オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

放流ニジマスにオショロコマが制圧された渓流

2013-12-29 16:01:27 | ニジマスによる被害
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20XX-4-30 すごい強風 晴れ 寒い

放流ニジマスに制圧された渓流

この時期、オホーツク特有の体を持ってゆかれそうなほどの強風が吹き荒れている。強風のなか早春のニジマス釣りに出かけた。

乾いた畑は強風で砂嵐みたいな砂塵を巻き上げ、車が風でふわーっと持っていかれそうになる。強風で釣りなど不可能とも思われたが、現地へ着いてみると風は深い谷間には入ってこない。

ごうごうと風の音が高いところで聞こえるばかりであった。まだ川沿いにはあちこち雪渓が残り春だか冬だかわからないようなところも多い。やっとフキノトウが出始めている。


この渓流はかってはオショロコマが豊富であったが、一時期ニジマスの継続的な放流があったようだ。その結果、オショロコマはニジマス(ドナルドソン)にほぼ制圧されてしまい、いまや虫の息で生息している。


















この日は何故か小さなニジマスしかいなかった。ここでしばしばお目にかかる竿をへし折られるのではないかといった大型ニジマスはとうとうかからなかった。

結局ニジマス若魚13匹。幼魚9匹。成魚25-27cm 3匹。  結局、ニジマス合計25匹撮影。釣り落としたのは5-6匹。

魚が少なく、活性も低く、アタリもきわめて弱い。たまたま大型ニジマスがいなかったことよりもニジマスの幼魚・若魚が多かったことに強いインパクトを感じた。

確実に放流ニジマスが野生化・定着し、ここでニジマスの自然再生産が行われていることを如実に示しているからだ。

まだ雪解けが本格化しておらず水量はあまり多くない。

奇跡的に生き残ったオショロコマが二匹いた。ニジマス若魚が5-6匹釣れた後、針がかりした。撮影後、とりわけ丁寧にリリースしたがもはやどうあがいてもこの渓流のオショロコマに勝ち目はないだろう。









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ニジマス放流反対、ニジマスとオショロコマの戦争はオショロコマに助っ人

2013-12-27 16:54:32 | ニジマスによる被害
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20XX-10-24(金)  雨が降ったり止んだり

ニジマスとの戦争

ニジマス放流反対、ニジマスとオショロコマの戦争はオショロコマに助っ人する。

降りしきる雨のなか、峠を越えて左手に深い沢を見る道にはいると雨は急に小降りとなってきた。そこで思い切って長い急斜面を滑り降りて、この初めての川に入ってみた。

かなり荒れた渓流だが釣ってみると案の定、産卵後のオショロコマ少しとニジマスがいた。







ここではニジマスのほうがオショロコマより圧倒的に勢力があるようだ。





オショロコマはせいぜい20cm前後だが、ここには30cm前後のニジマスもいて、良型ニジマスが次々と釣れてくる。








このまま放置すれば、この渓流のオショロコマは強大な外来種ニジマスに完全制圧され駆逐されてしまうだろう。
















幸い、ニジマスは釣り圧にきわめて弱い(容易に釣れる)魚なので、せっせと釣ることによってその渓流から消えてもらうことも可能である。

この日は、ちょっとしたたまりには必ずニジマスがいてワンキャストワンニジマスといった感じでニジマスがかかる。そしてニジマスがいなくなってからやっとオショロコマが釣れてくる。ニジマスはキープして、数少ないオショロコマ2匹は丁寧にリリースした。



あたりが暗くなってきたので1時間ほどで釣りを終えたが、ニジマス大小27匹に対して、オショロコマはたったの2匹に過ぎなかった。

大型ニジマスがいることよるもニジマス幼魚・若魚がいることのほうがショックであった。

ここでは、ニジマスは完全に野生化し、在来種オショロコマを圧倒し駆逐しようとしている。まさにのっぴきならない状況だ。





外来種による既存の生態系破壊が目にあまるようになり、最近は世界中で在来種保護の風潮が急速に強まってきた。日本も国際的には生物多様性条約を批准し、国内的には国の規制の他に各都道府県が独自に種々の外来種規制の法律を作っているようだ。

私も心情的にそれに強く賛成する立場だが、これらに関する法整備などの現状はけっこう複雑で、私の能力ではとても十分には把握しきれない。

さて、話をしぼってニジマスとオショロコマの関係にもどそう。

現在、オショロコマの棲息域、またはそれと連続する水域にニジマスを放流することはいまだに北海道各地で何の思慮もなく漫然と行われている。

おそらく、そこにいるオショロコマなぞ消えてしまってもよいからニジマスを放したいという性悪な確信犯はいないと信じたい。

ニジマス放流の結果、今現在ニジマスしかいなくなった水系は(たとえば、その1、 その2, その3 、その4その5、 etc.... )、恐らく道内にかなりあると思う。

オショロコマの存在など眼中にないか、ニジマス放流によってそこのオショロコマ個体群に何がおこるのか、ひいては原始の生態系にどのような変化がおこるのか、まったく無頓着な極楽とんぼ状態というのが実態ではなかろうか。さらには、ニジマス放流で一体何が起こっているのか、私たち以外には、いまだ誰も現状を認識していないのではなかろうか。

不幸にも在来の魚族が壊滅した閉鎖水域に遊魚目的でニジマスなどを放流するのは、場合によっては可としたい。

しかし津別川水系、釧路川水系、常呂川水系、十勝川水系、渚滑川水系、斜里川水系 etc etc...の水系の中で、いまだ原始河川水域がまがりなりにも残存し、オショロコマ棲息が確認されている水域には断固ニジマス放流は行うべきでない。

北見市の隣の置戸町では在来種を中心とした生態系保護を念頭に、それまで行っていたニジマス放流はやめ、ヤマベの放流のみにしているが英断だと思う。

他の市町村も是非それにならってほしい。

ニジマスとオショロコマの戦争では、私たちは断固オショロコマに味方する。



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釧路川水系源流域の稀少オショロコマと幅広ニジマス

2013-12-25 21:25:43 | ニジマスによる被害
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20XX-10-15   曇 小雨 曇  寒い

釧路川水系源流域の稀少オショロコマと幅広ニジマス

ある初秋の頃、釧路川水系OS川源流域にオショロコマを捜しにいった。

この川はこれまでにも何度か調査に入ったがいつも水量のないさえない川に見え、あちこちさぐってみてもオショロコマは発見出来ないでいた。

今日は地元のとあるおじいさんからこの渓流でオショロコマの生息する水域に関して信頼性の高い情報を得て再調査にきたのであった。

今回は先日の大雨のせいか水量も多く、いつもとは異なる堂々とした立派な渓流に変身していた。

かなり上流で入渓可能な場所があり、そこから川岸に降りてその前後2-300mを釣ってみたところ、情報通りオショロコマが確認できた。


今回、この渓流で初めてオショロコマ12匹の撮影に成功した。あまり顕著な特徴がなく腹部の着色もめだたない地味な外観の個体群だ。しかしここに示した個体は明るい灰色を帯びた地色に淡いオレンジ系の赤点紋理で、このような個体は他の渓流では見たことがない。この渓流を特徴づけるタイプかも知れない。
しいて言えば腹部のヒレが濃い飴色を呈する個体が多いのが印象的だ。水温は9℃で極めて冷たい。



すでに産卵後の1♀もいて、釣り上げた雄は激しく放精した。


























撮影させていただいたオショロコマたちは水中で手早く撮影し全て丁寧にリリースした。

紅葉がきれいであった。

思いがけず、オショロコマ生息域に侵入した(放流された?)ニジマス25cmくらいのが釣れた。体高があり巾が広い立派な野生化した個体であった。


ここから下流には2カ所のダムがあり魚が遡上することはまったく不可能だ。 そうすると、わざわざこんな源流域にニジマスを放流した人間がいることになる。

一般的に、こんな源流域にニジマス狙いで入渓する釣り人はいない。自分だけの秘密のニジマス釣り場を作りたかったのだろうか。


ニジマス放流が在来種にあたえる影響や、生態系などまったく無視した確信犯というより、それらに対する完全な無知がなせる業ではなかろうか。本州では放流されたニジマスは自然繁殖はできないようだが、北海道では野生化し繁殖し、やがてのっぴきならない状況になる可能性があるのだ。

稀少なオショロコマの生息水域奥深く放流されたニジマスは、かわいそうだがおいしいムニエルになってもらうことになった。

よりによって、ここのような 稀少な Native のオショロコマ生息域に外来魚ニジマスを放流するのは断固やめるべきだ。

もはや在来の魚類が完全に消えてしまってニジマス放流に適した場所は他にいくらでもあると思います。

Salvelinus malma in nature in Hokkaido, Japan. Oshorokomanomori blog 5






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十勝川水系T川支流 KB川の源流オショロコマ生息域に侵入した放流ニジマス

2013-12-23 10:04:54 | ニジマスによる被害
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2006-11-11  曇のち雨 

十勝川水系T川支流 KB川の源流域オショロコマ生息域に侵入した放流ニジマス  恐れ入りますが今回画像がとても多くメモリー2G以下のコンピューターでは開くのに2分以上かかります。じっとお待ち下さい。すみません。


この時期、木々や草木の葉が落ちて見通しが良くなるので、いつもはヒグマとの接近遭遇を恐れて入ってゆくのがためらわれる水域にも大胆にオショロコマ調査に入って行くことが出来る。

この日は北見市に近い十勝川水系T川支流KB川の上流~源流域に入った。



T川本流~中流域はニジマス放流が絶え間なく続けられているようで、放流ニジマスは野生化し今や道内でも有数なニジマス釣り場になりつつある。しかし、支流のいくつかにはオショロコマが生息しており、もしかするとそこにニジマスが侵入する可能性があり、2003年ころからは特に注意して経過をみてきた。

林道をうんざりするほど走り、やがてオショロコマの棲む水域に到達した。当然ながらこの川でもこの時期、オショロコマ♀は産卵後であった。

本来なら夏場のぶんぶんに太った姿を撮影したいのだが前述の理由で仕方がない。



















































この水域のオショロコマは黄褐色調で腹、ヒレは黄色、この川特有の斑紋・色調の個体群であった。

さらに下って比較的立派なたまりをさぐったところ恐れていたことが現実になった。

オショロコマ生息域奥深くまで侵入していたニジマス28cmが釣れた。招かれざる侵入者、ドナルドソンだ。するどい引き、猛烈なパワーで釣りの快感という点ではオショロコマ釣りなど比較にならない。しかし、今日このオショロコマの聖域ともいうべきところにオショロコマにとっては強力無比でまったく勝ち目のない侵略者ニジマスの出現はショックであった。




やがて氷雨が降りはじめ、どんどん気温が下がり、とうとう体が冷え切ってしまった。

さらにオショロコマ生息域に侵入したニジマス2匹を追加した頃、まわりが急に暗くなって撮影不能となり釣りを中止した。







またうんざりするほどえんえんと林道を走り、帰路につく。氷雨に濡れ、冷え切った体で夜道を走り北見に帰った。

今日の調査水域では、オショロコマは予想通りかなり多かった。オショロコマの楽園といってよいと思う。

この日は、オショロコマ18♂♂28♀♀ほどを撮影。比較的きれいな写真も沢山撮れた。針かかりした個体はその倍以上あったとおもうが、これらも全て丁寧にリリースした。

オショロコマ撮影は水中でてばやく行い撮影後、丁寧にもとの場所にリリースした。しかし、こんな源流域奥深くまで放流ニジマスが侵入してきているのは正に驚きであった。

昨年まではニジマスはいなかった水域だ。杞憂であったかに思われた私の心配は現実のものになりつつあるのかも知れない。

この水系の別の支流にも最近、ニジマスが侵入しつつある。

しかし、喜々としてニジマス釣りに熱中する多数の釣り人たち、フライマンやルアー引きの方々に向かって、この類の話をすることは本州でブラックバス釣りに熱中する方々にその影響を説くのと同じであろうか。北海道の釣り人は違うと信じたい。




 PS 本州と異なり、北海道では放流されたニジマスが野生化し、繁殖することが稀ではありません。これは今から7年前、2006-11-11の記録です。その後、放流ニジマスはこの水域にどんどん侵入し、野生化し、産卵をくりかえしニジマスの稚魚・幼魚も見られるようになりました。それにつれて数年後にはあれほどいたオショロコマは激減しました。2013年現在ではニジマスにほぼ占拠された水域となり、オショロコマは滅多にしかみることはできません。以前のオショロコマの楽園は消え、かろうじて生き残ったオショロコマは超源流域とでもいうべき水域に追いやられて超小型の個体群となり、かすかに命脈をつないでいます。この渓流はオショロコマが繁栄していた頃は、釣り人はほとんど見かけないところでした。しかし、こんなところにまで小型ニジマス狙いで入ってくる釣り人が増え、絶滅寸前のオショロコマがルアーのデカ針の犠牲になる形で混獲され、オショロコマ衰退に拍車をかけているのが現状とおもわれます。

私が 従来述べてきましたとおり、上流域のオショロコマ生息水域にニジマスが侵入する恐れがある場合はニジマス放流(幼魚、成魚、発眼卵埋没放流など)は控えてくださるようお願いいたします。ニジマスは釣り圧にとても弱いので、継続放流が止まればやがて消えてゆく可能性がまったくないわけではありません。






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 映画 永遠のゼロ を見た、劇場内嗚咽

2013-12-21 15:24:05 | 映画
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2013-12-21(土) 雪 のち曇り



本日封切りの 映画 永遠のゼロ を見た。 我が家の近くには大型シネコンがあり映画好きには最高だ。

異常なほど命を惜しむ凄腕ゼロ戦パイロットの物語。 単なる戦争映画ではない。

久しぶりに大泣きしたい人がいたら是非おすすめの映画だ。日本人なら泣かずにいられない。

原作を読んでいたので覚悟はしていたものの、ぐっとくるシーンが続くため涙が溢れてくるのを誰もが止められない。

いたるところで涙をすする音や嗚咽する人の音がする。一緒にいった娘は泣きすぎて頭が痛くなったとのこと。

私のお目当ての CG シーンも世界で最高の水準で素晴らしい。

本物を経験したことが無いので何とも言えないが、これほどリアルな映像は見たことがなく大満足。 

この技術を用いて、今後似たような飛行機映画が次々と出てきたら飛行機マニアの私としては、嬉しいことこのうえない。

きっと、皆さん泣きすぎたせいだろうか、映画が終わり、エンデングの音楽が終わって明るくなるまで席を立つ人がいなかったのも驚きであった。




私が高校1年生の頃に書いた零戦のペン画。













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ヤマベ釣り狂奏曲、ある初夏の養老牛温泉

2013-12-21 00:31:34 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年7月3日 (日)  曇 霧雨~濃い霧 寒くはない

ヤマベ釣り狂奏曲、ある初夏の養老牛温泉

昨夜遅くホテル養老牛に入った。ここは遅い到着のとき、夕食はレトルト食品のブタ丼しかでない。養老牛温泉は結構人気がある。いつも思いつきで宿泊当日に電話する私たちは、どのホテルも満室だと断られる。幸い、とある理由でこのホテル養老牛だけは空いているのだった。従って、前身の花山荘のころから私たちはこのホテル以外泊まったことがない。

朝4時に目が覚めた。もう当たりは完全に明るい。私のお気に入りの露天風呂に入った。

このところ養老牛温泉界隈にはヒグマ出没は無いという。風呂から上がって、車で林道をしばらく走りいつものポイントで川に入りオショロコマを釣って撮影した。



この渓流では珍しいアメマスが1匹釣れた。


釣り人が多いせいか個体数は年々少なくなるようだ。しかし顔に虫除けスプレーをかけるのを忘れたばっかりに蚊、ぶゆ、ヌカカの猛攻に会いぼこぼこに刺されてたちまち釣りどころの騒ぎではなくなった。這々の体でホテルに6時30分にもどった。

今日、養老牛温泉のホテル、旅館はヤマベ釣り解禁狙いの釣り人で満杯だ。はるばる日高門別からきたという二人組が温泉街の橋から降りて釣り始めた。

*しかしヤマベは釣れずがっかりしているもよう。朝早くは曇から霧雨、のち濃い霧であったが、やがて霧は晴れた。寒くはない。

7時30分に近くの養魚場のランクルがヤマベの稚魚、幼魚をごっそり運んできてホテル前の川に次々に放流した。釣り客は皆、これを待っていたのだ。


藤や旅館のご主人が応対していた。放流費用は温泉街7割中標津町3割で折半して予算を組んでいるという。解禁日からしばらくの間、毎日放流される。

ヤマベは10-15cmと小さくて流れの緩やかなところに真っ黒になって群れて泳ぎ、釣りエサに見向きもしない。沢山の釣り人が待ちかまえていたが全然釣れない。


私たち夫婦はすぐに釣りをやめた。引っ掛けで釣れたヤマベを見たがヒレがぼろぼろ、病気でうろこが痛んで荒い。見るも無惨な養殖ヤマベであった。

この放流ヤマベを狙ってシマフクロウが頻繁に来ているという。そういえば昨夜はシマフクロウの鳴き声を聞いた。シマフクロウはこんな病気もどきのヤマベで子育てしていいのかな。
 
そこで車でしばらく走って釣り人が比較的少ないA川上流へ向かった。最初の本流の橋はけっこう入渓者が多いのでパス。その上にある支流の橋から川に降り小型ヤマベを釣った。

ここも入渓者の足跡だらけであったがヤマベを20匹ほど釣って写真を撮った。このあたり、立派なフキが大きい。















昼食後、本流へ降りて釣ってみた。ヤマベは当年魚の4-5 cm くらいの小さいのは沢山いるが良型は少ない。

私たちが上がろうとしていたら3人の釣り師のほか老夫婦ともう一人初老の女性ヤマベ釣り師たちが戻ってきた。全員でヤマベ100匹ほどを釣ったという。札幌と旭川ナンバーの車で立ち去った。

このA川は、私が若い頃からヤマベを大量に釣ってきた川だが最近は魚が少なく往年の面影はまったくない。この日、ヤマベはキープしたが激減しつつあるオショロコマはすべてもとの場所に丁寧にリリースした。3時に武装解除し北見へむけて出発。顔が蚊、ブヨに百カ所以上刺され、ぼこぼこになってひどく痒い。 
 
ガソリンが残り少なく計根別の農協スタンドで給油。このあたりは皆さん結構とばす。黒いグロリアの覆面パトカーがいた。たちまち、あわれな旅行者風の車が捕まった。

PS 、養老牛温泉にはホテル養老牛のほかに、旅館藤や、湯宿だいいちの合わせて3つの温泉宿がある。最近封切りされた映画釣り馬鹿日誌ファイナルはこの付近で撮影されているが、美しい渓流や釣りシーンを期待して見にゆくとものすごくガッカリする映画ですので、老婆心ながらご用心。



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斜里川上流に捨てられたかわいい子犬7匹の運命

2013-12-20 13:21:16 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年9月20日  晴れ

斜里川上流に捨てられたかわいい子犬7匹の運命-1

この日はとても良い天気で、いつもの3人で朝9時に北見市を出発、斜里川水系の支流源流域にでかけた。まずOSS川に入ったがいつものポイントにはあまり魚がおらず小型オショロコマ、アメマス、ヤマベ各数匹のみで大きく出鼻をくじかれた。 














そこで別の支流へ向かう途中、斜里川上流への道沿いに子犬がちらりと見えた。あたりには人家や人の気配などまったく無い山奥でちょっと驚いて車を止めてみたら、かわいい捨て犬合計7匹がいた。 




とてもきれいな子犬たちでまだ捨てられて間もないのではないかと思われた。始めは警戒してヤブの中にいたが、おそるおそる総勢7匹が、ぞろぞろとでてきたのであった。



私たちはマルチーズとチワワを飼っていたし、同行のF氏は猫2匹を飼っている動物好きだ。子犬たちはあまりにかわいくて、つい抱き上げたりほほずりなどしているうちにすっかり慣れてしまった。





こんな山奥に捨てられては、やがてのたれ死にするか、キツネやヒグマやオジロワシやシマフクロウなどのエサになってしまうことは明白だ。

かといってどうすることも出来ず、後ろ髪を引かれる思いでその場を去った。子犬たちが車の後をどこまでも追っかけてきたが断腸の思いで無視して走り去ったのであった。

この日は斜里川水系のあちこちで渓流魚を撮影して帰路についたが、帰りにやっぱり子犬たちが無性に気になって、最初に子犬たちを見かけた場所に寄ってみた。

しかし、よく捜してみたが既に子犬たちの姿はなかった。誰かが拾っていったのか。それとも.......。


20XX年9月27日

斜里川上流に捨てられたかわいい子犬7匹の運命-2

後日談その1

1週間後の20XX年9月27日、F氏は犬用ペットフードを一袋持って、子犬たちのいた場所を再び訪れた。

この1週間、どうにも子犬たちのことが気がかりでたまらず、彼は一つの決心をしていた。子犬たちを山奥から回収して、夜、密かに斜里町の市街に放そうと思ったとのこと。

そうすると誰かが子犬を拾って飼ってくれる可能性があると考えたのであった。しかし、いくら捜してもやはり子犬たちは見つからなかったという。

後日談その2

日本肝臓学会雑誌Vol.49(2008-11月)に、首都圏居住者にみられた多包虫症の1例 という論文が目にとまった。

上腹部痛、発熱で発症し胆嚢結石、胆嚢癌と診断され手術を受けた首都圏在住の35歳女性の手術標本を病理学的に調べたら癌はなく、思いがけず肝エキノコックス病巣が発見されたという。胆嚢癌の肝臓転移(30-40mm程度のもの4個)とおもわれた病変は実はエキノコックス病巣であった。

また腹痛などの症状は胆嚢結石によるものであった。彼女の夫は運送業で毎週北海道から冷凍魚介類を首都圏に運んでいたという。

1982年、北海道の路上で捨て犬と思われる子犬を一匹拾って持ち帰り、この女性が主に世話をしたが何故か犬は3年で死んでしまったという。

彼女が胆石発作による症状をきっかけに偶然エキノコックス病巣を発見されるに至ったのは1983年でありこの子犬からエキノコックス虫卵を経口摂取する形で感染したのではないかとの可能性が指摘されている。

これまでの常識では、感染後1年でこんなに大きなエキノコックス病巣ができるのか、かなり疑問が残るが、何となく話の筋道は出来ている。


エキノコックスは犬やキツネの小腸に小型の条虫のかたちでびっしりと寄生し、その結果おびただしい数の虫卵が便中に排泄される。

これを経口的に摂取すると人に感染し、この場合は主に肝臓に腫瘤をつくる形で増殖する。一般的に発育は緩徐で発症までには普通10年から数十年を要する。

最終的には癌のごとく肺、脳、骨など他臓器にも転移する。

この症例は胆嚢結石症を肝転移をともなう胆嚢癌と誤診される形で偶然に肝エキノコックス病巣が発見されたものである。 

北海道では野外犬やキツネにエキノコックスがいる可能性は、いまや小学生でも知っている常識であるが、私たちは子犬たちのあまりのかわいさに、つい濃厚接触してしまった。

年中山に入るので時々検査はしているが、そのうち、またエキノコックス抗体検査を受けようかなとおもう。 

動物好きの善人F氏が、もし、今回の山奥にいた捨て犬たちを回収し斜里町市街に放して誰かがそれを拾って飼育したとするとちょっと怖い話になったかも知れない。 





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北見市近郊のスマートな魚体、淡い色調のオショロコマ

2013-12-19 19:01:38 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-10-1 晴れ

北見市近郊のスマートな魚体、淡い色調のオショロコマ

しばらく続いた大雨の影響が治まったころ、北見市近郊のPM川に入った。

いつもの最初の橋のポイントは見るも無惨に川岸の大木が根を洗われて川の中に何本も倒れ込み惨憺たる有様だ。

鉄板製の橋げたも太い流木がぶつかって無惨にひん曲がっていた。相当な集中豪雨であったもよう。

いつもの橋のかなり手前で函になっているところから川に降りて釣った。すばらしいたまりが続くが意外と魚影は薄い。


増水時の急流で魚が流されてしまったのだろうか。150mほど釣り下ったが魚が少ないので止めた。オショロコマ1♂8♀♀釣ったが若魚が多かった。












ここのオショロコマは何故か魚体がスマートで色調が淡く、背びれの斑紋が消失する個体が多いのが特徴である。この渓流に特異的な個体群と考えている。

撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



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知床の小さな狭い滝壺に棲む特異なオショロコマ個体群

2013-12-18 21:58:39 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-6-28   晴れ のち曇って寒い

知床の小さな狭い滝壺に棲む特異なオショロコマ個体群

知床の羅臼側海岸。名も無い小さな沢からの沢水が崖をつたって音もなく海へ向かって滑り落ち小さな滝になっている。


滝壺は海からすぐのところにあり海から打ち寄せられた汚いゴミが一杯浮かんだ畳3枚ほどの浅いたまりになっている。

ここの小さなたまりで数年前、オショロコマの幼魚が10数匹釣れた。なんでこんな場所にオショロコマがいるのか、不思議な気がした。その折りは撮影後すべて丁寧にリリースした。

さてリリースしたあのちっちゃなオショロコマ君たちはその後、一体どうなっているだろうかと思って再度この小滝を訪れたのであった。


まさかとは思ったが竿をいれてみてびっくり。思いがけず良型オショロコマが12匹、幼魚も3匹が釣れ、あの幼魚だけの小規模個体群がそれなりに大型化していたので驚いた。


























この日は海が荒れた後だろうか、海からうちあげられた膨大な量の小石が河口を完全にふさいでいる。



滝壺の下から海までは10mほどのゴミだらけの汚い水たまりになっていて川は浜辺にむかって吸い込まれるように消えている。

こんな狭い閉鎖的な環境でもオショロコマはある程度繁殖できるようだ。ただ、成魚の数に対して幼魚、稚魚が極端に少ない。親が子供を食べるような共喰いの可能性も頭をよぎる。 

ここのオショロコマはこの付近のオショロコマとほぼ同一の斑紋・形態であるが色がややどぎつい感じがする。

オショロコマが棲むには水質が汚い閉鎖環境のせいだろうか。

ここのオショロコマのルーツを想像してみよう。

恐らく、この浅い川の河口が嵐などで海にむかって開いた時に汽水域を介して、きまぐれなオショロコマのペアが遡上し産卵したのではあるまいか。

その後、河口がふさがってこの狭い閉鎖空間で生きていくのを余儀なくされたのであろう。

想像たくましく考えるのは楽しいが、さて真偽のほどはわからない。

今回も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




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道東N川のカワマス在来種との交雑なし その弐

2013-12-16 18:02:17 | カワマス
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2009-3-14 (土) 朝から終日小雨~雨 

道東N川のカワマス、在来種との交雑なし。その弐。

      
降りしきる雨で雨合羽を通して体が雨でぐっしょり濡れ、カメラのレンズが絶え間なく曇る。

水中での撮影のため、左手は着衣のまま水に浸かるので袖から肘まで衣類もぐっしょり。どんどん体温が下がってゆくのがわかる。寒い。

今日はN川本流の水量はやや少なく、この付近では湧水が多いせいか水温は9度C。ぶるぶる震えが止まらなくなってきたが、この際我慢して撮影を続けるしかない。低体温症に陥る寸前まではがんばることにして撮影を続けた。

結局、思いがけずかなり過酷な撮影行となってしまったが、最終的には良型カワマスもかかり、結構良い写真が撮れ艱難辛苦もむくわれた。

外来魚、遺伝子汚染、交雑による種の消滅、その他カワマスに対する諸々の負の表現をすべて忘れてしまうほど、純系カワマスは美しい。好きか嫌いかと言われると私は カワマスが好きだ。 本当はニジマスもブラウンも好きだ。 しかし冷静に我に返ると北海道の渓流にはいてはいけない魚たちであることは言うまでもない。ただ、そんなことを偉そうに言えるほど北海道に原始の自然が残っているのだろうか。 誰も気づいてはいないようだが、現在、わずかに奇跡的にピンポイントに残ったオショロコマの森以外には そんなところはない。だから、なおさら現在無制限に行われているニジマス放流は、オショロコマに対する影響を十分に配慮してなされるべきである。すなわち、放流ニジマスがオショロコマの生息水域に侵入する可能性のあるところでは、決してニジマス放流をすべきではない。たとえば原始河川、渚滑川水系に残る本物の宝に気づかないでいる滝上町がそのことに目覚める日がきっとくると私は信じたい。

今日はカワマス大小10匹、オショロコマ7匹、アメマス多数(内18匹を撮影)、ニジマス若魚3匹、ヤマベ3匹を釣って撮影した。




































この水域に限って言えばカワマスとの雑交個体とおもわれるものは例年と同様、今回も無かった。その理由は前述した。 

このように移植後80数年後でもカワマス純系のみの水域、雑交F1とオショロコマと純系カワマスが混生する水域、 雑交の末カワマスが消えつつありオショロコマが増えてきた水域 といった三種類の水域が見られるのがN川カワマス生息水系の特徴である。


撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にもとの場所にリリースしました。

冷たい雨が降りしきり天候、条件最悪なので早めに撮影を切り上げた。

雨のなか、夕方北見へもどるとやがて雨は止んだ。

冷え切ったのでスーパーで鍋焼きウドンの材料を買って帰り夕食は鍋焼きウドン。食べたら急に眠くなりバタンキュー。 

今日は無理をしすぎた。どうやら風邪を引いた感じがする。




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道東N川のカワマス在来種との交雑なし その壱

2013-12-15 14:23:06 | 渓流魚、蝶、自然
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2009-3-14 (土) 朝から終日小雨~雨 

道東N川のカワマス、在来種との交雑なし。その壱。

朝9時15分、北見市を出発。このところ年中行事みたいになったが、今年も道東のカワマスの棲む渓流へ出かけた。雨が降りしきる。峠は雨でけぶっているが山の急斜面はまだ厚い雪だ。今日は峠の急斜面の圧雪もゆるんで雪崩注意報がでているので峠越えはヒヤヒヤだ。



11時に釣り場へ到着。小雨が降りしきる中で釣り始めたが、まだ川岸が凍っているのでツルリと滑って、スローモーションですってんころり。やばやば。危険だ。

今年は例年に較べるとカワマス個体数はやや少ない印象だ。ここでもカワマスの生息水域はごくせまい範囲に限られる。

まず30cmくらいのカワマスを2匹、やや上流の金魚藻が多くてやや深いところではオショロコマ、小型カワマス数匹がかかった。

今日はいつもよりアメマスが異常に多く何故か活性も高くて釣り味がよかった。今日の魚のなかでは、ぐんぐんっとするどいアメマスの引きが一番小気味よい。

カワマスは、いつもながらアタリが弱く、針がかりしてもファイトはさほど強くない。ばったらくったらと暴れながら釣り上げられてくる。しかし、久しぶりに見る純系カワマスは本当に美しくて溜息が出るほどだ。ここのカワマスはオショロコマやアメマス、ヤマベ、ニジマスと混生している。

しかし少なくともこの8年間の観察では、ちまたで危惧されるような雑交個体は皆無である。つまり移植後80数年以上を過ぎても少なくとも外見的には純系のままである。

私たちは、おそらくここのカワマスの産卵時期とオショロコマ・アメマスの産卵時期が微妙にずれて、重ならないためではないかと推定している。

しかし、私が知るもう一本のカワマスの棲む水系ではオショロコマとの雑交個体は稀ではなく、純系カワマスは少ない。ここではカワマスの産卵時期とオショロコマの産卵時期が多少重なる状況があるのではないかと推定している。 

外見的にはカワマスとの雑交を思わせるものがいなかったことを示すために、まずこの日撮影できた在来渓流魚の画像を提示しました。


































以下にオショロコマ画像をしめしますが外見的にはカワマスとの雑交個体をおもわせるものはありません。












野生化ニジマスもみられます。大型ニジマスも数匹かかりましたがことごとく逃げられました。大型ニジマス用の仕掛けでなければちょっと無理です。






ここに提示した渓流魚たちは水中で手早く撮影後、全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


次項では今回撮影された純系カワマスの画像をお示しします。


                     この項続く。



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カラフトマス大群とシマフクロウの棲む川の美麗オショロコマ

2013-12-14 12:43:08 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-25 晴れ 強風 寒い

シマフクロウの棲む川の美麗オショロコマ。



朝飯前に近くのM川のオショロコマ撮影と観察を終了し、羅臼の宿へもどった。

朝食の後はシマフクロウの棲む沢として有名な近くのT川でオショロコマを撮影した。

オショロコマは貴重なシマフクロウのエサなので釣りは自粛してほしいとの趣旨の看板。

この日は比較的個体数が多く、オショロコマはまだ産卵前でT川らしい美しい立派な20cm前後の個体も見られた。




































何かの目的でエラ切り標識をほどこされたと思われる個体。


この渓流は、カラフトマスの遡上が多く、この日もたまりというたまりに遡上カラフトマスが群れてひしめき、オショロコマを釣りにくいことこの上ない。

万一、スレでカラフトマスがかかったりすると、もの凄いパワーで、下手をすると、か細い渓流竿はいっぺんにへし折られてしまう。

また知床で遡上サケマスの多い渓流では、ヒグマとの接近遭遇の可能性が極めて高いので、釣りに夢中にならず、常に周囲には注意を要する。

そんなわけで、ちょっと神経を使う釣りになってしまった。

この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



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東京農大チアガール、若さ爆発

2013-12-13 15:29:57 | 旅行
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2013-10-14 快晴。 
東京農大のチアガール、若さ爆発。



朝寝をしようとしていたが、朝8時、網走の東京農大収穫祭の最終日のサケつかみ取り大会に行こうと急なさそいあり。それでは孫たちにサケを捕まえさせて今晩は石狩鍋だ、サケと格闘してぐしょぬれになるから着替えを忘れずになどと、あわただしく9時出発。 サケつかみ取りは 10時30分からだからと車をとばして 網走の東京農大キャンパスに10時15分到着。



あまりイベントのない網走のせいか、けっこうな人出である。学生たちのなんだか怪しい食べ物の屋台がずらりならんで、学生たちが必死の呼び込み合戦中。昔の札幌の北大祭を思い出す楽しそうな光景だ。


さて、現地に着いてみたらサケつかみ取りとは名ばかりで、ビニール製プールに10匹ほどの弱ったホッチャレサケを放して、特長をはかせた子供にお兄さんが捕まえたサケを持たせて写真撮影をするといった趣向であった。サケはまたプールに戻すので石狩鍋の夢は消えた。20人目あたりに並んだが、一人15分ほどもかかり、遅々として順番がすすまないので諦めた。



姿かたちは沖縄ソバだが、味はちょっとコメント控えます。





この鳥の唐揚げは肉の解凍不十分で、中心部まだ凍った生肉状態。

怪しいシナモン風味のお菓子、中がまだ凍っている鶏の唐揚げ、評価はひかえたい味の沖縄ソバ、同様のブタ丼、ほとんど具がなくみそ汁ばかりのブタ汁など学生の呼び込みに負けて、皆で買って食べたが所詮学生(子供)たちの屋台なので、まあこんなものでしょうか。しかし毎年、こんなおいしくないメニューを出すとすれば問題で、やはり多少とも専門家の指導を受ける必要があると思う。




野外舞台ではアトラクションが続いたが、かわいいチアガールたちが元気いっぱい、若さ爆発でもっとも喝采をあびていた。












校舎内では 実験動物モルモットやハムスター、ウサギ、ひよこたちとふれあうコーナーが子供たちに大人気。 金魚すくいで孫たちがもらった金魚は北見へ持ち帰り、金魚水槽に放した。過密状態の金魚の数がさらに急増した。

PS この時、東京農大からもってきた金魚たちが何か病気をもっていたようで、その後、得体の知れない病気になり水槽の金魚が全滅。庭に金魚の墓がまた増えてしまった。

私は 東京農大自然探索部の学生たちと 蝶・蛾や渓流魚の話をしたが若い人たちは好奇心一杯、とても熱心で好感が持てた。私の蝶や魚の本を謹呈させていただくことになった。

学生たちの店の微妙な食べ物で、帰りにはなんとなく欲求不満、なにかもっとまともなものを食べたくなった。

大空町の道の駅で、一見おいしそうに見えたシジミラーメンを食べたが、これもとりわけまずくはないが評価は控えたい味、悪あがきであった。


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知床の美しいオショロコマに線虫が寄生

2013-12-12 20:17:57 | オショロコマの病気
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20XX-9-30  晴れ
知床の美しいオショロコマに線虫が寄生

朝8時に3人で知床方面に出発。平野部のSMT 川を調査したあと、急流のT 川に入った。


水量は春と異なりやや少な目であるが、やはりかなりの急流であり、滑りやすいので実は危険な渓流である。

急な流れには、たまりが少ないがオショロコマたちはちょっとした岩陰などにいるので、こまめに探りながらの釣りになる。そのため、かなり釣りにくい川である。

今回も腹部やヒレが濃いオレンジから赤に染まって赤点紋理の数が多く体色も明るい感じの美しい個体が多い。

































エラからわーっと線虫が多数泳ぎ出すのだが、撮影タイミングはむずかしく、この写真にはかろうじて線虫1匹写っています。








前回一匹釣れたパンダオショロコマは今日はとうとう釣れなかった。ここのオショロコマはとある理由で海からの交通を完全に遮断されて久しく、そのため遺伝的には相当血が濃くなっているはずだ。パンダオショロコマやヒレが黒化したりする異常型がみられる。

そのほか、線虫の寄生が多く、撮影中にエラの隙間や口から細い糸状の寄生虫が水中に次々と泳ぎだしてくる。

今回もその瞬間をとらえた写真には線虫が写っているのでご注目下さい。

線虫寄生は尻別川水系の真狩川のアカハラオショロコマ(絶滅寸前と思う)にも顕著であったが、真狩の寄生虫はこの川のものと較べると遙かに小さく、オショロコマに寄生する線虫には少なくとも2種類はあると思う。

寄生虫がいても、一見ここのオショロコマは元気だ。今日も水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


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巨大遡上型オショロコマ

2013-12-11 22:43:49 | 大型魚
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20XX-7-29
巨大遡上型オショロコマ。

雨のち曇。道東のとある時期のとある渓流のとある場所のとある時間帯には大型オショロコマが集結することがある。


この日は予想通りに尾叉長が36、34、31、30、30、28cmといった大型オショロコマが次々にかかった。





























大型オショロコマのうち3匹は銀ぴかで赤点紋理がピンク、ヒレも白く透明感を増したパワフルな大型遡上型オショロコマであった。






このほかさらに、もっと大型の数匹に逃げられた。これから海へ出てゆく降海型オショロコマは一般に小型で尾叉長15~20cm、魚体は細くスマート、銀ピカになりヒレは透明感を増し尾ヒレ、背びれ辺縁が黒くふちどられる特徴がある。

ここに示す遡上型オショロコマは体躯が立派であり、いかにも海で過ごしてきた様子がうかがえる。

この日も撮影させていただいた大型オショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースした。

ところでオショロコマに関しては情報・データ・経験不足のため降海型と遡上型の区別がしばしばあいまいな状況が続いていた。

私自身も漠然とした捉え方をしていた。

周知のごとく北海道ではヤマベはギンケとなり海へ下るが数年後大型化してサクラマス(本州ではサツキマス)になって川を遡上する。

この海へ下る際のヤマベからギンケへの外部形態の変化はオショロコマの降海型も同じで、私の経験ではアメマスやニジマスの降海型も同一の形態変化を遂げる。アメマスはウミアメマス、ニジマスはスチールヘッドとして海で大型化して産卵行動のため川に遡上する。

オショロコマもウミオショロコマとして大型化したものが産卵行動のため 海から川へ遡上する。

しかし、今世紀になって狂気のごとく建設されたダム群のためこのパターンは途絶え、海からの遡上個体に依存しない河川残留型個体群が現在のオショロコマの主たる存在様式になってしまったのであろう。

現在、北海道ではアラスカなどと異なり遡上型巨大オショロコマ(ドリーバーデン)が見られる川が知床の一部河川などに限られ、個体数もきわめて少ないのはそのためと思われる。


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