

20XX-4-30 すごい強風 晴れ 寒い
放流ニジマスに制圧された渓流
この時期、オホーツク特有の体を持ってゆかれそうなほどの強風が吹き荒れている。強風のなか早春のニジマス釣りに出かけた。
乾いた畑は強風で砂嵐みたいな砂塵を巻き上げ、車が風でふわーっと持っていかれそうになる。強風で釣りなど不可能とも思われたが、現地へ着いてみると風は深い谷間には入ってこない。
ごうごうと風の音が高いところで聞こえるばかりであった。まだ川沿いにはあちこち雪渓が残り春だか冬だかわからないようなところも多い。やっとフキノトウが出始めている。

この渓流はかってはオショロコマが豊富であったが、一時期ニジマスの継続的な放流があったようだ。その結果、オショロコマはニジマス(ドナルドソン)にほぼ制圧されてしまい、いまや虫の息で生息している。













この日は何故か小さなニジマスしかいなかった。ここでしばしばお目にかかる竿をへし折られるのではないかといった大型ニジマスはとうとうかからなかった。
結局ニジマス若魚13匹。幼魚9匹。成魚25-27cm 3匹。 結局、ニジマス合計25匹撮影。釣り落としたのは5-6匹。
魚が少なく、活性も低く、アタリもきわめて弱い。たまたま大型ニジマスがいなかったことよりもニジマスの幼魚・若魚が多かったことに強いインパクトを感じた。
確実に放流ニジマスが野生化・定着し、ここでニジマスの自然再生産が行われていることを如実に示しているからだ。
まだ雪解けが本格化しておらず水量はあまり多くない。
奇跡的に生き残ったオショロコマが二匹いた。ニジマス若魚が5-6匹釣れた後、針がかりした。撮影後、とりわけ丁寧にリリースしたがもはやどうあがいてもこの渓流のオショロコマに勝ち目はないだろう。




