オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

十勝川水系B川上流、♀がとても明るい色調のオショロコマ個体群

2013-05-30 22:51:43 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月13日。 晴れのち土砂降り のち晴れ。
十勝川水系B川上流、♀がとても明るい色調のオショロコマ個体群。

北見の自宅から比較的近い十勝川水系B川上流へ夏のオショロコマを撮影にいった。

川沿いの林道へ入り少しずつ標高をかせぎながら、えんえんと走ってオショロコマの森をめざした。

かなり標高もかせぎ、そうとう上流から笹をこいで針葉樹の森を抜けて川に降りてみた。

この川は林道から離れて流れる水域がほとんどで川にアクセスできるポイントは意外と少ない。

秋や初冬の頃、何度か調査に入った川だが夏真っ盛りのこの時期に入るのは初めてだ。

良いポイントを捜して入渓地点から下流へ下ってゆくと、何カ所か渓相のすばらしい水域があった。

まわりはうっそうとした原生林でヒグマの気配が特に濃厚だ。局所的だがオショロコマが群れているところがあった。








この時期、オショロコマの活性はきわめて高い。入れ食い状態のオショロコマを次々と釣っては手早く撮影した。










































縦模様がシマウマ模様として印象的な個体もいる。

♀は総じて、とても明るい色調で腹が白い。

オショロコマの群の常でここでも♂は少ない。♂は腹が黄色く濃い色調の個体が多い。

25♀♀7♂♂を釣って水中で手早く撮影し、すべて丁寧にリリースした。

次に入渓地点から上流域をさぐったがオショロコマは少なく、前述の立派な渓相の短い水域以外は全体にダラダラ川で、あまり素晴らしいたまりや、好ましい釣り場はないようだ。


この項 続く。





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渚滑川支流 オサツナイ川源流域のオショロコマ その参

2013-05-29 20:31:05 | 渓流魚、蝶、自然
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2007年6月16日。 晴れ のち曇り
モセカルシュナイ川でオショロコマの撮影を終えたあと国道を北見方面にもどり、既に夕方5時だったが渚滑川上流の支流オサツナイ川に入った。

山間ではもうあたりは薄暗い。ここもえんえんと函が続く川で入渓が大変であった。


なんとか上流域の支流から急流の川に降りて釣ってみたがたまりがなくて釣りにくい。

暗い場所のせいかやや暗色調のオショロコマが釣れた。







背ビレの白いスジが興味深い。こんな背ビレ紋様は初めて見た。



なんとか幼魚5、成魚1匹を釣った時、同行のF氏が足をとられ川にはまった。

体が一瞬冷急流に沈んで、姿が見えなくなったが幸い流されなかった。

思わぬハプニングであった。F氏は動転して着替え中にメガネを落とし、さらにそれを踏んでツルが壊れてしまった。

オサツナイ川はちょっと手強い川であったが、ここも渚滑川水系の特徴を示すオショロコマが生息する事がわかった。

撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

今日は二つの未調査であった川でオショロコマを撮影できたが、かなりきつい釣りであった。

背中、足腰痛く、心底疲れ切った。

午後8時30分に北見についたが郊外の行きつけレストランカルネでいつものエビタマ重を食べ、帰宅したらそのまま泥のように寝こんでしまった




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渚滑川支流モセカルシュナイ川源流域のオショロコマ その弐

2013-05-27 20:07:49 | 渓流魚、蝶、自然
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2007年6月16日。 晴れ のち曇り
 昼食後、林道を下ってゆき唯一下流域の一カ所川に降りられる荒れた林道を下って川にでた。

このあたりは、だらだら川が続くがちょっとしたたまりにはたいていオショロコマがいて、このモセカルシュナイ川にいかにオショロコマが多いかがうかがわれる。









































上流域の個体群に較べやや大型で色調・斑紋は多彩で、いまだ特定のパターンに収束しておらず遺伝子の多様性がしっかり残るたくましい個体群と思われた。


多くはないがパーマークが縦長で虎虎模様になる傾向をしめす個体もいて渚滑川水系の特徴も現す。

ここでも釣り上げて撮影させてもらったオショロコマたちはすべて丁寧に川にもどした。

オニシモツケからコヒョウモン終令幼虫を10匹採集。

この項 続く。



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渚滑川支流モセカルシュナイ川源流のオショロコマ その壱

2013-05-26 20:54:17 | 渓流魚、蝶、自然
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2007年6月16日。 晴れ のち曇り
ながらく懸案であった渚滑川支流のモセカルシュナイ川へ入った。

この川は地図を見ただけで川へのアクセスがかなり面倒なことが予測された。

それで、なんとなく入渓するのがおっくうで今日まで調査が先送りになっていた。しかしオショロコマの分布状態を知るためには、どうしても避けては通れない渓流であった。

朝早く北見を出発。峠を越え渚滑川の流域に入る。国道をどんどん下ってM林道へのわかりにくい分岐をやっと捜して左折、舗装されている農道をしばらく進んでアスファルトが切れモセカル林道総延長5.3Kmへ入る。

しばらく行くと右手にこの支流の下流域へ続く唯一の細い荒れた林道がある。そこから奥はえんえんと川から離れていってしまう急な山の斜面につけられた林道だ。 モセカルシュナイ川は、はるか下にごうごうと流れていてとても降りられない。

いたるところで小規模な崖崩れなど、林道が目に見えて荒れてきて、ついに車は進めなくなった。ここから先は放置された林道に草木が茂り車は無理だ。


この付近から意を決して、がれきの急斜面を強引に川へ降りた。


水はきれいで沈殿がなく川底まで岩の破片やがれき、大石ごろごろの川だ。浮き石が多く川を歩くのは結構危険だ。


急に深くなったり大きな石と石の隙間に足がはまったりとにかく川底が不安定な川だ。

水量は多く流れはきつい。予想どおりオショロコマはいた。30分ほどでとても小型で暗色調の地味なオショロコマが15匹ほど釣れ撮影することができた。

まだ若魚のせいか渚滑川水系特有の虎虎模様を現さず、いかにも野生味を感じさせる精悍な印象のオショロコマたちだ。








やや下流にチシマハンショウヅルとクリンソウを小型化したようなピンクの花のオオサクラソウの群落があった。最近ではかなりの山奥に行かなければ見られなくなった、稀少な植物といえる。

チシマハンショウズル。



オオサクラソウ。


そこから200mほど下ると大きなたまりがあってそこでかなりの数の同様のオショロコマが釣れたが概して小型。
このたまりでオショロコマ大小20匹を釣った。




















今日も撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧に川にもどした。

そこから急な崖を苦労して30mほど登ってなんとか車の止めてあるところにでた。かなり危険な崖登りであった。

この付近は立派なウド、フキが多い。

採ったばかりの新鮮なウドはその場で皮をむいて丸かじりがいちばんおいしい。セロリみたいな食感だが、はるかにおいしい。


大きくてやわらかくおいしい野性のミツバ。

この項、続く。



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銀色美麗アメマス、婚姻色の派手派手サクラマス

2013-05-25 21:38:15 | 大型魚
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20XX年初秋の常呂川水系のオショロコマ、アメマス、ヤマベ、婚姻色の派手派手サクラマス。

20XX-9-3
もう北国の短い夏は終わり、はや秋の気配が濃くなってきた。
少し前、阿寒川水系の踏査中に愛車は林道路面に露出した岩にラジエータ下部が激突して冷却水漏れ著しく走行不能になり阿寒町の修理工場に置いてきた。

親切な阿寒の修理工場でかしてくれた超オンボロプリメーラに乗ってF氏と二人で、未調査であった十勝川水系O川支流の源流域をめざし朝8時30分に北見を出発。

近道の林道へ入ったが30分ほど走ったところで先日の大雨で林道が100mにわたって無惨にも崩壊しており向こう側の国道へは抜けられない。

仕方なく今日は予定を変更し、すぐ近くの常呂川水系の秋の渓流魚を見に行った。

この水系は釣り人が多く、どこへ行っても釣り人の足跡や痕跡ばかりが目立ち魚は少ない。

他の釣り人に会うのを嫌う私にはあまり心地よくない渓流だ。

しかし、ちょっとした理由で人が入りにくい場所にゆくとそれなりに魚はいる。


30~40cm前後のアメマス5匹、オショロコマ幼魚4匹 アメマス若魚10匹、ヤマベ幼魚を釣って撮影。








最初に釣った大型アメマスの白点紋理は瞳よりかなり大きく魚体の色調も明るくいわゆる美麗アメマス型で、他のアメマスは瞳より小さい白点で体色も暗色調でいわゆるエゾイワナ型であった。

美麗アメマス。



以下はエゾイワナ型アメマス。







撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。


海からそこまでダムがない常呂川支流の支流の支流の源流域には派手派手婚姻色のサクラマス3♂♂2♀♀が遡上していてゆらゆらと泳いでいた。


けばけばしい色彩だがドジのサクラマス1♂は浅瀬にのりあげバタクタやっている。

これらの撮影をさせてもらい丁寧に流れにもどしてあげた。これから産卵行動に入るとけばけばしい魚体は、キズだらけ、ずたずたボロボロになってゆく。


サクラマスは先月の大増水に乗ってこの源流域まで登って来たのだろうか。

シンコヤマベがたくさんいるが針にもかかりにくいチビヤマベたちだ。

この林道も先日の嵐であちこちに樹木が倒れ込み、とうとう通行不能になっていた。

今日は日が良くないようだ。あきらめて早々に北見にもどった。



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ついに北限のオショロコマを撮影

2013-05-23 20:34:09 | 渓流魚、蝶、自然
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幌内川水系の支流に奇跡的に生き残った北限のオショロコマ

20XX年6月17日。 晴れ のち曇り のち土砂降り。
朝8時に北見市の自宅を出発。オホーツク海に沿ってひたすら北上して道北の幌内川水系のオショロコマを撮影に向かった。

これまでに2回にわたってこの幌内川水系の各支流をしらみつぶしに調査したが、放流ニジマス、放流ヤマベしか確認できていなかった。

この水系にこだわったきっかけは幌内川水系にオショロコマが生息するというかなり信憑性のある噂話が発端であった。

もし、発見できれば、私の知る範囲では北海道での北限のオショロコマということになる。(声問川のオショロコマは信憑性がなく、利尻島のオショロコマは移植されたものである。)

実はそれまでの調査で自力での幌内川のオショロコマ生息水域発見に限界を感じ、うわさ話を克明にたどってみることにした。

その結果、この水系で実際にオショロコマを釣った人にやっとたどりつき、あつかましくも生息場所を教えていただくことができたのであった。

本当に広大な幌内川水系の小さな1点といってもよい狭い水域が奇跡的な生息場所であった。


現在いくつかの理由で一般の人がそこへ入って行くことはまず無いだろうが棲息場所はおどろくほど狭い一角であった。

そのようなわけで、この水域が特定できるような表現や環境写真はあえて出しません。

荒れた林道のアプローチは相当長くて道は一部は絶望的に荒れていた。

とがった石がむき出しの恐怖の荒れ道がえんえんと続く。タイヤバーストに注意しながらゆっくりすすんだ。

神経をすり減らしながら、そうとう走った頃やっと一本目の支流(ちょろ川)をわたり、しばらくゆくとオショロコマの生息する渓流に着いた。

北見市からここまで片道4時間の運転であった。

まあまあ流量がある。

手つかずの原始の森に囲まれた源流域といってよい渓流だ。

川の石や岩には春に発生する黒いコケが生え、ぬるぬるで何度も滑って転倒しそうになった。

北限のオショロコマはすぐに釣れた。
















ここのオショロコマは一様に黒褐色調で成魚は腹が黄色い。背ビレが濃い青黒色で横に走る白紋が特徴的だ。大きさは10-15cmで一番大きいのが18cm。小型の個体群だ。背ビレの特徴からは亜種としても良いかも知れない。







生息数は少なく、3人で2時間30分、入渓地点の上下数百mを釣ってやっと15匹。

喰いがあまく当たりがとりにくく、とても活性が低い。

これまで見たことがない正に野生的な外観、まさに北限のオショロコマであった。よくぞ生き残っていてくれた。







貴重な幌内川水系のオショロコマは手早く撮影した後、すべて速やかにリリースした。今回の調査ではここに棲息しているのはオショロコマのみで
アメマスやヤマベ、ハナカジカなどは見られず、ニジマスの侵淫もいまだ受けていないようだ。



川の水は清冽とは言えないが水温12℃でやや冷たい。やがて雨が降り始め、ついには土砂降りとなったので早めに引き返すことになった。


フキとウドのよいものが多くかなり採取した。

道北には多いエゾノリュウキンカも少しいただいた。帰宅してお浸しにしたが水量の多いところなのでアクがなくおいしかった。

強行軍でとても疲れた釣り行であったが、懸案の北限のオショロコマに会うことができて充実した至福の一日であった。





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知床、ヒグマの巣窟を急襲、赤点紋理鮮やかなオショロコマを撮影

2013-05-21 20:57:17 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月12日。 知床HR川。ヒグマの巣窟を急襲、赤点紋理鮮やかなオショロコマを撮影。

この川の河口はシーズンになると、カラフトマスを狙うおびただしい数の釣り人がひしめいて、たいそうなにぎわいだ。

河口付近、ヒグマの目撃情報が異常に多い川の一つでもある。

オショロコマがいることはわかっていたのだがヒグマが多いことに加え、すぐに深い渓谷となり意外とアクセスがおっくうな川で撮影がのびのびになっていた。

この日、意を決して思い切って入渓した。

しばらく森の中をすすみ、熊笹をこぎ、笛やラッパをけたたましく鳴らしながら、目もくらむ急な斜面をしゃにむに降りると原始の昔そのものの美しい渓谷はオショロコマの群れ泳ぐ楽園であった。



ヒグマがこないことをひたすら念じながらせっせと撮影した。

この渓流のオショロコマの特徴は赤点紋理の鮮やかさに尽きる。












腹部やヒレも濃いオレンジ色を呈して美しい。

暗色調の体色でコントラストが強まるため、ひたすら赤点紋理が鮮やかなオショロコマたちはヒレのオレンジ色も鮮やかだ。

渓谷が深いので実際の日照時間はあまり多くないせいか、体色が暗色調の個体が多く、それが赤点紋理とのコントラストを増しているせいだろうか。

一方、明るい瀬にいた個体群は全体に黄土色の色調を帯びており、また別な一群を形成していた。





カワムシなどの水生昆虫類は多いのに、なぜかやせた個体も多かった。

この渓流にはヤマベも棲息するが個体数はオショロコマに圧倒されている。







この日も水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。






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自然繁殖ニジマスとオショロコマの戦い

2013-05-20 18:54:44 | ニジマスによる被害
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20XX年11月17日  晴れたり曇ったり 寒い
自然繁殖ニジマスとオショロコマの戦い.

朝10時に北見の自宅を出発。近くのK川にニジマスとオショロコマの生息状況を見にいった。


朝方はひどく冷え込んで峠の日陰などはブラックアイスバーン状態になり危険なので、少し気温が上がってからの出発だ。雪は時々降るが、すぐとけてまだ根雪にはならない。実は本格的な冬のちょっと手前のこの時期が最も寒さを感じる季節なのだ。




この川の本流域には年余にわたってニジマス放流が行われ、今は数は少ないながら確実に自然繁殖している。













その支流の源流域は普段はオショロコマのみの生息圏だがしばしば、そこにまで30-40cmのニジマスが産卵に登ってくる。これらは見つけ次第、ムニエルかニジマスの開きになる。支流の下流域、中流域は従来はオショロコマの生息域であったがニジマスの侵入後は混成水域になり、最近はオショロコマはほとんど駆逐されてほぼニジマス一色になってきた。

今日は、まずこの川の中流域に入った。ニジマスはいつもよりは少なく、100mに一カ所くらいある立派なたまりに1-2匹ずついた。









20-30cmの個体が多く、幼魚や1年魚もいるので自然繁殖していることは確実だ。川岸や細い支流は凍り付き、ニジマスの活性はきわめて低くアタリは弱く、竿をあげたら知らない内に食いついていたものまでいた。

魚体もエサ不足でかなりやせていた。ニジマス22匹に対して産卵行動後のオショロコマ2匹が釣れた。






1.5Kmほど釣り登ったらあまりの寒さと疲労で、相当にまいってしまった。川から上がって森の中を笹をこいで歩き、やっと林道へでたらもう疲労困憊状態であった。

林道を車で登って、いつも昼食をとるポイントへゆくと思いがけず小型ランクルが止まっていた。滅多に車はみかけることのない林道なのに誰だろう。

むこうが車を降りてやってきた。一人で鹿撃ちにきた70歳台の男性だ。最近は北見界隈では駆除が進み鹿がやや減ったみたいで、新しい猟場を捜して、ここは初めてきたという。入り組んで複雑な林道を走っているうちに、迷ってしまったらしい。

国道までの道を教えてあげた。私はこの付近の山ははや10数年、通っていて林道はよくわかるが、最初の頃はよく道に迷った。

最後にこの川の源流域を調べた。幸い、ニジマスは見かけずオショロコマ一色であった。












今現在、この支流の中・下流域はニジマスが優先でほぼ、オショロコマを駆逐し置換している。上流・源流域はいまだオショロコマのみの生息域であるが、ニジマスがその性格上たまりの少ない山岳渓流を嫌うためと思われる。

ニジマスとの戦いに,あえなく敗れたオショロコマは山奥の山岳渓流にひきこもって時期を待つしかなさそうだ。





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早春の渓流魚、北見市近郊T川支流

2013-05-19 11:55:32 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-20 土曜日
遅い朝食のあと、あまり天気が良いので北見市の自宅から比較的近いT川支流に春の渓流魚を見に出かけた。



アメマス若魚6匹、ニジマス小型1匹、オショロコマ15匹も釣れたが今回ヤマベはいなかった。




ニジマスが少ないのは近年、土着種の生態系を考慮してこの町の役場が放流を控えているからだと思う。

オショロコマは春先でお肌も荒れているせいか汚いくすんだ色調のオショロコマに見えるがこの渓流独特の個体群である。







雪解けのため川の水には細かな砂や微粒子が多く、ピントが甘くなり、あまりきれいな水中写真にならなかった。









原生林のなかの林道をさらに進んで峠を越え、T川水系の別の支流に入った。ここは源流域に近く、アメマス幼魚とオショロコマ幼魚が多かった。

この付近のオショロコマは人間の目からみるとあまり美形の個体群ではないが、とても野性的に見える。







ここでも雪解け水のため撮影はなかなか大変であった。夏場は渇水でチョロ川だがこの時期は水量も多い。

さらに林道を下って標高を下げ、常呂川水系の別の支流に入った。

この渓流は雪解けのため水量も多く、魚も川中に散ってしまい、いつもと違いあまり魚信がない。

やっと、ここの特徴的なオショロコマが5匹釣れたが雪解けの水量多くポイントつかめない。







当たりが少ないので石をはぐって川虫を採り、それをエサに釣った。すでにあたりが薄暗くなり、川岸に沢山生えているおいしい春の山菜コゴミを採集して引き上げた。

今日は北見市近郊の春の渓流を三本まわったが、いつもながら雪解け時期の渓流釣りはポイントがわかりにくい。

撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にリリースした。一見、魚が多いかに見えるこの渓流もせっせと魚を持ち帰ればあっというまに魚のいない川になることは目に見えているからだ。





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緑濃い初夏の湿原のヤマベたち

2013-05-17 19:32:27 | 渓流魚、蝶、自然
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20 XX年7月5日。曇り。
緑濃い初夏の湿原の川のヤマベたちを撮影した。
初夏の湿原は、若々しい緑でむせかえるようだ。圧倒的な緑のエネルギーが満ちあふれている。


この時期、この渓流で渓流魚たちが一年の中で最も活発にエサを追う。

頭蓋骨の縫合線みたいに果てしなく屈曲蛇行する湿原の渓流は、深み浅瀬がほどよく交互に現れて、至る所にドンと深いよどみや、ほれぼれするほどすばらしい瀬を作っている。


この渓流では、この30年の間に渓流魚が激減していることを述べてきた。

とはいっても今現在の北海道の渓流の中ではこの渓流はいまだ魚が多い方だ。

いつもの様にせっせと渓流魚たちを釣っては撮影させてもらった。

ここの渓流魚たちがやがて、きっといなくなる前に、今のうちに記録しておきたいという強い思いにかられている。

湿原の川は川岸からすぐ深くなり撮影場所に苦労する。

流れの弱いところは堆積があり魚の尻尾の一振りで川底がひどく濁って撮影不能になる。仕方なくしばしば川岸の草の葉を川底に敷いての撮影になった。

撮影は出来るだけ手早く行い、撮影後の渓流魚は速やかにリリースした。

ただ、今日はあえて魚籠をぶら下げて、特においしそうな良型ヤマベだけを3人で各自50匹ほどキープさせてもらった。

この渓流のヤマベの画像を少しお示ししておきたいと思います。













 
終わり。




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緑濃い初夏の湿原の川のオショロコマ

2013-05-16 20:19:20 | 渓流魚、蝶、自然
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20 XX年7月5日。曇り。
緑濃い初夏の湿原の川のオショロコマを撮影した。

この屈曲蛇行する湿原の渓流を、かなり下って下流域にゆけばイトウもいるはずだが、今日そこまで行く体力気力は年齢的に、もはや無い。


約30年ほど昔、私が若い頃この川に初めて入った時は文字通り美しい川中に魚が溢れていた。

年月が過ぎ、その後は年々川が汚れ、場所によっては川底にヘドロに近い堆積がみられるようになり、何となく水温も上がり、魚は限りなく減り続けてきた。

この30年で、どのくらい減ったかというと、最初の頃の百分の一くらいに激減していると言ってよいだろう。

特にオショロコマの激減ぶりは目にあまる。

アメマスは海からの遡上が続いているせいか意外と減り具合が少なく、そのためオショロコマに較べると相対的に沢山いるかに見える。

川の状況が年々悪化している理由は大きく二つほどあり、なんとなく察しがついているがここでは敢えて触れないでおこう。

渓流魚が減り続けているのは何もこの川に限ったことではなくて北海道全域、どこでも同じである。

人間の営みの活発さ、それに伴う自然への侵淫程度と深く相関していることは言うまでもない。

近年、減少の一途だが、今度はこの渓流のオショロコマの画像をお示しします。

























水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
  この項 続く。




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緑濃い初夏の湿原のアメマス

2013-05-15 21:52:29 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年7月5日。曇り。
緑濃い初夏の湿原の川のアメマスを撮影した。

初夏の湿原は、若々しい緑でむせかえるようだ。圧倒的な緑のエネルギーが満ちあふれている。

この時期、この渓流ではオショロコマ、アメマス、ヤマベたちが一年の中で最も活発にエサを追う。

頭蓋骨の縫合線みたいに果てしなく屈曲蛇行する湿原の渓流は、深み浅瀬がほどよく交互に現れて、至る所にドンと深いよどみや、ほれぼれするほどの良い瀬を作っている。

30年もこの渓流に通っていると、どこのたまりにはどんな魚がどのぐらいいるか、どこの瀬にヤマベがいるか、どこの枕木の陰に大型アメマスがひそむか、オショロコマの群はどこにいるかなどをなんとなく覚えてしまう。


最初に、この渓流のアメマスの画像をお示しします。

この時期は大型アメマスは稀で、幼魚、若魚、および渓流いつきの15-20センチくらいの個体が多くをしめる。























お盆を過ぎると30-40センチほどの大型個体が増えてくる。

晩秋のころは産卵のため海から遡上してくる個体が群れをなすこともある。 

水中で手早く撮影させていただいたアメマスたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




  この項 続く。



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真っ黒いヒグマの糞と初夏のオショロコマ

2013-05-14 20:48:19 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-14 晴れ
初夏のY川水系M川のオショロコマと山鳩と美麗蝶オオイチモンジと真っ黒いヒグマの糞。

午前10時に北見を出発し、北見から比較的近いY川支流のM川上流域に向かう。自宅から約1時間で林道の峠を越えて目的のM川上流に着いた。

雪解けが落ち着き、この時期は川の水がかなり減っている。

いつもの最初の支流ではオショロコマ幼魚1匹しかおらず、観光地やキャンプ場に近いせいか相当数の釣り人が入っている気配を感じる。

そこで一つ目の沢のコンクリート橋から下って立派なたまりを数カ所探ったが、やはり魚が異常に少なく、しかもすれている。

コンクリート橋の近くには釣りエサに使ったイクラがまだ残っているビニール袋が捨てられていた。

そこで少し奥まって滅多に人のこないはずの水域に入ったが、ここも同様に多数の釣り人に荒らされた後だった。

若魚、幼魚が少ししか釣れなかった。結局、比較的容易に入れる場所はさすがに魚影が少なかった。

仕方なくヒグマの巣窟であるが故に釣り人が滅多に入らない奥地へと向かった。林道をかなり走って目的地へ到着。

そこで、大木の倒れている私の秘蔵のポイントに入った。ここはさすがに釣り人の痕跡はなかった。



小型だがぶんぶんに太った夏場のオショロコマが釣れ、やっとまともなオショロコマの写真が撮れた。
















































約1時間ほどでまあまあ良型オショロコマの写真が撮れた。Y川支流M川特有のオショロコマで背の虫食い紋理がはっきりしている。

今日も撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧にリリースした。

確かに釣り人の入りやすい水域のオショロコマは激減してきたが、この川にはいまだ釣り人が入ってゆけない水域も多い。この広大なオショロコマの森が健在であるかぎりはオショロコマが消えることは無いだろう。

今日は天候が良いせいか美しいオオイチモンジ10♂♂をみかけ2♂♂を採集した。

何故か山鳩のつがいが多く林道で夢中で餌をさがしている。おいしいエサがあるのだろうか。何度も山鳩を轢きそうになった。

帰りの峠道で滅多に車が通らないアスファルト道路上に真新しい熊の糞を発見し写真を撮った。


この時期はフキが主食のようでフキウンコ特有の真っ黒の糞だ。かなり大型の成獣のようで私の帽子よりウンコの山のほうが大きかった。





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道南の狩場山山麓のエゾイワナ その弐 

2013-05-13 21:56:23 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年6月23日  晴れ



道南の狩場山山麓でオショロコマ発見できず。  

道南の狩場山(1520m)の山麓部にアメマスは比較的広く分布していた。

黒っぽく、白点がぐっきりと目立ち腹部が黄色い個体群で、北海道東部のアメマスとはやや異なったタイプのいわゆるエゾイワナである。

大きさは20cm前後。成魚、若魚ともに多い。

下流域に大きな滝があるため海から遡上するアメマスとの交流は断たれており正に本物のエゾイワナと言えよう。



















入渓できる場所はすべて調べてみたが、どこもこれらのエゾイワナ一色でオショロコマは確認できなかった。











この時期、川沿いにきれいなピンクの花をつける喬木が多く、花も満開だ。







ノビネチドリやハクサンチドリも美しく咲いていた。




撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にリリースした。




道南の狩場山山麓でオショロコマ発見できず。 終わり。




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道南狩場山山麓のエゾイワナ その壱

2013-05-12 23:27:59 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年6月23日  晴れ
道南の狩場山山麓でオショロコマ発見できず。  

道南の狩場山(1520m)の山麓部にオショロコマがいるとの古くからの噂があった。

具体的には千走川のとある支流に無斑のオショロコマが生息するとの1行にも満たない、とてもあいまいな記載であるが、それが本当の Native のオショロコマであるのかといった問題も含めて詳細は不明であった。

20XX年6月下旬に道東の北見から遠路車を走らせ、2日にわたって北海道南部狩場山山麓の渓流源流域一帯を調べたことがある。

各支流をかなり入念にさぐったが結局エゾイワナ型のアメマスは棲息しているもののオショロコマはいなかった。

  この項 続く。




























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