジマス若魚が1匹釣れた。



その後も魚信無く、意外に思いながらも振り込み続けると、ゆらゆら流れにたなびくバイカモのカゲからビユーッとばかりに突然大きな魚が吹っ飛んできてヒットするのが見えた。




竿をひったくられるような強烈な引きで渓流竿がつの字に引き絞られうぃうぃと糸鳴り。



ボサ下にもぐりこまれないよう注意しながらいなすが最初はデカニジマスと思った。



普段小さな魚しかいないこの渓流では見たことがないほどデカイ魚体。 




しかし、ニジマスほどのめまぐるしく動く様子はなく、ひたすらグーンツと引き込むような独特の引き。 




もしかすると..............???  。 デカカワマスかも知れない......と思うと一瞬、鳥肌が立った。




岸から釣っていたのだが引き抜くには重すぎるし、ランデングネットもないし、しかたなく苦労して川へ降りて慎重に魚を寄せながら岸辺に少しづつ接近させていった。




竿が折れないよう祈りながら、ゆっくりと慎重に魚を足下に寄せ、タイミングをうかがってすばやく両手で魚をすくうようにして岸へ跳ね上げて確保した。小さな釣り針は下顎の軟部組織をすくうように危うく浅く刺さっており、よく身切れしなかったものだと思う。





















40cmはあろうかと思ったのだが実測してみたら33cm。しかし、この渓流にすれば、あまりにも太くて巨大、ここでカワマス釣りを始めて20年になるが、初めてお目にかかった超大型のカワマス成魚だった。顔つきや体型からメスではないかと思います。





























こんな立派なカワマスに会うのは滅多にない機会なのでいつもよりかなり入念に撮影後、丁寧にもとの場所にリリースしました。













いつもは小型カワマス、オショロコマ、F1 、小型ニジマスが群れる良溜まりに、この日ほとんど魚がいなかったのは、このデカカワマスによる補食やニッチの独占があったのではないかと推察します。



















恐らく、この渓流のカワマスのゴッドマザー的存在の個体だと思います。




















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カワマスの棲むとても危険な渓流

2023-09-25 09:41:54 | カワマス
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カワマスの棲むとても危険な渓流




とある理由で今でもピンポイント的、奇跡的にカワマス(ブルックトラウト)が棲む道東の自然。





一見、とても美しい渓流は、限りなく透明で清冽な水が音もなく流れている。水温9〜10度C。水は手を切るように冷たい。




流速は意外に速く水量はとても多くて、びっしりと繁茂した金魚藻が若い女性の長い髪のようにたなびいている。





しかし。 岸辺のいたるところにある湿地に気づかず、うっかり侵入すると底なし沼みたいに、足がずぶーっと深く沈んで脱出するのに一苦労。





転倒でもしようものなら起きあがることは難しく単独行なら、心ならずもおぼれてしまうかもしれない。平たく言えば死んでしまう可能性があります。





川の中を歩くと激しく濁るのでこれまた釣りにならないので岸つたいに釣り下るしかない。





夏場は草木がうっそうとしげるため、危険な底なし沼様の川岸部分に気が付きにくく、つくずく閉口する。




雪解け増水が去ったこの短い時期は水量がいつもより少なく、夏場は岸辺をびっしりと埋め尽くすヨシなども少なくやや見通しがよい。






思い切って、いつもは入って行かない上流方向へ川岸をつたって釣り登ってみました。






しかし、この水域も、やはり川岸はずぶーっとぬかりやすく危険を感じ100mほどで引き返しました。







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カワマスとアメマスの雑交F1を撮影

2022-10-24 14:37:18 | カワマス
カワマスとアメマスの雑交F1を撮影



北海道東部の西別川水系支流で思いがけずカワマスとアメマスの雑交F1を思わせる個体が1匹かかり撮影する事が出来た。



一見、アメマスのように見えるが背ビレにカワマス様の斑紋がある。







普通アメマスの背ビレは無紋である。




西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1と考えられる個体を確認したのはこれが初めてである。



ちなみに空知川水系ではアメマスとカワマスの雑交が知られていますが、外見的特徴については述べられていないように思います。



私が以前に空知川水系で釣った雑交F1と思われるものは、今回提示した個体とよく似ています。




従来、この川ではアメマスは見たことがなかったのでアメマスは分布しないと考えてきた。




しかし、分布調査では確認できたものについては問題ないが、いないと断言するのは難しいことを改めて痛感した。



カワマス若魚の多い渓流での釣り風景。





カワマス若魚。








空知川水系のカワマスは、とくに美しいと思ったことはないが、西別川水系のカワマス若魚はご覧のようにとても美しい。


空知川水系ではかってカワマスが養殖されていたこともあり微妙な種苗の違いかもしれない。








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道東、バイカモの渓流でカワマスをさがす。

2021-11-23 21:34:51 | カワマス
道東、バイカモの渓流でカワマスをさがす。




20XX-10-23 (金) 晴れ



AM10:30  北見市を出発。  かねてより気になっていた道東のバイカモの多い渓流の未調査水域にカワマスをさがしに出かけた。




今日の調査水域は上流の二本の支流である。




まず、右沢に入った。屈曲蛇行は強いものの、ひたすら急な流れのバイカモの多い川で足下は細かな砂礫で川の中に立っていると足下の砂礫がどんどん流され転びそうになる、川底がきわめて不安定な渓流だ。






所々に深みのある狭いところがあるがどこも流れは速くて、魚が定住できるところが少ない。





水温は8℃で冷たく澄んでいるが川岸はヘドロ状の堆積が多く、すぐに濁りやすい。





川面を埋め尽くすバイカモの隙間を狙ってエサを流してもヒユーッと流れていってしまうところが多く魚を誘いだすのに一苦労。












これは、もしかするとF1の可能性があるが、遺伝子解析をしなければ断定できないかも。



オショロコマは流れのゆるい場所のバイカモの陰にいて人影でスーッと逃げてゆく。





スーッと走った 30cmほどの魚体はニジマスだろうか。





結局、ニジマス若魚2 オショロコマ6 でおしまい。期待していたカワマスや、カワマスとオショロコマの雑交F1 は発見できなかった。


























次に左沢の上流を探ったが、オショロコマ幼魚がエサ採りをするばかりで成魚がいない。




先日の台風崩れの大嵐の大増水で魚たちが全部流されたのだろうか。




とにかく今日は魚が少なく、大増水や大嵐の爪痕は各所に見られた。 



結局、左沢では オショロコマ4匹のみ。 ニジマスやカワマスや F1 はいなかった。 












今日は 結局 目的のカワマスやF1は1匹も釣れなかった。オショロコマやニジマスも多いとは言えなかった。


撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


いつもの釣りと比べると実に物足りない釣り行であった。








川の周囲はどこまでも広大な牧草地で毎年、このあたりの渓流の自然度が低下してゆくように感じる。








午後4時。もう日陰は暗く、気温も低下して武装解除。 











午後6時すぎ 帰宅。



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2019年、北海道東部渓流におけるカワマス調査 その弐

2020-09-16 21:12:10 | カワマス
2019年、北海道東部渓流におけるカワマス調査 その弐






よく晴れてはいるが午後からこの季節特有の強風が吹きはじめた。




続いて やや下流へ釣り下ると カワマスとオショロコマの雑交個体F1( 以下 F1 ) が次々にかかった。



といっても、それが F1なのかどうなのか、実は判別には相当な慣れが必要だと思います。



私は長年、カワマスとオショロコマの雑交F1 および純系カワマスを多数、鮮明な写真撮影記録をしてきましたが、なかには写真判定でも判別に苦慮する個体も少なくありません。




おそらく一般の釣り人が釣り上げた時に、ぱっと見でこれらを正確に鑑別するのはなかなか大変なことだろうと思います。



特に、カワマスが釣れた と一瞬思っても、帰宅して画像をコンピューター画面でよく見ると F1 であったということはよく経験します。



F1の外見的特徴としては、これまで述べてきましたように、一般的に以下のことがあげられます。


1.   一見オショロコマに見えるが

      a. 頭がカワマスみたいに大きい。

      b. カワマスみたいな背びれの斑紋。

      c. カワマス特有の青リングの赤点紋理が体側にある。


2.   一見カワマスに見えるが

      a. 体色がカワマスにしては暗色調。

      b. オショロコマの赤点紋理が多数現れる。

      c. 背びれの紋様がカワマスではない。


3.     1.  と  2. の特徴が混在。


4.   どうみてもカワマスでもオショロコマでもない変な ? 渓流魚。




といったところですが、中にはどうしても正確な鑑別はむずかしいとおもわれるものもあります。





さらには、これだけ遺伝子攪乱がみられる水域なので、ここでは一見純系のオショロコマ、または純系カワマスに見えてもDNA 解析をしなければ真の意味では、純系かどうかはわからないのかもしれません。




しかし、そんなことをえんえんと述べ続けててもらちがあきませんので、これまでのところは、とりあえず上記の根拠をもとにしてF1、ないし純系と判断して述べさせていただきました。






以下に今回の調査で、外見的にカワマスとオショロコマとの雑交F1と私が判断した個体をお示しします。



























































ニジマスは少ないながら毎回、釣れてきます。


  


この日、ニジマスは 小型のもの2匹。





次いで、ここ一番の良たまりに振り込むと、予想通り、突然、40cm ほどの立派なニジマスが吹っ飛んできて、くわっと大きな口を開いたのがはっきりと見えた。





大きく開いた口が赤くみえた瞬間、正気を失いおもわず大合わせしてしまったが、ニジマスが食いつく直前に合わせた格好になってしまい、驚いたニジマス君は遁走。その後は現れなかった。





今度は上流へと釣り登ったがこれまでと違い、明らかにオショロコマの個体数が減っているのを感じた。





以下に、今回私が純系オショロコマであろうと判断した個体をお示しします。











































さらに上流へ向かうが あまりよいポイントが少なく釣れるのは小型オショロコマばかりになってきたので川をあがった。 




この日の釣りでもこれまでと同じくはっきり確認できたことは、下流域の良好なポイント群はカワマス 、F1  、ニジマス に完全に占拠されていたことだ。





従来は、もともとオショロコマしか棲息しなかったはずの渓流である。







この渓流のもともとの住人であるオショロコマが、外来種たちに押されて上流へ上流へと追いやられていることは明白とおもわれます。





長野県のカワマスが棲む全面保護水面における例では、カワマス、イワナ、およびこれらの F1 が共存する水系に落ち着いているようだが、遺伝子的にはもはや完全に純系のイワナはいなくなったと目されています。





私が見てきた限りでは、この渓流も将来的にはそのようなパターンに落ち着くのではないかと推測しています。





おいしそうな早春の山菜コゴミがかなりあり 少し採集。





午後5時10分。 武装解除。 帰路につく。 




午後 7:20 帰宅。




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2019年北海道東部渓流におけるカワマス調査 その壱

2020-09-10 19:01:34 | カワマス
2019年北海道東部渓流におけるカワマス調査 その壱






この日はよく晴れ、気温25度C、しかし午後からこの時期特有のものすごい強風。




朝10:45 道東の渓流にカワマスを見に北見市をフォレスターで出発。





道東の渓流には、年に数回出かけては川の様子、 カワマス、 オショロコマ、 カワマスとオショロコマの雑交 F1 、 ニジマスの棲息状況などをチェックしてきました。





この日の渓流には、北見市からゆっくり2時間ほどのドライブで現地着。





カワマスの棲む渓流の一般的性状としては、湿地の中を屈曲蛇行して音もなく流れ、しかし流速は意外と速く、川底は不安定で足場が悪いので、正直快適な釣りとは言えません。





岸辺の植物がうっそうと繁茂して勢いを増すと、入渓にはちょっと勇気がいる様相になり、ある程度の空間が必要なフライやルアーでの釣りは生い茂る植物のためバックもとりにくく、相当きつい状況になります。




さらに夏場は吸血昆虫の量もハンパではありません。滅茶苦茶刺され撤退することもあります。





そのため、私は夏場を避け、早春か秋遅くに好んで入渓します。





また、カワマスの棲息水域は以外と狭いことが多く、渓流全域にわたって広く分布しているわけではありません。





興味深いことには、純系カワマスが釣れる場所は、例年ほぼ決まっています。






その下流域には カワマスとオショロコマの雑交 F1 、 上流域にはオショロコマが棲息しています。






ニジマスは個体数が少なく滅多に釣れませんが下流域に多いような印象です。






この渓流では 、これまでのところアメマス や ヤマベ はみたことがありません。






まず純系と思われるカワマスが次々に釣れてきました。




ひとしきり、純系カワマス7匹を種々撮影した画像を提示します。
























































































独特の美しい個体が多い。




一方、いつもとやや異なり、何故か色合いがあまり鮮やかではなく空知川水系の個体群に似たような外観のものも見られました。





釣り味に特別なものはなく、おお、魚が釣れた。といった程度でニジマスのような素晴らしいファイトはありません。





ブラウンのようにグィーンと川底へ思い切り引き込まれるような力強い感触もなく、ヤマベのように電光石火の素早い動きもありません。





要するに、カワマス独特の釣り味というものはなく、いわゆるスポーツ的な釣りの対象としては、さほどすぐれてはいないように感じます。





ただ、ここのカワマスのパッとしない動きは、もしかすると、川中にびっしりと繁茂する水草バイカモやクレッソンのため縦横無尽に暴れ回る水中のスペースが狭いせいかもしれません。







釣り味に関する上記の印象は、この付近では渓流の規模から大型のカワマスが見られないせいかも知れません。







オオバナノエンレイソウ。





             この項、続く。





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道東、カワマス、オショロコマ、雑交F1 の渓流

2020-06-03 21:16:07 | カワマス
道東、カワマス、オショロコマ、雑交F1 の渓流


201X-9-29(金) 晴れ のち雨 のち曇 21度C


朝 9:00. カワマス、オショロコマとそれらの雑交F1 が棲む道東の渓流へ出発。



しばらく高速に入って街を抜け、広大な畑作地帯を抜け、森や山や峠を越え、快調に走っていたのだが、急に不吉な気分。



なんと ウェーダーを忘れてきたことに気づく。 



幸い途中の小さな町のホーマックみたいなところで捜すと鮭釣り用品売り場でMサイズのウェーダー5000円たったひとつだが在庫あり、これを購入し事なきを得た。



目的の渓流は、この時期、両岸は草木が茂ってうっそうとしているところが多く、普通の人なら、入って行くのをちょっとためらう不気味な感じすらただよっている。






もう20年以上通っているので私は、なんのためらいもなく入って行ける。




いつものヒューム管橋下のたまりから入って大きく屈曲蛇行する湿地の川を、とりあえず 300m ほど釣り下った。









湿原の渓流の川面は平らで、いつも音もなく流れているのが特徴だ。






水が冷たく流れは速く川面のほとんどはびっしり繁殖したバイカモが広がって女性の長い長い髪の毛みたいにゆらめいている。
















川底は細かな砂礫で強い流れで足下の小砂利がみるみる流される。







油断すると足もとが極めて不安定になり転びそうになる。



川底の浅い、深いの変化が激しく、急にズドンと腰ほどの深さになって油断すると川の中で転倒しそうになる。



実はとても危険な川なので、ここでの釣りは私は昔からあまり好きではない。











おまけに川の両岸10mは背の高い草が生い茂ってはいるが、足下は泥状でずぶずぶと足が沈んでゆき、ところどころ底なし沼みたいで恐ろしい。




釣り方としては川の中を釣り下るしかない。川中に繁殖してゆらゆらたなびくバイカモ。



その隙間へ上流から流しこむと次々に魚がかかる。



しかし川に立ちこんでの釣りなので、バイカモの切れ端や足下の砂、泥が流れてゆくので魚たちはすぐ警戒して釣れなくなる。



しかし、ここでは釣り下るしかない。



釣り登る形だと意外に流速があるために振り込んでもピユーッと自分方向に仕掛けが流されるので魚はまずかからない。



結局、この日は カワマス純系2匹、 F1 12匹、 オショロコマ純系 5匹、 ニジマス2匹を釣った。 



ここは まさに雑交の川、 F1 の川である。 このパターンは長年変化することなく続いている。



カワマスを放すと在来のトラウトと交雑する力が強く、雑交F1には生殖能力がないため、やがてそこは死の川になる。 



とまことしやかに述べられるが私の知る限り空知川水系でも道東の渓流でも、長野県における例でも、日本においては実際にはそのような実例は無い。



長野県の保護渓流における例では カワマス、イワナ、およびこれらの雑交F1 が共存する状態が続いているといい、北海道と同じ状況と思われる。



今日はいつもは入ったことのない水域で釣ってみたせいか思ったより魚は多かった。



川岸がはっきりしない川なので釣った魚の撮影にはとても苦労した。 




この日撮影した渓流魚の写真を少し提示します。





純系カワマス
































純系オショロコマ。外見的に純系と思われますがカワマスの血が入っていないかどうかはDNA解析をしなければわからないかも知れません。









































雑交F1


カワマスとオショロコマの雑交F1 と思われる個体の特徴。

F1 の特徴は 

1. 頭や口がオショロコマより大きく、カワマスの顔つき。 


2. 赤点紋理が比較的鮮明な青いリングで囲まれる。  


3. 背ビレにカワマスの紋様が現れる。




































































ニジマス。ここのニジマスは明るい色調で体側の赤い線が鮮やかな物が多い。個体数は少ない。






この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




最後は急斜面を登って牧草地に出て、しばらく歩いて車にもどった。



この日、川やその周辺で人間には1人も会わなかった。



午後4時武装解除。 






北見市の自宅まで、えんえんと走って帰宅した。 






帰宅後、家庭菜園のトマトやサヤインゲンを収穫した。









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空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。

2020-03-06 12:03:53 | カワマス
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空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。



以下は以前に空知川水系支流でカワマスを釣ったという情報をいただいた K. I さんへ 2018年のカワマス調査結果を報告したときの手紙です。少し加筆しました。K,I さんには空知川のカワマスの画像をいただき御寄稿もいただき、はじめて見た空知川水系のカワマス画像にとても感激しました。




2018-9-14(金)  晴れ


朝8:45自宅出発 →高速を走り 9:10小利別IC → 陸別9:28  → 足寄 9:55  →給油満タンにする。→ 足寄IC 11:05
→  えんえんと走って占冠IC 12:35 さらに 1時間20分高速を走って 3160円→道の駅で ソフトなど食べ休息 →13;00 目的の空知川支流 N川上流へむけて出発。→ 14:00 現地到着 カワマス調査開始。



2018-9-14 午後 北見から4時間走ってあなたに教えていただいたN川のカワマスポイントへ入りました。




真っ先に狙っていた真ん中の橋へ行きますとちょうどランクルできた釣り人2名が川におりて釣り始めるところでした。




私が入ろうとしていた場所に私よりも数分はやく到着し、すぐさま釣り支度を始めましたので、まさにこのポイントを目指してきたもようです。





橋げたの下流のとても良いたまりに執着してせっせと フライ、 ルアー、最後は長竿で餌釣りを始めましたが最終的に何も釣れず引き上げてゆきました。



状況からは、まさにカワマス狙いではないかとおもいました。




私は少し離れたところから一部始終を見ていましたが、二人の釣り人が粘りにねばっていたのをみると、きっと実績のあるポイントなのでしょう。




私はその場所はあきらめ、橋の上流300mほどを入念にさぐりましたがなかなかの良いたまりが続くものの、まったくアタリなし。

















やがて25cmアメマスが二匹かかりましたが1匹は撮影時に逃げられました。










川はイメージしていたよりかなり多い水量で 水温も12度Cでやたら冷たく、場所によっては ごうごう と流れ 徒渉不可能の場所が多かったのは意外でした。




実はこの場所は私も以前、まさにカワマス調査で入っている水域ですが春のせいか水量はとても少なく、この日は別の川みたいでした。





左手、一部 細いゆったりした流れで畑工事の泥水でひどく濁ったところがあり、そこで思いがけず 良型カワマス2匹 アメマスとカワマスの F1 1 匹を釣りました。











確かにカワマスですが道東の個体群のような息を呑む美しさはなく、やや黄色調が強く赤青のコントラストが弱く、まあカワマスといえばカワマスだなあといった地味なカワマス個体群に見えました。当初、この付近でカワマス養殖が盛んであった頃の種苗の違いかもしれません。


























カワマスとアメマスとの F1 と思われた個体は幼魚ただ1匹でしたが、これがF1だとすれば、確かにカワマスが在来種アメマスと交雑している証拠といえます。





オショロコマとカワマスとの自然雑交F1 は多数の画像と、その特徴をまとめてこのブログで何度も示してきました。しかしアメマスとカワマスとのF1についてはまだ資料が十分とはいえません。
今回、この個体をF1とした根拠は他地域で多数のこの段階のアメマス幼魚を見てきた経験上、体側の斑紋(白斑)のサイズ、形状がとても不規則で乱れており明らかに異常と思われたということです。
しかし、これは空知川水系のアメマス幼魚一般に普遍的に見られるものなのかどうか、いまのところ私にはわかりません。



ご参考までに釧路川水系源流域の、ごく正常とおもわれるアメマス稚魚〜幼魚の画像を提示しておきます。



















次に一番上の橋下大たまりへ行くと、さらにものすごい水量で驚きました。 





ちょうど近くで草刈りをしていた農家のおじさんと話しました。




今日は釣り人が多くて、30分前にも一人来てみんな 何も釣れずに帰っていった。




最近、土日はかなりたくさんの釣り人が来るとのことでした。





すばらしいたまりですが 私は 20Ccm アメマス1匹釣り撮影。






今年は雨が多く最源流の大湿地帯の保水量が多いのでそこを水源とするこのN川も水量が多い との話でした。





最後は 一番下の橋の上流200m ほどをさぐりましたが魚信なし。  





夕方になってもライズらしきものはみられませんでした。 





そのあとホテルへ向かいましたが N川のかなり下流で森のなかから釣り終わった若い釣り人が一人、でてくるのを見ました。





どうも かなりの悪条件下の釣りになったようですが カワマス アメマス  F1 が釣れて これらの良い写真も撮れて幸運であったとおもいました。




このたびは 貴重な情報を本当にありがとうございました。




あなたが実際にカワマスを多数釣った事実をみますと、空知川支流N川一帯にひろく薄く生息するカワマスが 渇水状態の年には ある程度水が残った場所に集合状態でたまる可能性が考えられました。







2020-3-6(金) 猛吹雪


先日、空知川水系のカワマス調査でお世話になった K,I さんからの連絡で 千歳でGO という You tube の投稿で空知川水系支流でカワマスを釣った映像が出ているとのことで、さっそく拝見させていただきました。



自然豊かな渓流というより里に近いそのへんによくある小川みたいなところで、大繁殖している小型ニジマスに混ざって少数のカワマスが釣れていました。個体数はとても少ないようです。



空知川水系のカワマスは道東のように息を呑むような美しい個体は無いようで、黄色味がつよく色彩が地味で、まあカワマスといえばカワマスだなあという感じが大きな特徴のような気がします。おそらく最初の種苗が異なるのかも知れません。




現状をみますと、空知川水系でも道東でも、カワマスの勢力は、おもっていたほど強くはありません。




ブラウンやニジマスほどの旺盛な繁殖力はないようにも見えますが、交雑する力はこの 2 種よりカワマスが遙かに強いかに見えます。




繁殖時期のせいかも知れませんが実験的にはどうなのでしょうか。





ブラウンはカワマスと交雑しF1タイガートラウトができますがニジマスと在来種との交雑例は知られていません。





時間の経過とともに今後はどのようになってゆくのか慎重に経過を見て行きたいとおもいます。



        この項、続く。





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空知川水系支流のカワマスとアメマスのF1 は確認できていない

2018-09-17 08:52:55 | カワマス
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空知川水系支流のカワマスとアメマスのF1 は確認できていない。



K.I さんからの空知川水系のカワマスに関する貴重な情報第2弾です。

        



前回のブログにカワマスとアメマスとの F1のお話がありましたが 2017年まで 私が釣り上げたカワマスにそのような魚体特徴は確認できていません。


また、カワマスの釣れる区間でカワマス以外の魚(ニジマス・オショロコマなど)が釣れたこともありません。



その区間はカワマスばかりです。アメマスがいないので、そもそも雑交は起こりません。



その区間よりかなり上流の山地帯の水域ではアメマス系のエゾイワナは釣れます。



そこまでは人工の堰堤が連続することでカワマスとの混生が奇跡的に回避されているのかも知れません。



他の支流は分かりませんが・・




もう1度、カワマスの純正であろう写真を送ります。

        


また、同じ川の源流域のエゾイワナも送ります。


    

どちらもF1ではなく純正そのものだと思います。



K.I さんから カワマスとアメマスとの F1 に関してコメントをいただいたので貴重なデータとしてブログにアップさせていただきました。 前述のごとく、かって空知川水系では カワマスとアメマスとの雑交が問題になっているとの学術報告がありましたが、その後は この報告のように雑交F1 は確認されていませんでした。





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北海道空知川水系の純系カワマス鮮明画像

2018-09-11 02:00:50 | カワマス
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北海道空知川水系の純系カワマス鮮明画像


      





オショロコマの森ブログ5の読者である K ,I さんから 2015年8月〜9月にかけて釣った北海道空知川水系のカワマスのすばらしい画像が送られてきました。



北海道空知地方では過去に養殖池でカワマスの飼育が行われていたことがあり、その子孫が空知川水系の一部で今日まで命脈を保ってきたものとおもわれます。



そのような空知川水系のカワマスについては、アメマスとの雑交を憂う学術報告がなされたことがあり、新聞で報道されたこともありました。


新聞報道外来魚ブルックトラウト、アメマスとの交雑確認-空知川支流 [北海道新聞2003年06月28日(土)] や日本生態学会第51回日本生態学会大会 釧路大会要旨 2004-7-30 移入カワマスと在来アメマスとの交雑現象 



その後も空知川水系のカワマスは、しばしばその存在が密かに語られてきました。



しかし最近での実態は不明で、鮮明な画像すらもこれまで報告されたものは私の知る限りまったくありません。



私たちも空知川水系のカワマスを捜したことがありますが発見できず、その経過をオショロコマの森ブログ5などに報告したことがあります。



そのブログ記事を読まれた K.I さんから貴重なご経験と画像が送られてきたものです。





以下は K.I さんからのメールですが、詳しい生息場所の特定を避けるため一部表現を変えてあります。



 空知川水系支流で純系カワマスを釣りました。



北海道に約5年ほど赴任をしておりまして今年やっとのこと本州の地元に戻って来ました。



魚の生態も釣りもそして自然も大好きなので「オショロコマの森」は単身赴任前から現在も楽しみに拝見させて頂いております。



北海道にいる間に鮭・マスの種類はすべて釣りたいとあちこち回りました。



魚の種類には詳しいと思っておりますが、とある空知川水系支流でオショロコマでもエゾイワナでもアメマスでもないキレイな魚が釣れました。



きっと貴方がが探しているところのブルックトラウト(カワマス)だと思います。




不思議なことにある限られた区間でしか釣れず、でもその区間内ではライズも多く、ルアーにも貪欲にアタックしてきます。




その上流・下流はまったく生態反応なしでした。




送られてきた臨場感あふれる画像では 2015年8月〜9月 にかけての、カワマス成魚♂♀個体が示されています。



2015-8-2







2015-8-15





2015-8-15





2015-8-15







2015-9-5




2015-9-5




2015-9-5




空知川水系の鮮明なカワマス画像が示されるのはこれが最初で、まさに記念すべき貴重な写真とおもいます。 




K.I さん、本当にありがとうございました。



生息場所はごく狭い水域であり、そこで半世紀以上にわたって密かに繁殖を繰り返してきたものと思われます。



今回は成魚の画像ばかりですが、幼魚、若魚はいたのでしょうか ?。



幼魚、若魚の存在はそこが繁殖場所である証拠になりとても重要で、是非それらの画像も見てみたいものです。




道東での生息状況をみても、カワマスはごく限られた特異な環境にのみ適応できるようで、ブラウンやニジマスのような旺盛な繁殖力・環境適応能力はないようです。




しばしば 唱えられる カワマスは他のトラウトと交雑しやすく F1は繁殖力がなく、移植されると在来のトラウトもカワマスもやがては全滅、すべて消えてしまうといった悪魔の図式は、いかにも一般受けしやすい話です。



しかし、日本での実例は少なくとも私は知りません。



その理由は北海道や本州(長野県)では、オショロコマ、アメマスやイワナと、カワマスの現実の繁殖時期がたまたま微妙にずれているからだと推定されます。



もちろん、道東でも長野県でも一部の交雑(F1)は見られますが、これら日本の例では F1、純系カワマス、純系在来トラウトの三者共存といった生態系に落ち着いています。




よく言われるように F1 にまったく生殖能力がないのかどうかも現実には不明です。





ただ、今回の空知川の場合は純系カワマスのみ生息しているようで、在来のアメマスが交雑などで消えたのか、もとからいない水域だったのかは不明です。



ここのカワマスのDNA にアメマスの痕跡があるかどうかも興味深いところです。




空知川水系では当初アメマスとの交雑が問題視されていたようですが、今後は是非その F1 の実際の画像も見てみたいものです。





K.I さん、これらについても、今後ともなにとぞ宜しくお願いします。




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カワマスとオショロコマの雑交F1 の渓流 2018

2018-06-21 02:02:06 | カワマス
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カワマスとオショロコマの雑交F1 の渓流 2018



    



2018-5-6 (日)  曇り のち雨

9:30. 予報では午後雨なので出撃するかどうか、かなり迷ったが、久しぶりに道東の渓流にカワマスとオショロコマの雑交F1 の観察に出発。


湿原の中を屈曲蛇行しながら流れるこの渓流は、草木の葉が茂り川岸が湿潤になると足元がずぶずぶ沈むため単独釣り行は危険。





夏場は川面がクレッソンや金魚藻でびっしり覆われ、おおいかぶさる草木で釣り竿操作もしばしば困難となり釣りそのものが困難になる。


そのため私はこの早春の一時期を狙って入渓することにしている。




早めの昼食のあと、11時30分入渓。


この付近は何カ所かカワマスの棲む水域があるが、この日入渓した沢は、この時期、他の渓流よりも自然度が低く金魚藻が少なく川底の石にも生活排水の気配を感じさせる、ぬるぬる黒いコケがみられたりする。
 


魚はいつもと同じくとても少なかった。


雪解け増水時には川岸が相当広がるようで、その時の名残でヘドロが両岸の笹の葉にびっしりたまっていた。



オショロコマ純系かと思われるものは幼魚が合計12匹。成魚4匹。 



































カワマスとオショロコマの雑交 F1 は若魚4匹のみ釣れた。


ただここでいう純系、またはF1 というのはあくまで外見的に判断しているもので遺伝子チェックをしたものではない。


F1 の大まかな外見的特徴としては、一見オショロコマに見えるものの、よく観察すると


  1. 大きな頭と大きな口 


  2. 体側にブルーの縁取りを有する赤点紋理 

  
  3. 背びれにカワマスの斑紋出現  があげられる。 


F1 ではこれらの外見的特徴が単独または複合して見られる。 


























この他、ニジマス若魚5匹。ここのニジマス若魚は以前よりごらんのように背びれに明らかな特徴がある。











この水域ではニジマスの勢力は今のところ必ずしも強くはない。



音もなく流れるこの渓流では、魚がたまりやすい所謂良たまりは少ない。


密生する金魚藻のせいで釣りにくい。



この日、ここでは純系カワマスは釣れなかった。


これは毎度のことで他の水域ではたいてい何匹かの純系カワマスが釣れるが、何故かこの渓流ではF1しか釣ったことがない。






人影で走る魚影が見られ、魚はけっこうすれている気がするがこの渓流に多いカワガラスのせいかも知れない。



えんえんと釣り登っていったが 14:30 雨がパラパラ降り始め釣り中止。


この日撮影させていただいた渓流魚たちは 全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



雨のなか30分ほど歩いて車にもどったが,やがて本降りとなり濡れ鼠になってしまった。




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北海道に生息する早春のカワマス(ブルックトラウト)

2018-03-08 18:27:17 | カワマス
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北海道に生息する早春のカワマス(ブルックトラウト)






201X-5-17 (金) 晴れ 暖かい 〜17℃


朝9時。かみさん、F氏と3人で早春のカワマス(ブルックトラウト)などを見にでかけた。



しかし、最初の渓流は林道入り口付近に吹き溜まりとなって積もった雪が100mほどにわたってまだ融けておらず入って行くのは断念。




次にむかった渓流は林道ゲートの100m むこうで林道に冬場の雪の重みで木が倒れ込み、これまた通行不能で断念。







倒木でとうせんぼで狭い林道で何とかターン。


この時期はまだ林道の整備が不十分、このようなパターンで入渓不能になることは日常茶飯事である。



ゲート付近で早春のおいしい山菜コゴミを採った。






最後に 今日の本命、N川水系S川支流上流にある、とある支流へ入った。







夏場は草木の葉が繁って、うっそうとなる渓流だが早春は見通しがよい。雨が降ると川岸は広い湿地帯となるが、この時期足場はしっかりしている。




今は屈曲蛇行しながら平野部を流れる比較的浅い渓流だが意外と流れは速い。



夏場は金魚藻とクレッソンがびっしり繁殖して川面を覆ってしまうのだがこの時期は川面は広くあいている。




雪解け増水のせいかいつもよりは水量やや多く流れが速く、たまりがほとんどないので釣りにくかった。




この川はさらさらと大した水音もなく流れる。




音もなく流れるのはカワマスが生息する渓流の一般的な特徴である。




カワマスもカワマスとオショロコマの雑交F1 も何故かこの日は少なかった。





カワマス純系個体。









カワマスとオショロコマの雑交F1。





結局この日はニジマス若魚1幼魚3 F1 1匹  カワマス2 (1匹撮影前に逃げられた) オショロコマ若魚〜幼魚10 で魚が少なかった。 




ニジマス。









純系のオショロコマ。渓流の宝石と言われるオショロコマだが、何故かここのオショロコマたちは美しいとはいえない。



















在来のトラウトのいる渓流にカワマスを放すとカワマスは容易に交雑し、 F1には生殖能力がないためそこではカワマスも在来のトラウトも消えてしまうとまことしやかに語られる。




ここでは今のところそのようなことはない。



ここでは この5年は おおざっぱにみると 普段は カワマス純系5-10% F1 が40-45%  オショロコマ純系50% といったところでしょうか。




この比率がどのようになってゆくかは経過をみなければわからない。




ここでは、ニジマスがそれに加わるが、他のニジマス生息水域と異なりオショロコマを圧倒してはいない。



別のカワマス生息水域ではさらに アメマスとヤマベが加わるがそこでは不思議なことにオショロコマとカワマスのF1 が見られず産卵時期のオーバーラップが無いのだと考えている。




この渓流にカワマスは放流されたのは恐らく約80年前と思われるが、少なくともこの期間は交雑でオショロコマとカワマスが共倒れに消えてしまうといった事態はおこらなかった。




この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。






F 氏が 川岸に広範に自生しているクロユリを少し掘った。庭に移植するという。  


 


山々の残雪がきれいであった。



2時ころ武装解除。 北見へ向かった。




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オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐

2015-03-01 11:44:45 | カワマス
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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃

オショロコマ優勢か カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その弐

次に牧草地の道路を車ですこし走って左折し、二股川になっている川二本をそれぞれ釣った。

最初の川では入渓地点のすぐ下流に深いたまりがあり、そこでF氏が良型 F1を釣り落とした。このF1成魚25cmは、しばらくおいて振り込んだ私が釣り上げた。

そのほか虹鱒若魚4匹、オショロコマ6匹を釣って撮影。ここも川底がズブズブぬかって深入りは危険。入渓地点の上下100mほどしか調査できなかった。

この渓流は、かなり水深、流速があり、川底に足が沈んで抜けなくなるので深入りするとかなり危険とおもう。足が沈みだしてもつかまるところはなく単独行動では命取りになるだろう。

引き続き もう一本の川に降りると、ここにもちょっとした深みがありここでF氏が40cmの虹鱒をかけ、しばらく泳がせてから一気に引っこ抜いた。

今夜の夕食のニジマスムニエルつけあわせ用に野生化して繁茂するおいしい外来植物クレッソンを少し採集した。

ここも川底がズブズブとぬかる川で、川にはいるとひどく濁る。無理はできず入渓地点の上下100mほどで調査終了。 

ここでは虹鱒7、カワマス純系2、 F1 を5匹のほか、純系(と思われる)オショロコマ多数を釣ったが、近年オショロコマの勢力が明らかに強くなってきていることが伺える。これまでの観察をもとに考えれば、このままゆくと、将来的にはこの水系のカワマスは消えてゆくのではないかと推測している。しかし、カワマスの DNA はここのオショロコマの DNA にそれなりの痕跡を残すのであろうとも考えている。

したがって、ここのオショロコマ個体群には、ただ外見を見ただけでは伺い知れない遺伝子攪乱は多少あるかもしれない。

ここで誤解をされてはこまるのだが、オショロコマ優勢の意味は他の渓流魚に対して優勢という意味であって、この渓流のオショロコマが増えているという意味ではない。むしろ総個体数は減少傾向である。

なお、この渓流ではニジマスの放流は継続的なものではなかったようで、そのためかオショロコマがニジマスに圧倒的に負けているといった印象はない。しかし、ここでのニジマスとオショロコマの関係が今後どのようになってゆくのか慎重に推移を見守ってゆく必要がある。



この屈曲蛇行する湿原の渓流に生息するオショロコマの代表的な画像を提示しておきたいと思います。















































    猛毒トリカブトの花そのものは美しく私は好きだ。




カワマスを放すと在来種との雑交がおこり、F1は繁殖力が無いので結局カワマスも在来のトラウトも全滅し死の川となると、まことしやか、したり顔で識者が話したり書いたりするが、この川ではそのような現象はない。

しばしば自然現象は人間に都合の良い想像予測を超えてはるかに奥深い。

私の知る別の水域ではアメマスとカワマスとオショロコマが混生しているが、そこでもカワマス放流後90年近くなるがそのようなトラウト全滅現象はない。微妙に産卵時期がずれているようで、これらの雑交F1はみられない。

一方、空知川水系でカワマスとアメマスの雑交のためアメマスが消えたとする報告があり、2010年春、私たちは調査に出かけた。その舞台となった水域はいまや広大な畑作地帯になり川は農地を流れる人工排水路状態で、完璧な自然破壊のため、そんな話とは無縁の世界になっていた。そこで魚が消えたのはカワマスとの雑交が原因ではなく恐らく広範・完璧な自然破壊のためと思われた。


         
           今日はこれがおおかった。


                  おわり。




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カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その壱

2015-02-26 19:22:53 | カワマス
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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃

カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その壱

朝9時に北見を出発。F氏と二人で道東のカワマス調査へむかった。 

しばらく走ってカワマスの棲む渓流に到着した。いつもの本命の本流はこの時期、繁茂した草木に覆われ、入って行くのは、かなり大変そうだ。

今日はちょっとひるんでしまいこの支流には入らないことにした。最初に入渓しやすそうに見えた左側の支流を釣った。

屈曲蛇行する湿原の川は水量多く、川底が粒の細かな砂礫でやわらかく、足元がずぶずぶぬかる。転倒したら、まず起きあがれないのでとても危険だ。


クレッソンや金魚藻がびっしり繁茂して水面を覆い、渓流の中を歩くのもままならない。


覆い被さる草木で振り込みも容易ではない。毛針やルアーの竿を振ることはしばしば難しい。


ここではオショロコマとカワマスの雑交F1(F1かF2以降か、もどり交雑かは不明だが、ここではF1と総称する )と思われるものを8匹、虹鱒若魚6匹、成魚3匹、純系オショロコマは少なかった。
撮影できたものを提示します。



オショロコマとカワマスの雑交F1.





オショロコマとカワマスの雑交F1.






ニジマスもかなり繁殖しているが、早春産卵のため、 10月産卵のカワマスとの雑交は基本的にはないようだ。















顔つきや体側斑点をみると、やはりオショロコマとの雑交F1 を思わせる。。













これらは、すべてオショロコマとカワマスの雑交F1 と思われます。 





いつもは多少なりとも見られる純系オショロコマがやや少ない感じ。









ニジマス成魚。






良型ニジマス。


やっと釣りを終えていったん川から上がると疲労困憊、へとへとだ。

川からあがって昼食。リンドウがきれいに咲いていた。

             
               この項、続く。


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