オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

金魚のようにあでやかな知床ORN川のオショロコマ

2013-02-28 19:20:11 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-6  昨夜半~朝豪雨 のち曇のち晴れ
金魚のようにあでやかな知床ORN川のオショロコマ

昨夜半~朝にかけて豪雨であった。その後天候は回復傾向であった。
朝9時に中卯で牛丼を食べ 知床方面に出撃。 美幌のホクレン セルフで給油。

残雪の残る斜里岳を過ぎて知床半島へ向かう。
 

最初に 知床半島の付け根にあるSMT川をみた。

この渓流はかなりの部分が畑作地帯を流れているせいか夜来の豪雨でどうにもならない増水濁流。
釣りどころではない。

そこで近くにあるORK 川へ入ったがやはり相当増水していた。


ただ、この渓流はしっかりしたオショロコマの森の中を流れているせいか増水はあるが濁流と言うほどではなかった。






ここでは増水にもかかわらずオショロコマが釣れたが川水が濁り撮影しにくかった。


































結局川底が安定せずフキの葉や笹の葉を敷いての撮影になった個体もいた。今日は比較的地味な外観の個体が多かった。

まるで金魚のようにあでやかなこの川特有の赤腹赤ヒレオショロコマもいた。いつもは、このような美しい個体ばかりなのだが。





増水のため唯一林道がこの川を横切る場所にある橋の前後100mほどを釣るのが精一杯であった。 
今日この渓流で撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



昼食のあと、隣のKY金山川をみたが、ここはかなりの増水濁流で釣りどころではなかった。 







                  この項 続く



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西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1を初めて確認

2013-02-26 19:18:04 | カワマス
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2008-5-4(日) 朝曇り寒い 後  晴れ
西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1を初めて確認した。




そこで、引き続きオショロコマ、カワマス、ニジマスが生息している別の西別川水系支流のとある小渓流に向かった。

オショロコマとの雑交F1 、ニジマス若魚のほかこの水域の主役のオショロコマが結構釣れた。

越冬後のオショロコマ♀はとてもやせていて落下昆虫など少ないこの時期、エサがあまり無いためと思われる。
































ここもこの付近の他の渓流と同様、川岸は泥の堆積でぬかりやすく、木々の枝に釣り糸がひっかかりやすく、ストレスの多い釣りになった。





かなり下流域で一見カワマス純系かと思われる1♂が釣れたがよくみるとやはりF1 であろう。


そこから下流域は純系とおもわれるオショロコマばかりになった。








この水系では上流域にのみオショロコマとカワマスの雑交F1 がみられた。







カワマスはオショロコマよりも上流域を好むのだろうか。















ここで思いがけずカワマスとアメマスの雑交F1を思わせる個体が1匹かかり撮影する事が出来た。

一見、アメマスのように見えるが背ビレにカワマス様の斑紋がある。普通アメマスの背ビレは無紋である。





西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1と考えられる個体を確認したのはこれが初めてである。

従来、この川ではアメマスは見たことがなかったのでアメマスは分布しないと考えてきた。

分布調査では確認できたものについては問題ないが、いないと断言するのは難しいことを改めて痛感した。

今日も撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にリリースした。



 

午後2時 相当に疲れてはて腹ぺこになり、灌木の茂る遊水池をなんとか突破して川をあがった。

今日は予定していた調査水域をなんとか全部釣りきった。

川からあがったところは思いがけず広大な牧草地であった。



仕方なく心ならずも牧草地をえんえんと歩いて車にもどった。


実はこのようなところを牧草農家にみつかるとこっぴどく叱られる。

牧草地は畑と同じで、本当はよそ者が勝手に入ってはいけない場所なのだ。ごめんなさい。





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美しい早春の西別川

2013-02-25 19:01:39 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-4(日) 朝曇り寒い 後  晴れ
美しい早春の西別川。
朝7時 朝食のあと、常宿のペンションの庭でウェーダースタイルに着替えて出発。

番犬のワンコちゃんたちが見送ってくれた。







今日はいつもの源流域ではなく、まず西別川の比較的大きな支流のひとつへ向かった。





ニジマス狙いの若い男女が熱心にルアーを引いていたが何も釣れていないとのこと。

ここは釣り人に人気の場所らしくポイントとおぼしき場所の深い川底にはあちこちルアーが引っかかり放置されていてめざわりだ。



川をどんどん下って行くと、やがて釣り人の気配は消え、一見手つかずの美しい渓流になってゆく。




ところが、時期的なものか魚がまったくいない。かろうじてオショロコマ2匹を撮影出来たのみ。




岸辺にはサケかカラフトマスの稚魚が群れている。 

さらに1Km ほど釣り下ってみたが、今度は金太郎飴のチビヤマベばかりで肝腎のオショロコマやアメマスはいないので引き返した。

川岸にギョウジャニンニク大群落があり、少し採集した。地図をながめて、この支流で大釣りを期待していたのだが予想がはずれがっかり。







きれいな清水が湧き出して川に流れ込んでいるところにびっしりとおいしそうなクレッソンが葉を展開していたので料理用に少し採集した。





クレッソン(セイヨウワサビ)はサラダがおいしいのだが北海道では生で食べるのはエキノコックスが怖いので避けている。





川岸に咲いていたネコノメソウ。



 次項 西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1を初めて確認 に続く
 
 



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石狩川源流、NSK川の黒いオショロコマを撮影

2013-02-24 10:07:00 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-11-10 (土) 山はマイナス2度C 晴れ
石狩川源流、NSK川の黒いオショロコマを撮影した。
今日は懸案であった石狩川上流域の谷間を流れる未調査渓流NSK川に調査に入った。

昨夜来、雪が降って近郊の留辺蘂では今年初めての降雪で積雪11cm 。札幌ではスリップ事故が多発した。

テレビではスリップして道路から飛び出したランクルが家にめり込んでいるドッキリ映像が流れた。

朝9時に北見の家を出たのだがアスファルト道路の雪はほぼとけていた。

1300mの峠は山全体が雪で白くなり、日陰やトンネルの出入り口では道路が凍っていた。


家から車で一時間ほどのNSK川は深い谷あいにある川でそのため陽が入らずものすごく寒かった。



川沿いの林道は凍てついて、川岸には氷が張っている。今年初めての雪も15cmほど積もっている。




川岸はびっしりと太いイタドリが密生していて、今は枯れていて見通しが良いが、色々な意味で夏場は入って行くのがためらわれそうな川だ。




この川はかなりの暴れ川のようで、これまで相当に人の手が加えられており、そのためオショロコマ棲息はもう無理かと思っていたのだが意外にも一投目から良型が釣れた。





一見してとても黒いオショロコマでヒレも黒い。

♀も同様だが腹は真っ白だ。光の加減で魚体が青みを帯びる個体が多い。

25cm くらいの♂♀も5匹釣れた。20cm 前後の個体も多かった。幼魚、若魚もいる。

大きめのオショロコマの1♀は釣り上げたとたん、ばらばらと手のひら一杯ほどの卵を出した。

一瞬にして腹がぺっちゃんこになったのには驚いた。20cmほどの♂の多くは放精した。

産卵行動中のためか喰いが甘くアタリはかすかで釣りにくかった。

先行する産卵行動で痩せた個体が多く、特に♀たちはおなかぺっちゃんこのものが多く見られた。

これらの個体や先ほど放卵・放精した♂♀をみて総合的に考えると、この2週間ほどの間にこの個体群の産卵が断続的に行われていると考えられた。





























とにかく異常に寒く、体がかじかんで、ぎくしゃく状態にしか手足を動かせず、まるでロボコップみたいだ。

何度も滑ったりつまづいたり危うく川の中で転びそうになった。

水中撮影で左手をまくって水につけて撮影しているうちに急速に体温が奪われてゆく。

もの凄い寒さ、冷感で歯はガチガチ身震いが止まらなくなり体調も最悪、低温でデジカメのバッテリーの放電状態も不安定で、もはやこれまでだ。

釣りは中止。早々に引き上げることにした。






今日はオショロコマ大小♂♀32匹を釣り、撮影した。オショロコマたちは手早く撮影して丁寧にリリースした。

産卵行動で取り込み中のところを本当に申し訳ありませんでした。

この4年間の調査で北海道内の各渓流ごとのオショロコマの産卵時期もほぼわかった。

午後2時には深い谷あいに全く陽が入らなくなり、あたりは急に暗くなりまるで夕方みたいだ。竿を収納しようとすると竿のつなぎ目に入った水が凍って竿をたたみ込めなくなりまいった。

体が冷えきってどうにもならない。帰りは近くのスーパーで鍋焼きウドンの材料を買って帰った。家にもどり厚着をして熱い鍋焼きを食べ、熱い風呂へ入ったらやっと体温がもどったようだ。同行してくれたF氏は風邪を発症してしまった。

夜、NHKテレビで花の谷をみた。インド北部のヒマラヤの美しいお花畑で自然遺産になっている。若い頃、北インドのヒマラヤ山脈西端のカシミールラダックで高山蝶ハードウイッキウスバを採集した。そこも同じような美しい高山植物帯で懐かしかった。そのあと女子バレー、日本対ポーランドをみた。悪銭苦闘。接戦の末ついに勝った。本当によくやった。 




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アメマス尾鰭に寄生するヒル

2013-02-23 13:11:26 | 川ヒル寄生
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斜里川平野部、奇跡的に残ったオショロコマの森とアメマス尾鰭に寄生するヒル
20XX年9月30日(日) 晴れ のち曇り
斜里川水系平野部の多数の支流はそれこそ川岸すれすれまで農地にされてしまい、畑の中をムキだしで流れる哀れな姿になっている。

少しでも自分の畑を広げたいという農家の限りない欲望が、とうとう河畔林を完璧に切り払ってしまったからだ。

当然、そんなところには魚は少ない。川の水もすぐ濁る。

しかし、この平野部の小渓流はごく短い水域だが、奇跡的に残ったまあまあの森の中を流れている。

森の中を少し下ると、やがて牧草地になり、オショロコマの森はすぐ終わる。

しかし森の中を流れる渓流はそれなりに美しくて、森に射し込む木漏れ陽はうっとりするほど心地よかった。

この日は手始めにこの渓流に入ってみた。






































この小渓流は斜里川本流とダムもなく繋がっているせいかオショロコマの外見は未だ一定のパターンに収束することなく多様性に富む。

一般的に♂は暗褐色調だが明るい色調の個体もいる。

赤点はオレンジ系色調で比較的鮮明。ヒレの赤色着色は弱い。

腹部はしばしば黄色調で知床のように赤くなるものはいない。














いつもながらこの渓流は川底に泥状の堆積があり、すぐ濁ってしまうので釣った魚を水中で撮影するのにとても苦労する。

これは一般的に自然度の低い渓流ではよくあることだ。

この日はオショロコマ24匹、ヤマベ30匹、アメマス12匹を釣って撮影した。

渓流は小規模で生息する魚も小型であり、ここでは26cmのアメマスが最大のサイズであった。

ここでアメマスの尾鰭に寄生する珍しいヒルを撮影できた。オショロコマのヒレに寄生するヒルは知床や大雪山で何度か撮影したが、アメマスのヒレに寄生するヒルは珍しくこれが初めての観察である。アメマスに寄生するヒルとして鮮明に画像表示されたものは、これが初めてと思う。







今日も撮影させていただいた渓流魚はすべて丁寧にもとの場所にリリースした。



花が終わったウバユリが実をつけていた。




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早春の野生のシイタケと全山ピンク色、東藻琴シバザクラ公園

2013-02-22 13:38:30 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-17    晴れ 曇 雷 晴れ
早春の野生のシイタケと全山ピンク色、東藻琴シバザクラ公園。

カワマスなど調査の帰り、春の野生シイタケを見にいった。


急ながれき混じりの急斜面を登って大きなナラの倒木に発生している野生シイタケを撮影した。

あまりの急斜面で、現場に到達するまでに完全に息が切れて、はあはあ、ぜいぜい、死ぬおもいだ。





ここは F氏が昨年からシイタケを時々採取している彼の極秘の場所である。

この付近は普段人間をよせつけないため自然度が高く、いまや希少種になったベニバナヤマシャクヤクの群落もあってピンク色のつぼみをつけていた。


このところ天候は乾燥気味であったので、先週彼が残しておいた幼菌はいじけて、ほとんど大きくなってはいなかった。










それでも、なんとか野生シイタケの写真は撮れた。ここはギョウジャニンニクも多い。夕食は香りの強い、とりたて野生シイタケとギョウジャニンニク入りのパスタになったがとてもおいしかった。


ちょっと遠回りして話の種にと思い、滝上町と並んでこの時期人気絶頂、有名な東藻琴のシバザクラ公園を見物に寄った。


観光バスも沢山きて結構なにぎわいであった。



近くにある観光地であるが、今年初めて全山ピンク色満開の芝桜をみた。





こんな公園を維持する努力は心底すごいなあとは思うが、人工ということもあり、天然ものに最高の価値観を持つ私自身にとってはあまり感激がなかった。




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ブルックとドリーバーデン、F1、レインボーが共存共栄する川

2013-02-21 20:41:26 | カワマス
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20XX年春、ブルックとドリーバーデン、F1、レインボーが共存共栄する川

20XX-5-17    晴れ 曇 雷 晴れ
朝9時に北見を出発。道東のN川水系の某支流にカワマス、オショロコマ、これらのF1、およびニジマスのこの年の生息状況を見にいった。



カワマスは従来オショロコマしかいなかったこのN川水系全域に約80年ほど昔に放流され、今も純系カワマスとオショロコマとの雑交 F1(生殖能力は無いとされる)が生き残っている支流がある。

移植されたカワマス個体群年齢としてみれば約80歳で、外来魚問題をたいそうえらそうに論じている我々人間に匹敵する長命である。

カワマスは放流されると在来のトラウトと交雑し在来種も己自身も結局は滅びて、そこは死の川になるとまことしやかに述べられることが多かった。

米国では、そのような事例もあるようだが、今のところこの付近の水域ではそのような事実はない。






外見的に純系カワマスと思われる個体たち































オショロコマとカワマスとの雑交F1と思われる個体たち

カワマスの特徴が背ビレにでるもの、カワマスの体側斑点とオショロコマの細かな赤点紋理が混ざる物、
外見的に大きな口を有するがオショロコマの斑紋をもつもの、逆にカワマスの斑紋だが口が小さく体型がオショロコマ的であるもの
これらが複雑に混ざる物など、最終的にはF1 かどうかの外見的判断には、どうしても主観が入るのはいなめない。





















ニジマスは比較的近年に放流されたようだが、ここでは他のトラウトほど繁殖力は強くないと思われ、個体数は最も少ない。ただ大型化しやすいので他の魚類を補食する恐れが強く要注意と考えられる。

草木が新緑の緑を増し、川岸に自生するクロユリの花のつぼみが膨らんできていた。

エゾノリュウキンカが川岸で黄色い花をつけている。

今日は思いがけずハナカジカが多かった。







最初は小型オショロコマばかりだったが、やがてカワマス純系やF1が見られるようになり、この時期には産卵行動に参加中と思われる大型ニジマス♂は撮影中に思い切り放精した。












オショロコマは若魚、成魚がけっこうみられ、幼魚は特に個体数が多く安定した繁殖が行われているとおもう。
ただ、もしかするとF1かも知れないと迷うものもいて時に判断に迷う。











































この水域では80年かかってブルックとドリーバーデンと、それらのF1、およびレインボー、ハナカジカが共存共栄する特異な生態系が構築されていた。

すなわち、今となっては、この水域ではカワマスやニジマスのみを別格視して駆除するのは、もはや陳腐なことだ。

この日の問題点はこの川ではとても水中で魚を撮影しにくかったことだ。

川底には春先のせいか粒子の細かい泥状の堆積が多く、クレッソンやバイカモにも付着し魚が暴れるとすぐ濁る。撮影にはとても苦労した。


本日観察した渓流魚たちは、すべて撮影後ていねいにリリースした。





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カワマスの棲む渓流 消えてゆくのはカワマスか?

2013-02-20 20:32:47 | カワマス
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カワマス×オショロコマF1雑種の渓流 消えてゆくのはカワマスか?

20XX-7-24 朝6時10分北見を出発。美幌峠は少しガスがあったが峠を越えると霧がうすれ和琴半島や中島が幻想的に見えるので車を止めて撮影した。




自宅から1時間50分で目的のN川水系のカワマスの棲む支流に着いた。

春とは異なり別世界だ。信じられないほどに、草木がうっそうと茂って渓流の水量はとても多くなり、音もなく流れているが水の勢いはかなり強い。

バイカモは川面を埋め尽くすように生育して、しばしば川の表面を完全に覆いつくしている。

木々はあまりにも鬱蒼と茂っている。

この時期、初めてここにきたら、予備知識無しでこの川を遡上してゆく勇気のある釣り人はきっと少ないだろうと思う。


釣りを開始すると、すぐにオショロコマがきた。

N川水系のオショロコマは本当に地味な外観で知床などで見られるような、あでやかな色彩・斑紋の個体はいない。

中でもこの時期、ここのオショロコマの色彩斑紋はとりわけ地味である。

くすんだような色調を呈して、全体の体色は暗い感じである。美しい魚とは言い難い。概して色調・斑紋は変異に富む。

ここのオショロコマの個体数はさほど多いとは言えないが少なくもない。


ほどなく純系カワマスが釣れた。










オショロコマとカワマスが同じ場所で餌を待っている場合、必ず真っ先にカワマスまたは雑交F1が釣れ、その後にオショロコマがかかる。

カワマスがエサの先取りをしていることは明白だ。

ここではとにかくオショロコマ×カワマス雑交F1 が多い。正に雑交の川と言って良いと思う。


























この渓流のオショロコマたち。























ここにカワマスが移植されてほぼ80年が経過した。

米国で放流カワマスが在来のトラウトと交雑し生殖能力のないF1雑種が増えて、結局在来種も放流カワマスも絶えたという恐ろしい状況はここではまだ見られない。

しかし、純系と思われるカワマスはとても少なく、そのような意味ではむしろカワマスの方が先に消えてしまう確率が高いだろう。

この日はカワマスの純系と思われる2匹、オショロコマとの F1雑種と思われるもの7匹、および純系オショロコマとおもわれるもの14匹、ニジマス若魚1匹を確認した。

この日この水域では純系オショロコマが数でいえばF1雑交個体の2倍釣れたことになる。

これらは私が肉眼的に純系かF1雑種かを判断したものである。

厳密にはおのおの遺伝子レベルでの検討が必要であるが、あえてそこまでしなくとも画像を見ていただければ F1であることは一目瞭然におわかりいただけると思う。

ただ、肉眼的に純系でも遺伝子レベルでの汚染があるものは多少存在するかも知れない。

はじめは晴れていたがすぐ曇りはじめその後雷鳴と暗雲が広がってきた。

12時30分。いつもの湿地帯領域で足場が不安定になって足をとられやすくなってきたので危険を感じ引き返した。

この上流はひどくぬかるんで、単独釣り行の場合水中で転倒すると命とりになりかねない。


この渓流にはニジマスも少ないながら自然繁殖している。



この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



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雪の知床半島のオショロコマ

2013-02-19 18:49:08 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-4-5  曇 のち氷雨
雪の知床半島のオショロコマ
朝9時15分 知床半島羅臼側へ向かい北見市を出発。 峠では氷雨が降ってきた。

この時期は海岸に沿った国道から沢筋や林道へいたる道はことごとく雪で閉ざされ入って行けない。

それでも雪の急斜面を谷底へ降りて、なんとかオショロコマ釣りをできる渓流が唯一カ所あった。






最高のたまりで最初の振り込みで30cm ほどの大型オショロコマがかかったが不覚にも釣り落とした。

その後はあまり魚信なく、なんとかさぐり釣りをしながら入念に釣って渓流を下りきって海まで出た。





































結局、この日はきれいなオショロコマ10匹前後を釣って撮影することができたが、やはり夏に較べると魚の活性が低く極めて釣りにくい。

しかし魚は肥えており冬場でもここではエサはかなり豊富と思われた。

成魚が多く若魚が1/3ほどで幼魚がまったくいないのがかなり気になった。 

寒さと崖登りで疲労困憊となり全員ダウン。

とにかく寒い。体が冷え切ってぶるぶる震えがきた。

早めに武装解除し、まだ明るい内に北見市へ戻ったが今日はひどく疲れた。

帰る途中、斜里町の町はずれで見かけたのですがこれは一体何でしょう?



タラの寒干しでした。ものすごい量です。


いわゆるぽんタラ、例の酒のつまみに最高のやつの原材料です。








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十勝川水系支流H川、汚れた川のオショロコマ

2013-02-18 22:46:22 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-6  晴れ
十勝川水系支流H川、汚れた川のオショロコマ

然別湖付近の十勝川水系源流域のオショロコマを撮影後、然別湖畔を抜けて糠平に出た。

かねてより気になっていたH川上流に入りオショロコマをさがした。

オショロコマは意外にもすぐ発見できた。

ただ、ここのオショロコマの生息域はごく狭い水域のみであった。


この渓流は水量は豊かであるものの、大岩大石ごろごろで、川底の低下が目立ち、川の水は灰青色に混濁しており清流とは言い難い。

何故、こんな川なのか理由は不明だが、ちょっと見には石や岩のコケも汚らしく、川底にはヘドロ状堆積がありなんとなく汚らしい川だ。

川の状態はあまり良いとは言えないが、思いがけず小型~中型オショロコマが多かった。

♂♀とも灰青色の色調で♂は青虎模様で独特のくすんだような色調斑紋のオショロコマだ。







この川の水の色、川底の色に合わせているようだがこの渓流独特の外観であり興味深い。



























20匹ほど釣り上げて撮影し、早めに撮影を終了。

今日も撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




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オホーツク塩焼きそばと温根湯ツツジ山

2013-02-17 14:27:30 | 北見市の出来事・行事など
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20XX-5-13   (日) 曇 小雨→雨 寒い
ブランチに北見市のオホーツクビール園で 北見名物 塩焼きそばを食べた。ホタテ風味の変わった味だが、いまやこの界隈では最も人気のある昼食メニューになっている。





久しぶりにクッキーも連れて天然記念物の温根湯ツツジ山に出かけた。

寒い。花見客は少なく、エゾムラサキツツジはやや木々の背が高くなった感じだが花は満開できれいであった。結構急な山道で健脚むきだ。







帰りに旧山の水族館で イトウ、オショロコマ、金魚、アロワナなどの写真を撮った。

ここには、かって1m30cmほどの目をむくような巨大イトウがいたが水槽ガラス枠の有機溶剤が水に溶け込み死んでしまった。

雨のなか北見にもどった。自宅から山の水族館まで車で30分だ。




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道東の秋は大型アメマス釣りの季節 その四

2013-02-15 20:56:13 | 大型魚
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道東の秋は大型アメマス釣りの季節、その四

20XX- 秋 晴れ
この日は昨年と同じく、大型アメマス多数を撮影。最大は尾叉長51cm で40cm台が多かった。

場所を変えウミアメマス遡上河川にゆけば 80cm級も稀ではないが、ここでは、とある理由でウミアメマスの遡上はなく、これらが一般的なサイズであろう。

撮影させていただいたアメマスたちは全て丁寧にリリースしました。

産卵行動のためせっかく遡上してきたというのに、ひどいじゃまをしてしまい誠に申し訳ありませんでした。

これに気を悪くしないで今年も沢山産卵していって下さい。

もうあたりが薄暗くなってきた。

今日は朝から一体何匹釣っただろうか。

今日も撮影させていただいたアメマスたちは全て丁寧にリリースしました。













キタキツネがいつのまにかやってきて私たちの釣りを見ていた。












今年は遡上アメマス、ビッグランに もろにあたりなかなかの釣りができました。


                         おわり。





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道東の秋は大型アメマス釣りの季節 その参

2013-02-14 21:06:51 | 大型魚
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道東の秋は大型アメマス釣りの季節、その参

20XX- 秋 晴れ
大型アメマスたちは産卵行動のために群になって普段は棲んでいない中流域から上流域へと遡上してくる。

魚体が大きいせいか源流域まで遡上することは滅多にない。

これらのアメマスたちは一般的にエサにはあまり興味を示さず、ルアーや毛針が接近するとそれらを嫌ってスーッと逃げてゆくのが普通である。

ちょっとした物音や、釣り人の影に気づくと必ずぴゅーっと逃げてゆく。

要するにまともに向かっていっても釣りにはならない。

頭にきたルアーマンは、思いあまって何とか引っかけやスレで釣ろうとがんばる人もいるが、なかなか引っかからない。

頭にきてしまい、大きな網を用意してきて大型アメマスをエイヤッとすくってゆく人もいる( 違法です )。

私たちは普通では信じられないような 2.7~3.0m の細くて短い渓流竿で大型アメマスと対決する。

よく竿をへし折られるので背中のナップザックには予備の竿が各自3本入っている。








































              続く




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秋は大型アメマス釣りの季節、その弐

2013-02-12 20:17:26 | 大型魚
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道東の秋は大型アメマス釣りの季節、その弐

20XX- 秋 晴れ

静かに音もなく森のなかを流れるどんよりした川。


道東にはこんなアメマスの棲む独特の雰囲気の川が多い。

水面は平らかで岸辺からずどんと深くなっており、川底はきれいではあるが泥っぽい。

突然、静寂をつんざいて、ばしゃばしゃバシャーッとすざまじい水音。短い渓流竿が満月のように弧を描く。

うぃうぃと糸鳴りがする。

大型アメマスがかかった音だ。

慣れた手つきで、大きなアメマスをたも網ですくいあげると、また森にかすかに川がながれる音と静寂がもどる。























いつもの小さなオショロコマの棲む渓流と違って、ここでは水中の大型アメマスはきわめて撮影しにくい。

それにしても、元気いっぱいに生きているアメマスは野性的に輝いて、猛烈にパワフルで、なんと美しい生き物だろう。






                     続く






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秋は大型アメマス釣りの季節、その壱

2013-02-11 10:56:31 | 大型魚
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秋は大型アメマス釣りの季節、その壱

20XX-秋  晴れ
この時期は釧路地方を中心に北海道の太平洋側に注ぐ自然度の高い各河川には大型アメマスが産卵行動のため一斉に遡上を始める。

そのような河川は奇跡的にもまだ十分生きていると言える。

そうでない川の多くは大抵ダムだらけで、一見きれいな水が流れていても実際には死の川と言ってよい。

この日は大型アメマスを撮影したくなって我が家から比較的近い釧路川水系のとある川に出かけた。いまだ産卵前の大型アメマスたちの強烈な引きの快感は、何度経験してもやめられない。

つまり、私たちもオショロコマの分布調査や個体変異を調べるのに熱中するだけではなく、単純に大きな魚を沢山釣って、ごく単純に喜ぶ、ごく普通の釣り人に過ぎません。

ただ、この時期、川の上流域に遡上してきた大型アメマスの群をうまく補足できるかどうかが難しい。

群がきていなければ、川にはごく少数のいつきの小型トラウトがみられるに過ぎない。

こればかりは天候次第、運次第、アメマスたちの気持次第だ。

一般的に台風などの大雨でかなりの増水があり、それに乗じて遡上してくるアメマスたちを狙うことが多い。この増水がいったん引いて川が元通りに落ち着いたとき、群がきていれば最高だ。


大型アメマスが産卵のため遡上する川は、この山の向こうにあります。



果たして今日はアメマスの群がいるだろうか。わくわくしながら森の小径を小走りに川へ向かう。


川岸のあちこちから私たちの気配を察した大型アメマスが次々にぴゅーっ、ぴゆーっと遠くへ走って消える。

その数はかなり多い。どうやら、今年は群に当たったようだ。

しかし、どのアメマスも人影やかすかな音に異常に敏感になっており、ぴゅーっと逃げてゆくばかりで、これでは釣りにならない。

餌を目の前に流し込んでも、毛針を流しても、ルアーで誘惑しても一切興味を示さずぴゅーっと逃げてゆく。

アメマスの頭の中は産卵行動で一杯で索餌行動は、かなりおろそかになっている。

それならばどうやって釣るのか。

それは超ハイレベルな企業秘密ですから普通このようなブログで語られることはありません。

静寂を破るものすごい水音で大型アメマスがヒットしたことがわかります。


今日は快調に大型アメマスがヒットし続けました。




































大型アメマスを釣っては撮影、リリースをくりかえしました。 軽い着色斑アメマスが混じりますが,お気づきだったでしょうか?  続く。




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