オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

デカニジマスの悲劇 その壱

2022-06-29 11:26:48 | 大型魚
デカニジマスの悲劇 その壱







2022-6-25 (土) 晴れ 強風 32℃ 猛暑



朝9:30 起床。 ひどい猛暑の予報だが 10:30 長年ニジマスとオショロコマの勢力が伯仲している近郊の渓流へ出発。

 


約1時間で到着。急斜面をゆっくり下って本流に降りて、しばらく川沿いに下っていつものポイントへむかう。




ゲリラ豪雨でもあったのかやや水量多く、水は凄烈透明とは言えず、何となく笹濁り。

 



やがて、必ず大型ニジマスがいつく大岩横、水深1.5mほどの実績のあるポイントへ到着。今日もきっとデカニジマスとのドラマが期待できそう。




オショロコマ用仕掛けからデカニジマス用の強靱な仕掛けに替えて、いつもの大岩の影へ慎重に流し込むと、思い通り、一発でデカニジマスヒット。




うぃウィうぃと道糸が水を切り、急流に乗って猛烈な引きだ。




強引に竿をしっかり立てて保持するのには両手でもかなりの腕力がいる。




ここでしばしば細い渓流竿が バーンッ と破壊されることが多い。




渓流釣り用の柔なニジマス針はデカニジマスの固い顎は貫通できず、普通は顎骨上の軟部組織をすくう格好で針かかりするので時間をかけると身切れで針がはずれ逃げられる。




そのため、1分ほどのやりとりのあと、早めに取り込みにかかる。




ランデングネットですくおうとすると片手で竿を持つことになり、竿の保持が不安定。一瞬のタイミングでスルリと体をかわされるのを何度も繰り返しつつ、ようやくデカニジマスを確保。



体側の黒点群が腹部にまで広がった特異な外観の立派な♂だ。









手早く撮影してリリースしたが、とても元気に流れに消えた。






この項、続く。



最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻の滝壺で孫とオショロコマ釣り  その弐

2022-06-22 14:09:17 | 北見市の出来事
幻の滝壺で孫とオショロコマ釣り  その弐

20XX-8-7 (金)  晴れ  33℃


孫娘たちは最初は興奮して、キャーキャー大騒ぎしながら釣っていたが、各々20匹も釣ると釣りに飽きてしまったようです。












川岸に石でかこった生け簀を作って釣ったオショロコマをたくさん放して子供たちに触らせた後、全部リリースしました。










このあたりは当然ながら文字通りヒグマの巣窟。地形的にクマが現れたら逃げ場はないのがちょっと心配になってきました。



幻の滝の景観をしっかり目に焼き付けたし、オショロコマも十分に撮影できたので早々に引き上げることにしました。







帰路。 まず今度は崖を登るのに苦労した。



子供たちは私の手の平を足場にしながら急な崖を懸命に登って行きます。



もし滑落でもしたら大けがをするか、最悪、悲惨な最期をとげる可能性が十分にある。



大汗かきながら必死に崖を登らせたが、こんなところに幼児を連れてきたことを深く反省。



かなり危険を伴ったがなんとか子供たちに急な崖を登らせて一息ついのでした。



森の中。  来るとき、森の中の大方の道筋や方向はわかったつもりでした。



だいたいの見当で近道的なルートで森を突破しようと歩き始めたが、ほどなく針葉樹の密林で完全に道に迷った。



しかたなく再度滝までもどって今度はしっかり確実にピンクテープを目視しながら、切れぎれの踏みつけ道をたどって無事に車まで帰着しました。





慎重を欠くと迷子になってしまう危ない場所でした。






昼食。

おりから大発生してまわりをぶんぶん飛び回るアブたち。 吸血しようと体にとまるアブたちをひっぱたきながら昼食。動物の血を吸って生きるアブが多いということは。
そうです、鹿やくまさんが沢山いるということです。





昼食後、ゆっくり走って北見についたら 午後2時30分。



さて、今日のやや危なっかしかったが、短い大冒険釣り行は、孫たちにとってどんな思い出になるのでしょうか。


          終わり。


最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻の滝壺で孫とオショロコマ釣り  その壱

2022-06-16 14:18:07 | 北見市の出来事
幻の滝壺で孫とオショロコマ釣り  その壱


20XX-8-7 (金)  晴れ  33℃ 暑い


午前 10:30。かわいい孫たちが声をハモラせて釣りに行きたいと騒ぐので、次女三女を連れて我々夫婦と4人でオショロコマ釣りに北見を出発。


この日の目的地は、長年私たちが到達できずにいた、いわば幻の滝壺であった。


10年以上前、とある林業関係の方に教えていただいた秘密の場所だが、何回もそこを目指してでかけたが到達できずにいた。


地図にもしっかり出ている滝だが現地へゆくとわからなくなった。


最近、偶然にそこへ到達するルートを発見した。


そのときは、はるか下方に滝をみおろす崖までたどり着いたが、もう時間が遅かったので引き返したのであった。



北見から国道を1時間ほど走り急角度に右折して長ーい林道に入る。



ほどなくその滝へゆく標識がある。



そこを左折し、しばらく行くと原生林の中の古い土場跡にでる。



その一角に本当に、実にわかりにくいのだが、滝へ続く小径の入り口があったのだ。10年間、このかすかな入り口を見落としてきたのだった。うっそうとした松林のなかに古いピンクテープが所々に道しるべみたいに松の枝に結ばれていた。



ピンクテープがきれぎれの踏みつけ道のルートを示している。



深い針葉樹の密林の中ではこの目印がないとたちまち道に迷ってしまうだろう。



クマよけのホィッスルをぴーぴー鳴らし、大声で歌を歌いながら進むと、ほどなく滝の音がしはじめた。さらにしばらく森の中を進むと滝を見下ろす高い崖の縁に着いた。



崖を降りる為のロープが垂れていたが、すでに途中から腐って落ちていた。



幼少な女児二人を連れているので、ちょっと危険かなと思ったが杞憂であった。



運動神経抜群の二人はまったく物怖じせず急峻な崖を小猿みたいにすばやく降りてゆく。



たちまち降りきった。私たち夫婦は急な崖を悪戦苦闘の末なんとか降り切ると、男らしい感じの15mほどの見事な滝があった。



大きな滝壺にはオショロコマが群れているのが見えた。



原生林のど真ん中、ごうごうという滝の音。猛暑の日であったが、あたりはひんやりと涼しくマイナスイオンに満ちた独特の爽快感に包まれていた。




完全な魚止めの滝だが、私たちの調査では滝の上流域にも局所的ではあるがオショロコマは棲息している。



ウェーダーの無い孫二人を私が背負って対岸に渡した。




子供たちに竿をあずけてオショロコマ良型を釣らせた。はじめは竿に手を添えたりしていたが、すぐに釣りに慣れて一人で振り込み、しっかり当たりをとって次々に嬌声をあげながらオショロコマを釣り上げた。


















オショロコマは♂成魚は暗色調の体色で赤点紋理は細かく数が多く、背ビレの基部に細かな斑がみられ胸ビレ、腹ビレは赤くはならず、腹部は黄色味を帯びる。知床のオショロコマ等とは一見して区別できる。









一方、渚滑川水系のトラトラオショロコマを思わせる個体もみられ、いまだ遺伝子の多様性は保たれているかに見える。幼魚、若魚は多彩な外観を呈する。♀の腹部は白い。






この項、続く。



最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とある子供の日の思い出

2022-06-11 21:52:06 | 北見市の出来事
とある子供の日の思い出





202X-5-5(火) 晴れ 15度C



朝10:00 起床。 かみさんが北海道新聞で我が家の近くの上常呂金刀比羅神社のサクラが開花しているという記事が出ているので孫たちを連れて花見に行こうと提案してきた。




午前11:00  私のフォレスターとかみさんのタントに孫たちを分乗させてまずはこの時期エゾムラサキツツジ満開の近郊の温根湯のツツジ山へ向かう。




温根湯のコンビニで昼食を買ったが子供たちは朝飯を食べていないというので色々レンジで暖めてもらってツツジ山の駐車場でまずは昼食。





昼食後ツツジ山に登ろうと思っていたのだが新型コロナ蔓延のため、登山口のゲートに施錠されており断念。






入り口で 写真をとって引き上げる。エゾムラサキツツジは9分咲きくらいでしょうか。






そのあと、上常呂金刀比羅神社へいったが新聞にでていたせいか結構花見客の車がきており、といっても30台ほどですがそれなりににぎわっていました。








まだ桜の名所としては歴史が浅いところですが北見では有名な桜の山です。




午後2時。山道を車で登って狭い駐車場へなんとか停めて、そこからは徒歩で階段を登ってサクラ見物。ほぼ8分咲きでしょうか。





枝振りのよいところで孫たちを撮影。








元気のある孫たちはさらに山頂の神社まで登っておみくじを引いて孫長男は大吉。





上常呂金刀比羅神社裏山へ向かったが途中で林道崩壊でトラテープあり。ひきかえして帰宅した。




夕食は こどもの日パーティ。 




いなり寿司 春巻き 唐揚げ など食い過ぎ。







この日、おいしいルタオのケーキも送られてきた。


















その後 子供たちは恒例の ろうそく消し大会 をやろうと言いだし遅くまでろうそく吹き消しゲームでおおはしゃぎ。


私がろうそくに火をつけます。










思い切り息を吸い込んでから思い切り ふーっ と吹き消す。









従来はかみさんの一人勝ちだったが孫たちは体格もよくなり肺活量も増えたせいか、かみさんに勝った。











私は、肺活量足らず、どうしても消せないの。





このブログ記事、10年後にも見てみたいものです。





最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

取水堰がニジマス侵入を防いでいる渓流のオショロコマ

2022-06-08 13:14:22 | 渓流魚、蝶、自然


取水堰がニジマス侵入を防いでいる渓流のオショロコマ





20XX-9-6 (日) 晴れ のち 曇り


この日。かみさんは孫たちと町内会主催の北見市郊外で人気の仁頃山登山に参加するため 朝6:30 起床。私もつられて起きた。




みんなが出かけて、私は思わぬ早起きのせいか、なんとなく頭がぼーっとするので釣りはどうしようか迷った。

 


しかし、昼食後あたりから頭がすっきり、体調も良くなってきたので、昨年10月以来、気になっていた近郊のM川支流Z川上流の小規模なオショロコマ個体群の現状調査に出かけた。

 


昨年は大雨で荒廃していた林道の状態もよくなっており、自宅から約1時間ほどで 目的の源流域に着いた。








最近の雨でかなり川の水量が多くなっていたがオショロコマは20匹ほど確認できた。












流れが速いために撮影場所に苦労したが、なんとか通常通りの撮影ができた。















この日は♀が多く♂は 1/3 ほど。 尾叉長15-20cm 。15cm前後の個体が多い。















やや暗色調で淡い灰色を帯びる魚体。ややぼけた感じの小さめの赤点紋理はいつもと同じ。











ヒレは赤くない。♂は腹部がやや黄色くなる。










この渓流はニジマスの一大繁殖河川M 川の支流なのだが、中流域にある2mほどの高さの取水堰がニジマス侵入を防いでいるせいか、オショロコマ生息域にはニジマスの姿はみられなかった。









最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニジマスの食性、オショロコマと競合。

2022-06-04 21:20:31 | ニジマスによる被害
ニジマスの食性、オショロコマと競合。





20XX-9-6 (日) 晴れ のち 曇り



この日、M川支流Z川上流〜源流のオショロコマ現状調査の帰路、取水堰の下流域で釣ってみた。




かなり水量は多いが 下流一箇所の良ポイントでニジマス25cm 〜30cmの成魚が釣れた。
















やはりM川と繋がっているこの渓流にはニジマスが入り込んでいた。ニジマスの幼魚はいなかった。




ヤマベ3年魚 も釣れた。













ニジマス30cm は迂闊にも針を呑ませてしまいリリースしても死ぬことは確実なので、食べるために持ち帰ることにした。





川で処理するとき胃内容を調べると小石をつづった大きな鉄砲虫を三個、小石の巣ごと丸飲みしていた。








その他は落下昆虫が多く、羽虫は1匹のみ。





先日のSK川のニジマスと同じく主たるエサが鉄砲虫であったのは興味深い。







この渓流ではテッポウムシはオショロコマの主食でもあり、ニジマスとはエサの競合関係にあると言えそうだ。 






下流域はまだ他にもニジマスがいるとは思うが川に降りるアクセスが大変そう。 




この渓流は中流あたりに取水場所があり 随時、川の水位調整できる構造だが、ニジマスはきっとここは突破できないだろう。





そこから上流のオショロコマはこの取水装置が魚止めダムの働きをしているのでニジマス被害から救われているのだと思う。


              




最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする