オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

爆弾三つ玉低気圧、2015年北海道は、暴風雪の日が多すぎる

2015-02-28 14:40:47 | 北見市の出来事・行事など
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爆弾三つ玉低気圧、2015年北海道は、暴風雪の日が多すぎる。

2015-2-28(土) 暴風雪・猛吹雪→小雪→曇り→晴れ

今週の初めから、週末は北海道大暴風雪との予報がでて、日に日に気象予報はトーンアップしていった。そこで私は2-27(金)に札幌へゆく予定があったがキャンセルした。

そして、ついに2月26日(木)の天気予報では北海道付近で3つの低気圧が合体して云々という、毎度おなじみの大荒れ、爆弾低気圧予想となった。今回は低気圧が2個ではなく、三個もかさなる三つ玉爆弾低気圧である。ちなみに爆弾低気圧は台風と同等の勢力を持つ。雨が雪に置き換わるだけである。




北見付近は一晩で70cm の大雪、風速25-30mの暴風雪との予報。

今年はこの手の気象予報は例年と違って実によく当たる。気象衛星からのデータが充実してきたからであろうか。

はたして 2015-2-27夕方から吹雪模様となってきて夜半には猛吹雪となった。もちろん飛行機は全部欠航。


地吹雪ひどく、ホワイトアウト。こんな日は外出すると命取り。2013年には、暴風雪のなかで孤立して9名もが死亡している。


今年は1月からこれまでの約8週間で、私の日記によれば9回も飛行機が欠航する猛吹雪があった。毎週1回は飛行機欠航の計算。毎週、台風に襲われていると思えばよい。昨年の冬は、一冬で3回しかなかった暴風雪がもう9回もあったのだ。異常だ。

我が家の付近は局地的にとりわけ積雪多く、今のところ 1.8~2.0mほどの積雪でうんざりだ。

今回はいつもどおり、湿った大雪で早めに一回除雪しないと雪が締まって固くなり、とても除雪しにくくなってしまう。

そこで夜半、吹雪のなか一回エンジン除雪機ホンダ雪丸で1時間の初期除雪をした。

きれいに除雪しても暴風雪は続くため、朝になるとさらに積もって、特に吹き溜まり部分は2mほどのひどい雪だ。













朝食後、また1時間、雪丸君で今度は本除雪。






やがて吹雪は止み、あの暴風雪がウソだったみたいに青空がでて、日差しが強くなるとはや雪が解け始める。

あっちでもこっちでも、皆さん、うんざり顔の除雪作業。もう、吹雪はこのくらいにしてほしいなあ。 


今年は北見市にしては珍しく雪が多く、うんざりです。

しかし数日後は、また北海道大荒れとのこと。

いままでこんなに吹雪が続く年は珍しく、これも地球温暖化にともなう異常気象なのだろうか。





吹雪の翌日も、北国のバイクの郵便屋さん、本当にご苦労様です。



今年も、もうすぐおひな様の季節です。






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カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その壱

2015-02-26 19:22:53 | カワマス
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20XX-9-12(日) 晴れ 28℃

カワマスとオショロコマ、それらの雑交F1、およびニジマスの棲む渓流 その壱

朝9時に北見を出発。F氏と二人で道東のカワマス調査へむかった。 

しばらく走ってカワマスの棲む渓流に到着した。いつもの本命の本流はこの時期、繁茂した草木に覆われ、入って行くのは、かなり大変そうだ。

今日はちょっとひるんでしまいこの支流には入らないことにした。最初に入渓しやすそうに見えた左側の支流を釣った。

屈曲蛇行する湿原の川は水量多く、川底が粒の細かな砂礫でやわらかく、足元がずぶずぶぬかる。転倒したら、まず起きあがれないのでとても危険だ。


クレッソンや金魚藻がびっしり繁茂して水面を覆い、渓流の中を歩くのもままならない。


覆い被さる草木で振り込みも容易ではない。毛針やルアーの竿を振ることはしばしば難しい。


ここではオショロコマとカワマスの雑交F1(F1かF2以降か、もどり交雑かは不明だが、ここではF1と総称する )と思われるものを8匹、虹鱒若魚6匹、成魚3匹、純系オショロコマは少なかった。
撮影できたものを提示します。



オショロコマとカワマスの雑交F1.





オショロコマとカワマスの雑交F1.






ニジマスもかなり繁殖しているが、早春産卵のため、 10月産卵のカワマスとの雑交は基本的にはないようだ。















顔つきや体側斑点をみると、やはりオショロコマとの雑交F1 を思わせる。。













これらは、すべてオショロコマとカワマスの雑交F1 と思われます。 





いつもは多少なりとも見られる純系オショロコマがやや少ない感じ。









ニジマス成魚。






良型ニジマス。


やっと釣りを終えていったん川から上がると疲労困憊、へとへとだ。

川からあがって昼食。リンドウがきれいに咲いていた。

             
               この項、続く。


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新世代グマ、仕留めたエゾシカを横取り、北海道白糠町

2015-02-24 20:46:53 | ヒグマの被害など
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新世代グマ、仕留めたエゾシカを横取り、北海道白糠町

北海道白糠(しらぬか)町上庶路(かみしょろ)の山中で2015年 2月16日午後2時50分ごろ、仲間と2人でエゾシカ撃ちをしていた東京都足立区の自営業大須賀実知生(みちお)さん(57)が仕留めたシカを回収しようとしたところ、突然ヒグマが現れ、目の前でシカを奪い去った。射止められたシカをくわえて引きずりながら山中に消えたという。

ヒグマは体長約2メートル。シカのサイズは不明だが重たいシカ死体を引きずってゆくとはすごいパワーだ。

何故かハンター氏はこのヒグマを撃とうとはしなかった模様。ただヒグマを撃とうとして返り討ちにあって死亡したハンターもいるので不慣れなクマ撃ちをしなかったことは賢明であったかも知れない。

現場は住宅から約100メートルの地点。2人は知人を通じて釧路署に通報、署員らが近隣住民に注意喚起したという。 この出来事は沢山の新聞、メディアなどで紹介されたのでご存知の方もいるかも知れない。

今回、ヒグマに獲物を目の前で横取りされたといういかにもマスコミ受けする物めずらしさ面白さよりも、このヒグマがハンターをまったく恐れていないことに注目すべきと思う。

ここまで人間をなめきったヒグマは以前は稀であったと思う。新世代クマだ。 

さて、釧路警察署への被害届けとしては エゾシカ盗難事件 になるのでしょうか?。 

ちなみにエゾシカを奪われたハンター氏は釧路警察に厳重注意された可能性があります。

北海道の常識では、エゾシカ猟で民家の近く100m で鉄砲をぶっぱなすのはいくらなんでもどうかという気がします。

実際にシカ猟の最中に人間が誤射される事故は稀ではありません。

私たちも秋から初冬にかけてオショロコマ撮影に行くときはエゾシカと間違えられて誤射されることをヒグマとの遭遇よりも恐れています。私は真っ赤なヤッケを着てゆきます。もしかすると冬場のヒグマによる死亡事故よりは誤射の被害者のほうがはるかに多いかもしれません。

最近の冬のヒグマ被害情報がでているところは 標茶 厚岸 今回の白糠 といずれもエゾシカが異常に繁殖している道東地域です。

いくらエゾシカを駆除しても追いつかない。

頼みのハンターたちが軒並み高齢化しているせいもあるかも知れない。 

春グマ捕獲が行われなくなって久しく、そのため近年全道的にヒグマの棲息数が増えています。

山間部では離農がすすんで人口過疎地が増え、広大なエゾシカの天国になっています。

ヒグマたちにとっては、これまで経験したことがないほどエゾシカが増えて冬場のエサに不自由しなくなっているのです。そのため、これまでのように、しっかりと越冬しないヒグマが増えていることは確実みたいだ。

知床方面では近年人を恐れない 新世代クマが多く出てきていて、時にはヒグマに車からエサを投げるお馬鹿までいる。

狭い知床ではクマが増え、縄張りをもてない若いヒグマたちはエサに不自由して多少とも食べ物がある海岸の町へおりてきて、トラブルをおこしては毎年かなりの個体数が射殺されています。

現地の事情にくわしい動物写真家の HMさんによれば、知床では毎年60頭前後のヒグマが駆除されており、うち40頭前後は羅臼町で駆除されているという。

北見市内のごく身近な最上、富里、厚和地区にはそれぞれ確実に、いつきのメスグマがいて、小熊の糞があることから毎年繁殖もしています。このほか、ヒグマは北見市近郊いたるところに本当に多い。

しかし、私の知るかぎりこれらのヒグマは今のところしっかり人間を恐れていて、私たちと会ったり、バッタリ接近遭遇しても必ず逃げていってくれるのでありがたい。





撃ったエゾシカをヒグマが横取りのニュースから、話がとりとめもない方向へ行ってしまいました。  

     おわり。

    



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北見市三輪小学校で2015恒例の餅つき大会

2015-02-22 10:42:30 | 北見市の出来事・行事など
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2015-2-8 (日)  曇り

北見市三輪小学校で2015恒例の餅つき大会。






朝 10:30  3世代交流餅つき大会 で 三輪小学校体育館へいった。このあつまりの正式名称は 三世代交流冬のつどい というようだが、私たちは単に 餅つき大会 と呼んでいる。三輪小学校周辺は北見市郊外の広大な新興住宅地のため若い世代と幼少児童がとても多く北見では有数のマンモス町内会で活動は例年かなり活発で行事が多い。

体育館玄関付近ではストーブを設置して餅つき大会のために大量の餅米をふかしていた。




広い体育館では 北見市長さんなどの挨拶のあと、集団なわとび 羽根つき 剣玉 南京玉スダレ 玉入れ 蛇たたき 子供餅つき などで 3世代 交流。大勢のかわいい子供たちが矢のようなスピード走り回り、嬌声が響き渡り 見ていて実に頼もしくなってしまう光景だ。私たちも、孫たちとおおはしゃぎで過ごした。そのうち年のせいかぐったり疲れダウン。


おおなわとび。


羽根つきは意外とむずかしく、かなり奥深いものがあります。






剣玉は最近、世界的にブームみたいで、子供たちは 連続60回くらいはお手のもの。高齢者にはちょっときつい。




伝統的な紙のコマ。幼児でも上手に回していた。




今回のハイライト、南京玉すだれ の実演、体験・講習会。



まず、竹をきちんとそろえるところから始まります。



そうじゃないったら。 何回教えたらわかるのよ。  し しーません。








最後には、なんとか格好がついた。


玉入れもそうとう人気がありました。




幼児はこうやって玉入れです。




三世代、おおいに遊んで、お年寄りたちがへろへろになった頃、餅の用意ができました。





たくさんの人たちが、わいわい楽しそうに餅を食べている光景は壮観です。






バター餅はあまり人気がなかった。



きなこ餅。


おしるこ。


雑煮は一番人気。



この子は きなこ餅2杯 お汁粉2杯 バター餅一杯 お雑煮二杯、最後にもう一杯の お雑煮にチャレンジしているところ。





 お昼は 恒例の 餅。  お雑煮 お汁粉 黄粉餅 バター餅 それぞれおかわり自由で 皆さん フルセット 1-3回おかわりしており 私たちも同じように食べて、つきたて餅のおいしさを十分に堪能したが完全に食べ過ぎ。 苦しくなった。とうとう、胃が苦しいだけでなくかなりの胸焼け。食べ過ぎて吐きそうになっている女の子もいる。

はやく家に帰ってガスターD でものまなければ。

三世代の写真。赤いヤッケの女性はおそらく女性としては日本一の手竿デカ渓流魚釣り師。すでに8人の孫もちでもあります。



それにしても、毎年たくさんの行事をこなす町内会長はじめ町内会のみなさん、ボランティアの方々には 御多忙のところまっこと頭が下がります。子供たちは、本当に大喜びの企画で、幼少時のすばらしい思い出になると思います。どうもありがとうございました。







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ニジマス放流断固反対、イトウ保護連絡協議会  イトウ最近の話題2015 その五

2015-02-21 11:49:18 | ニジマスによる被害
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イトウ保護連絡協議会はニジマス放流断固反対。











2015-1-25、札幌での第15回淡水魚保護フォーラム どうなる? どうする? ニジマス・ブラウントラウト の会場入り口に置いてあったチラシです。

チラシの主旨は実に簡潔明瞭、ニジマス放流断固反対です。

在来魚等には十分配慮するからなんとかニジマス放流を続けさせてほしい(釣り人のための資源管理)との意見がありますが、人間(釣り人、釣り産業関係者など)のなかには実に色んな人がいるので、必ず密放流する人が出てくる。

閉鎖水域だけにしか放流しないといっても何だか怪しい。そんなの信用ならんとの言外の気持(在来魚中心の資源管理志向)がひしひしと感じられます。

またニジマスなど外来魚を放流し続けた結果、将来おこるであろう未知の恐怖に対する畏怖の念も抱いていると感じられます。

アメリカでは過去に今現在の日本と同じような状況と議論を経由して、最終的には釣り人のための資源管理から在来魚中心の資源管理へとシフトして久しくなります。

目先だけの問題ではなく長期的な視野に立った場合、そのほうが遙かに得策であるとの結論にいたったからとされています。

オショロコマの保護を念頭に、ニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制を提唱してきた ニジマス釣りも大好きな私の考え などは、甘い と一蹴されそうな感じです。





しかし、ニジマス釣りの快感をとるか、オショロコマをとるか といった状況なら 無条件にオショロコマ存続を選ぶことはいうまでもありません。


早春、産卵のためオショロコマ生息水域まで遡上してきたニジマス♀。大量の卵を抱卵していたこの♀を駆除することにより、ここのオショロコマが消えるのを少しでも先送りできたかと考えています。


しかし、オショロコマ生息水域にこのような恐怖のチビニジマスが見られるようになりニジマス自然繁殖が軌道にのれば、オショロコマの命運は尽きてしまい、5-6年でオショロコマは消えます。


                イトウ最近の話題2015 は ひとまずこれで 終わります。





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猿払川をイトウ釣りのため訪問する釣り人の数、112cmイトウ大迫力写真 イトウ最近の話題2015 その四

2015-02-20 11:21:53 | イトウ
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猿払川をイトウ釣りのため訪問する釣り人の数。112cmイトウ大迫力写真。




2008年4月29日から6月28日までのアンケート調査結果では猿払川下流域の延べ釣り人数は推計約1300人程度、1日平均約22名。1/3は道外から、フライ釣り70.3%、残りがルアー釣りで、ドジョウ引きなどのエサ釣りは無し、釣り方にかかわらず一人あたり40cm以上のイトウを平均一日1匹強釣っていたという。

バーブレス針使用はフライ45.3%、ルアー44.3%、ルアーでは三本針よりもシングルフックのほうが良く釣れるという。

ところで、2014年現在、猿払川では全国各地からイトウ目的の釣り師がさらに急激に増加しつつあるという。 

下流域のみならず従来灌木や笹が密生して釣り人を寄せ付けなかった上流域にも苦労の末侵入して小型イトウを狙う釣り人も増えているという。

本来は控えたいイトウの夜釣りをする釣り人もいるという。

前述のアンケートは2008年のものなので、最近(2014-15年)はもっともっと釣り人が増えている可能性がないだろうか。

不慣れなキャッチ&リリースで、リリース後のイトウ死体も多く見られるという。 

そろそろ、何らかの対策・ルール作りも必要かも知れない。


以前、偶然発見し感激した112cm、美しいイトウを釣った大迫力写真があった。サイトなど忘れてしばらく再発見できないでいたが、今回その写真にたどり着いた。イトウ釣りをする方々はこのような一瞬を夢見て黙々とロッドを振り続けているのでしょうか。釣り師も撮影者も超一流です。


本邦最大 130cm 30Kg のイトウを釣った記録は、このブログに収載してあります。


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1日でイトウ146匹が産卵遡上、猿払川水系の全イトウ生息数  イトウ、最近の話題2015  その参

2015-02-19 19:34:53 | 渓流魚、蝶、自然
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1日でイトウ146匹が産卵遡上、猿払川水系の全イトウ生息数  イトウ、最近の話題2015  その参

北海道北部、猿払川は種々の理由でいまでも原始の自然がそのまま残っており現在、確実にイトウが釣れる川としてあまりにも有名である。

ところで、この川には一体どのくらいの数のイトウが棲息しているのだろうか。その数は、減っているのか、増えているのか、それとも変化なく推移しているのだろうか。

国立環境研究所はワイルドサーモンセンター、猿払イトウ保全協議会と連携して、とある理由で川幅がとても狭くなる場所で、そこを通過するイトウのすべてが音響ビデオカメラで録画されるようにして、産卵のため早春に遡上するイトウの全数を調べた。



2013年は4月23日から5月14日までに合計335尾、 2014年は4月20日から5月13日までに合計425尾が確認された。



この際、4月29日には一日で146尾もが大挙して遡上したという。




これは画期的な手法、確実な実データだ。

話をそこでとどめれば画期的な方法だと、ひたすら礼賛で終わる。

しかし、猿払川水系での産卵可能全水域は、今回調査した水域の約3倍あることから 425×3=1275尾( 発表では何故か1250尾 )が猿払川水系イトウ親魚の総数ではないかと推計された。

1998年の実測調査より増えており、少なくとも減少はしていないと報告されている。

極めてユニーク、貴重な報告だ。しかし、参考値としては極めて有用だが、これをもっていわゆる科学的??データとするにはあまりにも突っ込みどころ満載の算出法である。

その理由は渓流釣りや川釣りを経験している人ならすぐわかるだろう。

川のある一定の部分を調査し、全水系の広さ分をかけ算して魚の全棲息数を推定するという水産関係でよく見る手法は、川遊びをしている子供に聞いても、それはおかしいと答えるに違いない。 

とはいってもイトウの生息数のモニタリングは従来は釣り人からの報告や産卵床の数を数えるなど、いわばきわめて原始的な方法に頼らざるを得なかった。

この新しい方法は、従来法との比較の問題としては、より科学的・効率的にモニタリング出来る点、正に画期的と言えることに変わりはない。

ところで、今回の数字は産卵行動に参加する程度の成熟イトウ個体数を示しており、稚魚・幼魚・若魚を含めた総個体数ではありません。実は個体群維持の為には後者の数字がより大切であることは言うまでもありません。 私がオショロコマ生息域のデカニジマスよりも恐怖のチビニジマスを恐れる所以です。


                        この項、 続く。


提示したイトウの群れの画像は 北見市温根湯の 山の水族館 で撮影しました。




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真冬の朱鞠内湖でイトウの穴釣りと 90cmイトウ映像 イトウ最近の話題2015 その弐

2015-02-18 22:25:35 | イトウ
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真冬の朱鞠内湖でイトウの穴釣り と 90cmイトウ映像。イトウ最近の話題 その弐。


 120cm級イトウの頭部。



最近札幌へANAで飛んだ際、機内誌 翼の王国 2015-1月 No.547号を見ていたら pp62~73 に朱鞠内湖のワカサギ釣りのことが紹介されており、そのなかにワカサギをエサにしたイトウの穴釣りのことも書かれていた。

冬場、70cm 前後のイトウがけっこう釣れるようで、65cm以上なら年に1本に限りお持ち帰り自由とのこと。夏場はすべてキャッチ&リリースです。

もちろん、ここでの釣りは有料。朱鞠内湖淡水漁業協同組合は 電話 0165-38-2470.


翼の王国 2015-1月 No.547号 72p より転載。真冬の朱鞠内湖、氷に穴をあけてワカサギを餌に釣り上げられた75cm イトウ。


先日 夜、NHK旭川が作製した朱鞠内湖の自然番組を みた。NHK自然番組は、かなりの確率で見ているうちに爆睡状態になってしまうのが常だが、この番組は新鮮美麗映像が続くため引き込まれた。アイヌの楽曲を取り入れたバックグラウンドの音楽もよかった。

面白くてとうとう最後まで見た。そのなかで、真冬の朱鞠内湖にもぐって撮影するシーンがあった。

外気温-35℃にもなるのだが水温は+4℃で湖の中のほうが遙かに暖かい。

ついに私の期待どおり90cmほどの下半身が赤くなった立派な雄のイトウが現れ、しっかりカメラに収まってから悠々と泳ぎ去った。

このワンシーンを見るだけでも十分価値のある番組でした。


       この項 続く。




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大都会札幌市内、豊平川でのイトウ釣り イトウ最近の話題2015 その壱

2015-02-17 20:46:54 | イトウ
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大都会札幌市内、豊平川でのイトウ釣り。 イトウの最近の話題 その壱。




カムバックサーモンなど、なんとか本来の自然を取り戻そうといった運動がある札幌の豊平川だが、そう簡単な話ではないようだ。

そんな面倒な話はこのくらいにして、この際、大都会札幌市内を流れる豊平川にたくさんの魚を放して釣り堀風 Fishing で行こうと言った趣向なのか、最近は豊平川にニジマスなどがかなり放流されているらしい。

イトウもアブラビレが切られてはいるが放流されていて、実際にそのイトウを釣ったことがブロブで紹介されていてビックリした。

本州の子供たちとアメリカザリガニとの良好な関係(もはや子供たちの原風景になっている)みたいに、そのうち札幌市内の子供たちの原風景として、イトウやニジマスが釣れる大都会の川、豊平川がインプットされてゆくのだろうか。

豊平川には漁協などなく釣りは無料です。

これとは別に、石狩川水系豊平川支流の真駒内川でも放流されたイトウ1ペアの産卵行動が さけ科学館により2014年早春に観察されていますが、今のところ繁殖は確認されていない。

放流したのは市民団体石狩川イトウの会の方々とされているようですが詳細は不明、賛否両論あるようです。

尻別川の未来を考えるオビラメの会では由緒正しいとされる尻別川産の養殖イトウのみを放流し、2014年までの3年連続で産卵遡上を確認している。


  この項 続く。




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下流域の生態系が破壊された 知床RA川源流のオショロコマ その弐

2015-02-16 23:08:36 | 渓流魚、蝶、自然
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2008-7-20 晴れ のち小雨 霧 曇



下流域の生態系が破壊された
知床RA川源流のオショロコマ その弐


RA川のダム群のさらに上流、源流域は大石ごろごろの荒れ川となり、そこに棲むオショロコマは下流域の個体群とはかなり異なっていた。



下流域では大型個体が多かったが、ここのオショロコマは尾叉長15~20cm程度で小型。

前述のごとく、体色は多少なりとも淡黄~淡黄緑色調を帯びる。

腹部やヒレは赤くならず黄色~オレンジ。背部虫食い紋理は細かく特に頭部では細かい。

赤点紋理は小さく赤点の数は普通である。

栄養状態は比較的良好だが幅広オショロコマになるほど肥えた個体はいなかった。































もう、そろそろ帰ろうよ。なんとなくイヤな予感。ヒグマが出ないかとそうとうにビクついているところ。









この日は約40匹ほどを釣って撮影した。撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

つい、先日もまさにすぐ近くでヒグマが目撃されており、この付近は羅臼でも、もっともヒグマが多く生息している場所だ。

ヒグマの痕跡は濃厚でオショロコマを撮影している間は本当にヒヤヒヤであったが、幸い ヒグマとの接近遭遇はなかった。

無事に車まで戻ったときは、安堵の気持ちでいっぱいであった。




 ここは2014年秋に再訪していますが、そのうちブログで紹介したいと思います。

              おわり。




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知床RA川源流のオショロコマ その壱

2015-02-14 12:07:45 | 渓流魚、蝶、自然
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2008-7-20 晴れ のち小雨 霧 曇




下流域の生態系が破壊された
知床RA川源流のオショロコマ  その壱

かってRA川下流域には無尽蔵といっても良いほどのオショロコマが棲んでいたが、おびただしい数のダムが造られてその勢力は大きくそがれた。

さらに2007年頃からそれらのダム群に巨大な魚道工事が次々と追加され、この大工事でRA川のオショロコマの生息環境(特に川底環境)は完膚なきまでに破壊された。

RA川下流全域がほっくりかえされ、コンクリート3面張り部分が増えて、RA川は多数の魚道付きダム群の間に本来の川部分があるといった本末転倒の哀れな姿に改造されてしまった。

その結果、RA川固有の形質をもったオショロコマは激減、さらにその穴埋めに他の渓流由来ののオショロコマがかなり放流された。

背ビレやエラ蓋を切って標識されたRA川以外から移植されたと思われるオショロコマが確認されている。

知床の各渓流固有のオショロコマに興味を持ってきた私にとって、背筋が凍るような不愉快な出来事であった。

世界遺産には再審査があり、先年の知床世界遺産の再審査のおり、知床の渓流にあまりにもダムが多いことを強く指摘された経緯がある。

私は知床の渓流にダムが多すぎることを理由に知床世界遺産登録をはずされることを恐れてのアリバイ的工事だと推測する。

ひどい自然破壊だ。

しかし、これは人間も地球上の生物の一種に過ぎないという視点からすれば、広い意味での自然現象に過ぎない。

人間を別格視するおごった視点からすれば、自然破壊だなどと腹も立つのである。

地球の生態系を攪乱する最も悪質な生物はブラウンでもブラックバスでもアライグマでもディンゴでもなく、正に人間そのものである。

また、さらにもっと大きなスケールで生態系を大破壊・攪乱するのは、しばしば自然そのものである。

その地域固有の生態系の保護、さらには自然保護一般の概念には人間のご都合主義や各時代の流行、その他との折り合いが常に問題となってきたし、これからもそうなのであろう。

RA川のオショロコマに対して何というひどいことをするのだと、ブログに ごまめの歯ぎしり を書き連ねるのも一興だが、さてRA川はその後一体どうなって行くのだろうといった方向に私の興味が移りつつある昨今である。

RA川下流域に繁栄していたオショロコマはかなり特徴的な個体群であったが、それらはほぼ壊滅した。他水系からのオショロコマ移入がそれに拍車をかけている。

おいおい、ここは、自然が売り物の知床だぞ。オショロコマなんてどこの川のも同じといった愚かな考えはこれまでにしてほしい。

ところでRA川のダム群よりかなり上流域のオショロコマは一体どのような個体群であろうか。

RA川源流域にはアクセスの大変さから、これまでオショロコマの撮影に出かけるのがとてもおっくうであった。

このあたりはヒグマの恐怖も、冗談ではなく、かなり深刻なので、なかなか実行できないでいたのであった。

この日、意を決して大石ごろごろの川を遡行してRA川源流域のオショロコマの撮影を試みた。
















多岩ごろごろの荒々しい暴れ川。



















このあたり、本当にクマだらけだよー。 早くオショロコマ撮影してもどろーよ。



























                      この項、 つづく。




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第15回淡水魚保護フォーラム見聞記

2015-02-13 12:58:54 | ニジマスによる被害
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第15回淡水魚保護フォーラム見聞記





2015-1-25(日) 晴れ

昨夜の北蟲会はJAさんはじめ久しぶりの全国の蝶友たちと蝶談義で多いに盛り上がり、したたか飲み過ぎてしまった。朝起きると、良い天気。けっこうな二日酔いであったが、ゆっくり風呂にはいって遅い朝食をとるころには何とか体調はもどってきた。





まず、第15回淡水魚保護フォーラムの開会1時間前の12時に、7枚一組の資料A4 用紙700枚が入ったやたら重たいバッグを引きずりながら会場を訪れた。

放流ニジマスによるオショロコマ被害に関する、私の自験例をもとに作製したA4 7枚の資料 100部を一部ずつクリアファイルに入れ会場入り口のテーブルに置いた。

クリアファイルに入れる作業は思いのほか大変であったが会の出席者の方たちが手伝ってくれすぐに終わった。

ありがたいことにこれら資料は会が終わるまでにすべて持ってゆかれたが 主催者発表の出席者は200名だったので 残念ながら半分の人には行き渡らなかった。

さりげなく観察すると皆さん熱心に読んでくれていて一安心。

これで、現在のオショロコマの危機が少しでも多くの人に知っていただければよいがとワラにでもすがりたい気持。







13時、開会がせまると沢山の入場者で狭い会場がかなり埋まってきた。大都会札幌での開催でもあり、このフォーラムは私が思っていたよりは、かなり多くの皆さんに注目されていたようだ。出席者は、後半のシンポジウム自由発言の様子をみると、必ずしもニジマス・ブラウンに興味がある人ばかりではなく、ホタル関係、セイヨウオオマルハナバチ関係、カブトムシ関係、アライグマなど外来種一般に興味がある人、まったくの一般市民、その他 etc、実に多くの分野の人たちが出席しているように見えた。


以下は私の、文字通り 独断と偏見に満ちたフォーラム出席の感想です。


基調講演「我々は外来生物にどう向き合うべきか?」五箇 公一氏(国立環境研究所)
では 外来生物の選定や対策に関する国家予算が異常に少ないことがまず最初に述べられた。3億円強と恐ろしく小額であった。

マスコミなどで大騒ぎされる割には行政はさほど熱心ではない(選挙の票にほとんど関係ない、そればかりか色々政治的・経済的に微妙な問題もからむ)ことがわかり、あまりの予算の少なさに聴衆は唖然、特に認識を新たにしたと思います。

五箇公一氏は稀にみる講演の達人、プロです。そうとうに講演経験が豊富なようで、機関銃のごとくものすごい早口だが発音は明石やサンマよりしっかりしている。

限られた時間内で膨大な内容を飽きさせずに面白おかしく聴衆に伝えるという作業・技術にきわめて習熟している。心から感服しました。パワーポイントのプレゼンテーション技術も相当なものです。

惜しむらくは、あまりにも楽しい講演であったせいか、終わったらその楽しく聞いた内容のほとんどを忘れてしまっていました。そろそろ私に認知症の傾向が出てきたせいかも知れません。

実は五箇氏が生涯、精魂こめて研究してきたのはなんとダニでした。ダニを研究することによって外来種のルーツなどに関して思いもかけない事実が次々と判明してゆきます。

ダニではなく、ニジマス・ブラウン釣り擁護に興味があって参集したと思われる方々の場合は講演のなかで出てきた  産業管理外来種(魚) という概念に、一筋の光を感じたかも知れません。



「北海道に生息するニジマスとブラウントラウトについて」 長谷川 功氏(北海道区水産研究所)は琵琶湖のブラックバス釣りにはまっていた若いアングラー(私のかわいい末娘と同い年)。

ニジマスやブラウンによる被害として事例紹介された 2-3 のものは相当昔の過去の文献的なものに過ぎず、今現在、この5-7年ほどの超緊迫した北海道の渓流の状況等を示しているとはとうてい言えないものであった。完全に無知。 なにも知らないと言ってよい。

この演者は外来魚問題に関してはどちらかというと、かなり楽観的な見方をしているような印象を強くうけた。ブラウンの分布図では道東の最も有名なブラウン釣り場が抜け落ちていたかに見えた。

札幌近郊には多少詳しいようであるが、道東・道央・道北に関してはあまり実経験がないように思われ、特に今現在のオショロコマの危機、現状に関してはまったく知らない(完全無知)と思われた。


このような状況下に、いわゆる識者たちの意見をもとに 今後の北海道での遊漁、特にニジマスに関する取り決めがなされてゆくのかと思うと、背筋が寒くなる思いがしたのでした。



このほか、ブラウン931匹のお腹を裂いてみたら、魚類を食べていたのは 4% に過ぎなかったのでブラウンが魚食性が強いとは言えないと述べていた。私にしてみれば、4% (37匹)もが魚を食べていたのかと驚いた次第である。ブラウンも小型のうちは魚食性は強くないはずで、30cm 以上の個体はどのくらいいたのか、実は食べられるべき魚がもういなかっただけではないのか? このペースでゆくと10年くらいで在来魚がいなくなるのは当然ではないか、在来魚の稚魚が増える時期にはもっともっと食べるのではないか etc... 例えば知床のサケ・マス稚魚が多い渓流では、その時期 100% のオショロコマが腹ぽんぽん、口から稚魚の尻尾があふれるほど食べています(魚食性100%??)。 

この突っ込みどころ満載の講演に対して、さっそうと挙手質問をこころみたがすぐに止めた。どうもその類の質問は厳にはばかられるフォーラムであることが司会者坪井氏の言動からうすうすわかったからであった。すでにこのフォーラムは、あらかじめシナリオが仕組まれているようで、今回はシナリオに沿った軽い市民公開講座といった類のものらしく、そうすると長谷川氏は一般大衆に対しては多少はわかりやすく、あるレベルでの概要を述べていたと言えないこともないかも知れません。

しかし、最も大切な今現在の情報、現場で何がおこっているかは、まったく何も伝わっていません。私が予想していたとおり、さあ 机上の空論のはじまり、始まり といった感じでした。



「北海道の外来種対策について」武田 敏朗氏(北海道環境生活部)
いかにも歴戦のお役人そのもので慎重に言葉を選んだわかりやすい解説で、北海道としての基本方針が聴衆にあるていどは分かったと思います。まさにお役人らしく言質をとられるような表現が一切なかったことは完璧、さすがで、とても感心しました。ご苦労様でした。ちなみに特に真新しい情報はなかった。



「ニジマス釣り・ブラウントラウト釣りを科学する」 坪井 潤一氏(増養殖研究所)。演者はタレントもどき、おどろくほど饒舌ではあるが、この講演は一言でいって、少なくとも私個人的には無価値であった。

科学というにはタイトル負け。

ちなみに話は変わりますがブラウンはカワマスより 7.5 倍釣られにくく、そのため米国では釣りを目的とした場合嫌われて、あまり放流されないとの研究があるようです。ブラウンは人間に釣られてきた歴史が数千年あり、はるかに長いせい(もしかするとDNA に刷り込まれている?)とされています。カワマスやニジマスはたかだか最近の200年ほどでしょうか。私自身の経験ではブラウンはニジマスより 警戒心がやや強いのではないか と感じています。

当然、養魚場から突然川へ放り込まれたニジマスやヤマベは、もし元気で活性が高ければアッと言う間に釣りきられますが、実際には放流直後は案外釣れないものです。

釣り人の怪しい影や捕食者などに怯えながら発育した野生化ニジマス、ヤマベは多少は警戒心が強いかもしれません。しかし最も大きな要因は当然ながら釣り人の腕であることは言を待ちません。

ちなみにもうひとつ、オショロコマとニジマスの混生水域ではひとしきりニジマスが大きい順に釣れて、最後にやっとオショロコマが釣れてくるのが普通です(そこでは威嚇、追い払い、エサの先取り、時に捕食 、が常態化し、やがてオショロコマは消えてゆきます)。この場合ニジマスは、たとえばオショロコマの10倍釣りやすい魚?と言えるでしょうか。



「釣り人にとってのニジマス」三浦 幸浩氏(ニジマス未来プロジェクト)
この日、私は講演内容によってはオショロコマを守るために、会場ではなく廊下で、断固全面対決する覚悟でした。

しかし実際にお話を聞くとその内容にびっくり仰天。変に気負っていた自分がとても恥ずかしくなってしまいました。実際、この方のお話にはとても感動しました。

なぜなら、今回登場した演者のなかでは、唯一だれよりも深くニジマス・ブラウン問題を考え抜き、どうしたらよいか悩み、あるときは対決し、あるときは真摯に話し合うといった紆余曲折、苦心惨憺の経過がひしひしと伝わってきたからです。

最近、本来自由でひたすら楽しいはずの釣りが、科学的根拠はどうかとか、種々の法的規制云々やら、釣りとは無縁の学識経験者の登場などで、なんとなく重苦しく堅苦しいものになって来たかの感じも見られましたが是非、いきつくところまでは頑張ってほしいと思います。

会場から、ところであなたは何故ニジマス釣りがそんなに好きなのですか? とやにわに思いがけないお馬鹿質問が来て、たじたじするあたりはとても純粋でまじめな方と感じました。私は何故かこういった、人柄、人間性にも強く心ひかれました。

ニジマス遊魚については、ニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制が私の主張してきたことでそれが不可能ならニジマス放流禁止は仕方がないとの見解です。

しかし三浦氏は、恐らく私よりかなり早い時期から、すでに同様な考えに至りその実現に向けて一歩踏み出したところで、その管理を誰が引き受けるかという問題で頓挫してしまいました。

たよりにしていた行政に軽く肩すかしを喰わされて、さぞ無念だったことと思います。所詮行政とはこんなものかと落胆されたかと思います。

しかし、法律を作製するのは、あなたと比べるとニジマス・ブラウンについてはほとんど知らないし興味もない、その上とても多忙な彼らお役人であることも強く認識しなければなりません。

さらに真に実態を反映したニジマス放流可能水域の決定は、今現在の情報集積レベル(特にオショロコマに関する)では、まず困難でしょう。

講演を聴く限りでは、三浦氏も主な活動の場は道南?であるためか、普段オショロコマに会う機会はきわめて少ないのではないかという点は他の演者とまったく同一でした。

オショロコマが放流ニジマスにより影響を受けている知床の一部渓流(古い論文にあるオルマップ川のことでしょうか)と、二度も同じ例を引用して話されていましたが、これが彼やこの会場にいる方々の知るオショロコマ被害の全てなのかと痛感し、全身鳥肌が立ち、私は心底、本当に落ち込んでしまいました。

無知そのものとしか言いようがありません。この点も、もし間違っていたらごめんなさい。


オショロコマの危機についてまったく無知の方が多いのと同様に、私自身の場合はブラウンによる在来種の被害についてはあまり多くを知る機会がありませんでした。

しかし、現場を見ていないマスコミや有識者からの情報は時に要注意というささやかな経験がありました。

かって、静狩川のブラウンがしきりにマスコミをにぎわしていた頃、私も何度かはるばる北見から現地におもむいたことがあります。

それまで長年、毎年目の前に大量に放流されるサケ稚魚を食べ続けてきたブラウン個体群が、噴火湾水域のサケ漁獲量が何故か激減したときに急遽、主犯とされた事件(でっち上げ・えん罪)です。

新聞報道はブラウンが原因で遡上サケがほとんどいなくなり、その残り少ない遡上サケが産卵した卵までブラウンが食べつくすというものでした。

その新聞記事の少し後に静狩川を訪れた私は足の踏み場もないほど川を埋め尽くす晩期遡上サケ群とその死体、おびただしい死卵で川がまっ白になっているのを見て驚いたものでした。

新聞記事は真っ赤なウソでした。

しかし、本当の現場を知らぬまま、たちまち法律はでき、徹底的なブラウン駆除が行われたようです。

しかし、当然ながらその後、噴火湾水域のサケ漁獲量が増えたということはなかったようです。 三浦氏もその点を指摘しておりました。しかし、あっさりと。このあたりはパワーポイントの達人、ダニの五箇公一氏(国立環境研究所)のお力でも借りて、強力にプレゼンテーションしてもよかったのではと思います。

一方、ブラウンは現実に在来生態系には多大な影響をあたえており、繁殖力も強く、さらなる放流を厳禁するという方針は最終的には正しかったと思います。実際、静狩川で釣りエサにわっと雲霞のごとく集まってきたブラウン稚魚の群れを見たとき、もはやここのブラウンの駆除は困難ではないかと強く感じたことを思い出します。ブラウンは強い、凄い、手強い。

いったんいついたブラウンを消すことは、もはや不可能かもしれません。この状況は現在の十勝川水系のブラウン繁殖水域でも同じと思われます。

良好な釣り場を維持するために継続的放流が必要な場合が多い(川によっては、かなり自然繁殖もするが)ニジマスと違って、ブラウンは強い。


「子ども達に本物を伝えよう ~在来種は、おもしろい~」
町田 善康氏(美幌博物館) かってウチダザリガニとニホンザリガニの総合展示を北見の隣り町にある美幌博物館でやっていたおり見学にゆき、淡水魚がお好きということで知り合いました。

今回、たまたま彼からのメールでこのフォーラムがあることを、つい最近になって知り、急遽参加させていただいたのは前述のとおりです。

彼は美幌博物館職員として美幌川水系の魚類調査や魚道作り、駆除したウチダザリガニで肥料をつくり有効利用、子供たちを交えた川遊び等を積極的におこなってきました。

今回はこれまでのまとめを楽しい写真などを交えて紹介し、会場の方々の強い共感を得たのではないかと思います。子供たちに対するアンケート調査は労作でした。

彼も、私も美幌川水系にオショロコマがいないか長年探索してきましたが未だ発見できていません。

今回は講演がうまくゆくように祈願してお坊さんみたいに髪の毛を剃ってきたとのことで、これも受けておりました。


このあと、10分の休憩のあと シンポジウム??ということで 演者たちが壇上にあがり、会場から、それこそとりとめのない自由討論ということで挙手発言が続きました。私は、その過程で今日この会場にきているほとんどの方々が道東・道央でのオショロコマの悲惨な状況をまったく知らないでいることにはっきりと気づき、とても驚き、あらためてそれを強く認識しました。しかし、どうあがいても、この会場でそれを皆さんに知っていただくことは困難でした。このブログ(オショロコマの森ブログ5)などで、私なりにかなり積極的に発信してきたつもりでしたが、ほとんどなんの効果もなかったことに愕然としました。またオショロコマが、こんなにも素晴らしい生き物なのにもかかわらず、オショロコマ超大好きという人間はこの会場に私唯一人しかいないのではないか。オショロコマの知名度・現状認識度は依然、研究者と称される人たちにおいてさえも、こんなにも低いのか といったとてもさみしい感覚にもおそわれました。

考えてみれば当たり前で、ここに集まっている多くの人々は今日の演者たちも含めてオショロコマにとりわけ強い興味をもっているわけではなく、オショロコマに会う機会などほとんどなく、オショロコマの現状を知る機会からは相当遠くかけ離れたところにいることは想像にかたくありません。

たとえば、特に水産関係者は魚を介して利益を得るのが本業ですから、経済的にほとんど無価値のオショロコマなどに貴重な時間を割くわけにはいきません。

一方、然別湖のミヤベイワナは多少金になるようで、そういった意味あいでの研究はされるようです。

そういえば、今日のフォーラムの各講演で、北海道の渓流、在来魚筆頭といってもよいオショロコマのまともな写真は唯の一枚もでていなかったのには本当に驚きました(私が認識できなかっただけなら本当にごめんなさい)。



こんな会場で、今そこにあるオショロコマの危機 のみを声高に訴えても皆さんの心には響かないのは当然ではないかと強く感じいった次第です。

しかしその理由はそんな現場を見た人がほとんどいない(無知)からに他ならず、きびしい現場を知ってしまった私は、地道にそれを継続して訴えてゆくしかないと強く感じました。


今回、とても興味深かったのは、放流ニジマスにより在来オショロコマが今まさに激減ないし消滅しつつある渚滑川(特にサクルー川水系)で、実際にニジマス放流を行っている張本人の佐藤収氏(NPO法人 渚滑川とトラウトを守る会 副理事長)のご発言が聞けたことでした。

オショロコマなんか一杯いますよ。魚留めダムの滝西堰堤の上流にはニジマスを放していないし、そこでは、あなたは知っているかどうかわからないが熊出の沢川というのがあって、そこへゆけばオショロコマはウジャウジャいますよ。

彼が、最近オショロコマが激減、ないし消滅していることを全く知らないことが、これではっきりとわかった。おまけに今危機にある水域は彼のいう魚止めダム上流の渚滑川本流ではなく、渚滑川最大の支流、かつ最大のオショロコマ棲息水域であったサクルー川水系であることも、まったく認識していない。


確かに今から5-8年前、私たちが調査したとき、バッタの沢川や熊出の沢川には オショロコマはウジャウジャいた。しかし2014年に調べると、これらの川でさえ、なぜかまさかの激減、以前と比べるとほとんどいなくなっていることに驚いたことを2014年のブロブに詳細に紹介している。


帰り際、佐藤収氏に話しかけ、名刺をいただいたおり、彼にも結構悩みはあるようで、いろいろあるんですよ 実際は。 ニジマス放流数も最近はかなり減らしていて 年間 3500匹 ほどですよ。と話されたのが印象的であった。ニジマス放流によるオショロコマ被害についてはまったく知らないというわけではない感触を得たのはきわめて大きな成果であった。類い希な自然の宝庫渚滑川水系の特異なトラトラオショロコマが完全に消えてしまう前に、なにとぞ宜しくご配慮をお願いします。




千歳空港への汽車の時間がせまり、 淡水魚保護フォーラム としての見解をしめす最後のスライドというのが映されたので、それを撮影して会場を後にした。




淡水魚保護フォーラムの名の通り在来魚を守るためにはニジマス放流は容認できない。しかし、目標達成までの準備期間、時間的要素を盛り込んだのは新しい発想と思う。しかし、これは科学者ではなく政治家・実業家などがよく使う発想・手法といえよう。

象徴的であったことには、これとまったく同じ意見を何故か、ブラウンとニジマスの区別もできませんが、と前置きしてマグドナルド支店の女性社長さんが挙手発言していたのを思い出した。

淡水魚保護フォーラムとマグドナルドの社長さんの意見が同じであったことは実に興味深い。

一方、今、まさに危機にあるオショロコマ個体群に対する配慮がゼロであることは、彼らの無知からくることで仕方がないといえば仕方が無い。


おそらく行政側は ニジマスを いわゆる 産業管理外来種 と位置ずけて多くのニジマス釣り愛好家の猛反発を出来るだけ吸収し、かといって今のままでは良いはずもなく 生物多様性条約との かねあい をなんとか調整できないかと思考錯誤しているのではないでしょうか。

目標達成(一般河川での新規放流の禁止)までの準備期間、時間的要素を盛り込んで、拙速な問題解決との批判を避けようとする気配もうかがえます。

また、かってアメリカがたどってきた道筋、すなわち 水産業一辺倒・釣り人中心といった資源管理 から、 在来魚中心・在来の生物多様性を重視した資源管理 へと世の中の考え方が大きく変化しつつある気配が感じられます。いまだ、それなりの自然が残っている北海道では、それが可能ではないかと思います。

そのほうが長期的視野でみると人類にとって有利であることに、皆さんうすうす気づきはじめたのではないでしょうか。


私としては、その間にもニジマス放流などで次々と消えてゆくオショロコマ個体群をできるだけ鮮明な画像で記録し、できれば救う為に可能な限り努力してゆくしかないと強く感じました。


つのる思いが先に立ち、長い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけた方々には厚くお礼申し上げます。





              おわり。



   



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2015-1-24 やっぱり札幌へゆくことになった

2015-02-12 20:45:09 | 旅行
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2015-1-24、やっぱり札幌へゆくことになった。

2004-1-12 昨日東京の弁護士 JA さんからレターパックが届いていた。彼は20年来、サハリンに渡っては蝶の分布調査を継続している蝶研究家で先年、ついにサハリンの最高稀種オオイチモンジを多数採集する大成果をあげている。

私は蝶友の AH 氏と協同で『世界のオオイチモンジ』という写真集を編集中だがサハリンのオオイチモンジの全貌がわからず、とても困っていた。

JAさんは私の願いでサハリンのオオイチモンジのすばらしい写真や資料を快く送ってくれたのであった。うれしさに舞い上がってしまった。

手紙によれば彼は札幌市で 2015-1-24 夜に予定されている全国の蝶愛好家の集会、北蟲会 に出席するという。

それでは、是非私も出席してお礼を述べ、サハリンのオオイチモンジについて色々教えていただきたいと考え、急遽札幌へ行くことにしたのだった。

将来、サハリンの渓流魚撮影にも行きたいので、色々と情報も教えてもらおう。その日は、北蟲会の前に新しい肝臓病治療法の学術講演会もあり、それにも出席することになった。

この際、翌日の 2015-1-25 日曜日に開催予定の、一旦は行くのを断念した第15回淡水魚保護フォーラムにも顔を出してみようかと気をとりなおした。

今そこにあるオショロコマの危機をほんの少しでもアピールできるかも知れない。

急遽、当日会場入り口におく A4 で7枚1セットのチラシの作製にとりかかった。これはけっこう大変な作業で職場の女性職員に手伝ってもらい100セット、なんとか印刷し、7枚ずつそろえてホッチキスでとめた。これはズッシリ、やたらと重い荷物になった。




2015-1-24(土) 北見市夜来の吹雪止む 札幌は晴れ

北見方面、オホーツク一帯は例年になく暴風雪が続き、明日札幌へゆこうというのに2015-1-23 あたりからひどい天候になった。

かなりの吹雪で除雪機雪丸でせっせと除雪するそばからみるみる雪が積もってゆく。

飛行機はオホーツク・道東は全便欠航。道路は各地でズタズタ。汽車もバスも止まって交通は完全にパニック状態。

一体どうなることかと思ったが 2015-1-24  朝になってみると、何とか吹雪はすこし治まった。

自動車は雪に埋もれてしまった。



いまだ強風、地吹雪のなかを恐る恐る女満別空港へいってみると、札幌千歳からのANA プロペラ機ボンバルディアがなんとか着陸したところであった。











翼や機体に氷結防止剤をたっぷり撒いて、予定通りにANA は離陸した。氷結防止剤のため窓が曇って、私が好きな窓からの撮影はできなかった。


順調に飛び、昨日までやきもきしていた割りにはすんなり定刻どおりに千歳空港に着陸した。千歳空港はよく晴れていて陽光がまぶしいほどであった。



札幌は久しぶりであった。この日の午後は、学術講演会や北蟲会であわただしかったが、実に楽しく充実した夜を過ごした。




                      この項 第15回淡水魚保護フォーラム見聞記 へ続く。



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2015年1月、屈斜路湖空撮、ピンクタクシー、神保町古本屋街・東京本屋事情、魔魚狩りとオショロコマなど

2015-02-11 14:14:36 | 旅行
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東京への短い旅 2015年1月、屈斜路湖空撮、ピンクタクシー、神保町古本屋街・東京本屋事情、魔魚狩りとオショロコマなど

2015-1-10 (土)  晴れ


この日、東京へ出張した。
朝 7:50 車で 女満別空港へ。9;20 JAL で羽田へ飛んだ。





藻琴山とレンズ雲。


東京からの一番機が着陸。これに乗って折り返し東京へ飛ぶ。





女満別を離陸してしばらくすると私が好きな屈斜路湖が左手に見えてくる。今日は屈斜路湖を見るために、この座席を予約したのだ。

斜里岳や知床方面の山はよく見えないが、湖は全体像がよく見えた。和琴半島、中島、ニジマスポイント、アメマスポイント、ヒメマスがかかるポイント、空からよくわかる。

せっせと空撮したが今日はまあまあの写真が撮れた。長年オショロコマが発見できないでいる美幌川水系の沢筋も入念に空から撮影した。








東京が近づくと今日は富士山がよく見えた。


東京周辺、ゴルフ場がやたら多いのに毎度驚かされるが、最近はソーラー発電のパネルが広大な敷地に広がって(メガソーラー)目立つようになった。

東京市内で、鮮やかなピンク色のタクシーが走っていたので思わず撮影してしまった。東京では数は少ないがピンクタクシーは有名らしい。銀座あたりで夜の女性に人気があるとタクシーの運転手が話していた。

  
仕事は夕方からなので 本当に久しぶりに 神田 神保町 古本屋街へいった。 








以前と比べると古本屋の数は かなり減ったようだ。 

文字通り古色蒼然たる古本屋で客と店主が最近、店をたたむ古本屋がとても多いと深刻な顔で話しているのを聞いた。 

実際、古本屋街はひどい閑古鳥だが すぐ隣の三省堂ビル(ブックセンター)など 古書以外のブックセンターは若い人たちを中心としてとても繁盛していた。

対照的に古本屋街にみかける数少ない客の多くは高齢者たちであった。

本好きの高齢者が亡くなると大量の蔵書が古本屋へまわされることになるが、そんな本は、いまやほとんど売れない、少なくとも若い人は買わないとのこと。

ブックセンターでビックリしたのはかって立ち読みで済ましていた月刊釣り雑誌など、ぱらぱら見たらもうそれで良いといった雑誌のほとんどに 今や厳重なヒモや専用の特殊ゴムバンドががっちり掛けられ、一切立ち読みが出来なくなっていたことだ。



北海道の北見あたりでは、まだそんな光景は無いが東京では雑誌社、本屋が立ち読み、読み逃げは断固許さんと決断したようだ。この作戦、裏目に出そうな気もするが。

雑誌は立ち読み専門であった私の命運はここに尽きた。一方、釣り雑誌は当然ながら あおり記事がメインなので、そういった情報から少し離れるのも実は良いかも知れない。

自然科学系の古本屋で 魔魚狩 という かねてから気になっていた小冊子を買った。翌日羽田空港から女満別まで 2時間ほどの間に大急ぎで斜め読みをした。

魔魚狩り というからには ブラックバス騒ぎ のことにターゲットをしぼった本かと思ったら実はそうではなく、筆者の壮大なる蘊蓄(うんちく)をえんえんと披露する本であった。

ちょっとガッカリはしたものの、この筆者に共感できるのは彼が 権威を利用した机上の空論や他人の論文引用に終始するタイプではなく、現場を自分自身で見て調査した実経験が背景にあることだ。

残念なことにニジマスに関するくだりは、まったく参考になるものがなく、さらにオショロコマに関してはそれは皆無であった。

高名な淡水魚研究家であってもこのレベルであり、オショロコマという生き物が、如何に魚類研究家、特に水産関係の研究者の思考過程に入っていないかが、ここでも痛感された読後感であった。当たり前といえば当たり前だが。全般的な読書感想文は前述した。

夜、目的の会合のあと顔なじみのM先生やNK先生と少し飲んだ。少し飲み過ぎた。
品川のホテルは中国人、台湾人、韓国人かとおもわれる旅行者がとても多い感じ。




2015-1-11 (日)   晴れ



東京のタクシーは、すべて防犯カメラで録画をとっている。  と思ったら 北見のタクシーにもみんな防犯カメラはついていました。



午後 17;55 の JAL は沖縄からの 客を待って ずいぶん遅れてやっと離陸。 いつもよりかなり遅れて女満別に着陸した。

真っ暗い雪道を北見まで40分。


北見は 小雨もよう。 このところ大雪続きでうんざりしているのに、夜半から雪にかわり 吹雪になった。




東京の蝶友 AJ 氏から サハリンの珍しい蝶オオイチモンジの写真が届いていた。




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ニジマス36匹、オショロコマ1匹、放流ニジマス一色となった森  その弐

2015-02-10 19:47:16 | ニジマスによる被害
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ニジマス36匹、オショロコマ1匹、放流ニジマス一色となった森  その弐

2014-8-17  晴れ のち曇り



必ず最初の振り込みで一番大きいニジマスから釣れてくるようだ。

流れ込みの先頭に一番パワーのある親分格のニジマスがいて順次、体の大きい順に連合艦隊みたいに並んで流れてくるエサを捕食している様子がうかがえる。

下流域の、おおたまりを橋の上からそっとのぞくと、その様子がよくわかる。

この水域はもともとオショロコマしかいなかったのだが放流され野生化したニジマスたちに駆逐され、ついにオショロコマは消えニジマス一色になって久しい。 

今日、珍しいことに、本当に久しぶりにオショロコマ1♀若魚を釣った。



恐らく、この大増水で源流域から流れ流されてきたのであろう。ニジマスを釣りきったあとに、慎ましやかに釣れてきた。







引き続き、ポイントごとに、かなりのニジマス幼魚~若魚が釣れた。 



















































しばらく釣り上がり、この先は、しばらくだらだら川になってゆく付近で川を上がっていったん林道へもどった。 

最初の入渓場所の下流にあるいつもの良ポイントは増水しすぎてダメだった。

そのやや下流の岸辺のたまりで20cmニジマス1匹。さらに下流のポイントでニジマス若魚6匹。 

やがて、この水域最大のニジマスポイント、小さな支流との合流ポイントにやってきた。いつも大型のニジマスがいついている場所だ。

振り込んだとたん 45cmニジマスヒット。3.0mの渓流竿がギューンとつの字に曲がるが、かまわず力まかせに一気に引き抜いた。

この日は、遊んでいるうちに針がはずれることが続いたからだ。大型魚になると小さな針が堅い顎などを貫通できず、浅いかかりだと組織が切れて針がはずれてしまうのだ。

竿が折れるか折れないかは運次第。魚が空中に躍り上がる。さらに、一瞬、予感が頭をよぎったとおり、岸辺で 2.0号 ハリスが切れた。

砂地に落ちて暴れるのを、すばやく押さえつけてしっかり魚を確保。









渓流大増水の痕跡が残っている。




その下流は だら川が続きポイント無し。  


もうこの水域は完全にニジマス川だ。かってはオショロコマしかいなかったのだ。

当初はオショロコマが消えたことを強く憤り、ニジマス徹底駆除も考えたが、もはやどうにもならない状況を認めざるをえない。

気がついたら楽しいニジマス釣りに興じている自分をみてなんとも複雑な心境である。

最近は、この水域では、ほとんどのニジマスはリリースしている。

今後は、せめてニジマスとオショロコマの関係の推移をできるだけ忠実に記録してゆきたいと考えるようになった。

この日は、最終的にニジマス36匹、源流域から大増水で流されてきたと思われるオショロコマ1匹を釣って撮影した。

このほかかなりの数のニジマスを目撃ないし釣り逃がした。

そのうちこの渓流のさらに上部と最源流域を数回にわけて調べてみようとおもう。


午後 5;30武装解除。

    ニジマス36匹、オショロコマ1匹、放流ニジマス一色となった森  その弐     おわり。

                     


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