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仁頃川水系、隈川、最後のオショロコマの謎
2012-10-27 (土) 晴れ
午前11時に北見市の自宅を出発。
常呂川水系のひとつ仁頃川支流の隈川へオショロコマ探しにゆく。
地図でみるとかなり流程が長く奥の深い渓流だ。
川沿いの林道に入り上流すぐにダムが2基連続しており、かってここを探ったがまったく魚がいなかったのを思い出した。
今回はさらに上流にある2基の砂防ダム付近を調べるのが目的だ。
最初に上流部のダム下から入ってその下流域をさぐったが魚信無し。
途中、かなり渓相がよいところも多く下流にダムが出来る前は、きっと魚が多い渓流だったことが伺える。
水も驚くほどきれいで、しばしば立派なたまりもみえるがどこも魚信なし。
その次の下流のダムはちょっとわかりにくいところにあったが水の落下音をたよりになんとか発見してそこから入渓した。
建造後、半世紀ほど経過した古いダム下は掘れてまあまあの深さのたまりになっていた。
なかなかよさそうな予感。
こちらの姿を見られるのを嫌い慎重を期してダム上からそっと釣り糸を垂れた。
直後、はたして、なにか大きめの魚がかかった。
すぐ上に木の枝があり、思い切り引き抜くのを避けたため、なかなか上がってこない。
やっっと水面から少し魚体が見えたところで、大暴れ。
針がはずれ落っこちてしまった。
なにか銀ピカの魚に見えた。
がっかりして全身の力が抜けてしまった。
しかし、5分後に再度同じ個体と思われる魚がかかった。
今度は少し泳がせて、体力消耗をはかる。
ギラリと水中で輝く魚体を見て、かみさんがニジマスだと叫ぶので一気に引き抜いたが、なんと 30.5cm の良型オショロコマ♀であった。
ヒレ、腹部は特に着色がない。腹部はまっ白。栄養状態はとても良くて、きれいな個体だ。
赤点紋理は朱色〜オレンジ系で淡く細かい。背部虫喰い紋は細かい。
角度によっては魚体はサンマみたいに銀ピカに見える。
なんとか釣り上げたいという思いが勝ってしまい、不覚にも呑ませてしまった。
大血管を損傷したようで水中でドックドックと出血している。
針かかりが深く出血が多く水中ですぐ腹を見せるのでもはやリリースしても無駄と判断、持ち帰ることにした。
かみさんがもう一匹20cmくらいのオショロコマと思われる魚をかけたが釣り落とした。
さらに私が思いがけずヤマベ2年魚を1匹釣ってその後は魚信なくおしまい。
ところで、この下流にはサクラマス遡上は100%不可能な砂防ダムが二基もあり、このヤマベの存在理由が気になった。
一般的なネイテブのヤマベと較べると細身で違和感がある。 下流3番目のダム下は魚信無し。
その下の大きなダムはダム下の落差構でかみさんがヤマベ1匹釣っておしまい。
とにかく魚が少ない川だが何とかオショロコマを発見した。
一見死の川にみえた隈川上流に1匹のオショロコマが棲んでいたことは事実である。
なお、このオショロコマは別の常呂川支流TKHN川で、恐らく最後のオショロコマとして紹介した個体と外見的にはよく似ている。
夕食は コロッケと オショロコマ1♀、ヤマベ2匹の焼き魚。
オショロコマはまだ完熟していない卵巣があり産卵は、1か月後くらいの感じだ。
焼いて食べてみたが 骨が太く魚肉の身離れ悪く、大味でねっとりしているのだが、反面ぱさついたような感じもある。
要するに一般的なオショロコマと同様に、味はすこぶる良くない。
これまで何度も述べてきたように、オショロコマはとてもまずい魚に分類されよう。
特有の臭いも気になる。
一緒に焼いて食べたヤマベは比較にならないほど美味であった。
やはり渓流の宝石オショロコマは見る魚であり、決して食べる魚ではない。
ところで、このオショロコマは本当にこの渓流ネイテブのものであろうか。
このオショロコマが釣れたと同一場所でヤマベが1匹釣れているのである。
前述のようにこの下流にはサクラマス遡上は絶望的な砂防ダムが二基ある。
魚道はない。
河川残留型サクラマス個体群(降海せず世代交代する)の可能性はないと思われ、そうすると放流ヤマベと考えざるを得ない。
同様にこのオショロコマも近場のオショロコマ生息河川から持ち込まれた可能生はないだろうか。
この個体が、この渓流最後のオショロコマなのか、それとも放流物であったのかは今のところ推定の域をでない。
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仁頃川水系、隈川、最後のオショロコマの謎
2012-10-27 (土) 晴れ
午前11時に北見市の自宅を出発。
常呂川水系のひとつ仁頃川支流の隈川へオショロコマ探しにゆく。
地図でみるとかなり流程が長く奥の深い渓流だ。
川沿いの林道に入り上流すぐにダムが2基連続しており、かってここを探ったがまったく魚がいなかったのを思い出した。
今回はさらに上流にある2基の砂防ダム付近を調べるのが目的だ。
最初に上流部のダム下から入ってその下流域をさぐったが魚信無し。
途中、かなり渓相がよいところも多く下流にダムが出来る前は、きっと魚が多い渓流だったことが伺える。
水も驚くほどきれいで、しばしば立派なたまりもみえるがどこも魚信なし。
その次の下流のダムはちょっとわかりにくいところにあったが水の落下音をたよりになんとか発見してそこから入渓した。
建造後、半世紀ほど経過した古いダム下は掘れてまあまあの深さのたまりになっていた。
なかなかよさそうな予感。
こちらの姿を見られるのを嫌い慎重を期してダム上からそっと釣り糸を垂れた。
直後、はたして、なにか大きめの魚がかかった。
すぐ上に木の枝があり、思い切り引き抜くのを避けたため、なかなか上がってこない。
やっっと水面から少し魚体が見えたところで、大暴れ。
針がはずれ落っこちてしまった。
なにか銀ピカの魚に見えた。
がっかりして全身の力が抜けてしまった。
しかし、5分後に再度同じ個体と思われる魚がかかった。
今度は少し泳がせて、体力消耗をはかる。
ギラリと水中で輝く魚体を見て、かみさんがニジマスだと叫ぶので一気に引き抜いたが、なんと 30.5cm の良型オショロコマ♀であった。
ヒレ、腹部は特に着色がない。腹部はまっ白。栄養状態はとても良くて、きれいな個体だ。
赤点紋理は朱色〜オレンジ系で淡く細かい。背部虫喰い紋は細かい。
角度によっては魚体はサンマみたいに銀ピカに見える。
なんとか釣り上げたいという思いが勝ってしまい、不覚にも呑ませてしまった。
大血管を損傷したようで水中でドックドックと出血している。
針かかりが深く出血が多く水中ですぐ腹を見せるのでもはやリリースしても無駄と判断、持ち帰ることにした。
かみさんがもう一匹20cmくらいのオショロコマと思われる魚をかけたが釣り落とした。
さらに私が思いがけずヤマベ2年魚を1匹釣ってその後は魚信なくおしまい。
ところで、この下流にはサクラマス遡上は100%不可能な砂防ダムが二基もあり、このヤマベの存在理由が気になった。
一般的なネイテブのヤマベと較べると細身で違和感がある。 下流3番目のダム下は魚信無し。
その下の大きなダムはダム下の落差構でかみさんがヤマベ1匹釣っておしまい。
とにかく魚が少ない川だが何とかオショロコマを発見した。
一見死の川にみえた隈川上流に1匹のオショロコマが棲んでいたことは事実である。
なお、このオショロコマは別の常呂川支流TKHN川で、恐らく最後のオショロコマとして紹介した個体と外見的にはよく似ている。
夕食は コロッケと オショロコマ1♀、ヤマベ2匹の焼き魚。
オショロコマはまだ完熟していない卵巣があり産卵は、1か月後くらいの感じだ。
焼いて食べてみたが 骨が太く魚肉の身離れ悪く、大味でねっとりしているのだが、反面ぱさついたような感じもある。
要するに一般的なオショロコマと同様に、味はすこぶる良くない。
これまで何度も述べてきたように、オショロコマはとてもまずい魚に分類されよう。
特有の臭いも気になる。
一緒に焼いて食べたヤマベは比較にならないほど美味であった。
やはり渓流の宝石オショロコマは見る魚であり、決して食べる魚ではない。
ところで、このオショロコマは本当にこの渓流ネイテブのものであろうか。
このオショロコマが釣れたと同一場所でヤマベが1匹釣れているのである。
前述のようにこの下流にはサクラマス遡上は絶望的な砂防ダムが二基ある。
魚道はない。
河川残留型サクラマス個体群(降海せず世代交代する)の可能性はないと思われ、そうすると放流ヤマベと考えざるを得ない。
同様にこのオショロコマも近場のオショロコマ生息河川から持ち込まれた可能生はないだろうか。
この個体が、この渓流最後のオショロコマなのか、それとも放流物であったのかは今のところ推定の域をでない。
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