オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

ヤマベ釣り解禁二日目の、とある網走川水系支流。

2022-10-28 18:44:01 | 渓流魚、蝶、自然
ヤマベ釣り解禁二日目の、とある網走川水系支流。




20XX-7-2 (土) 晴れ 24℃



北海道東部〜オホーツクではヤマベ釣り解禁は7月1日。すなわち大量のヤマベが降海型(ギンケ)となり海へ降りてゆく4月、5月の二ヶ月間は、ヤマベの棲息する渓流での釣りは禁止となる。



多数のギンケの降海が終了し、僅かにヤマベとして川に居残ったものを解禁日のあと競って釣るのが北海道のヤマベ釣りです。




ヤマベ釣り愛好家たちはこの時期最高においしくなる旬のヤマベを競って釣るため、おそらく解禁日以降10日でオホーツクの渓流のヤマベの80% くらいは釣りきられてしまうと思います。



この日の午後、かみさんと近郊の網走川水系支流源流域に釣りに入った。



普段は釣り人を見ることがない川だが、さすがにヤマベ釣り解禁2日目なので、前日あたり釣り人が入ったとおぼしき痕跡がかすかにみられた。



旬は過ぎたが、まだクリンソウの花はきれい。



それでも旬のおいしそうなヤマベ2年魚がけっこう釣れた。


本州のヤマベと違ってオホーツクのヤマベ釣りで釣れるのは、一見ちいさい感じの二年魚が主体で大型の3年魚は少ない。












しかし天ぷらや唐揚げは二年魚が最高です。










このほかわっと群がるチビヤマベ、針にもかかりにくいエサとり名人当年魚(シンコヤマベ)は実は唐揚げにすると、とろけるような食感で最高においしいが釣るのが面倒くさいのでヤマベ釣りの対象には不向き。





私が好きなホウノキ。この大きな葉はもっともっと大きくなります。





この渓流では最源流域にのみ、とても地味な外観のオショロコマがわずかに棲息していますが個体数は少なく、将来的には、一大勢力を誇るアメマスに駆逐されるものと推定しています。


















一般的に網走川水系の多数の支流の多くは小型アメマスが大繁殖しており最も多い。一部の支流にのみヤマベがみられ、さらにごく一部の支流では放流ニジマスが最優先種となっている水域があります。




































先年の大雨大増水で林道が冠水し各所で破壊されたがこれらの林道損壊部位は修復されていました。しかし、それにともなう工事で主だった良たまり(釣りポイント)がことごとく破壊されてしまったのにはまいった。




しかし、もっとも本格的な自然破壊をするのは、こんな林道工事ではなく自然そのものであることは言うまでもありません。




上流へ向かう途中、突然フォレスターの真ん前をすごい勢いでメスのエゾシカが横切り、危うく激突するところであった。鹿がいるなどまったくわからなかった、きもを冷やした。



この日の釣り果はアメマスが最も多く、ヤマベが少し、オショロコマが源流域でごく少しといったいつものパターンと変わりはなかった。






雨がぱらつきはじめた。夫婦で食べる分の旬のおいしそうなヤマベ9匹をさばいて帰路につく。  






かなりの雨のなか夕刻に帰宅。



最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カワマスとアメマスの雑交F1を撮影

2022-10-24 14:37:18 | カワマス
カワマスとアメマスの雑交F1を撮影



北海道東部の西別川水系支流で思いがけずカワマスとアメマスの雑交F1を思わせる個体が1匹かかり撮影する事が出来た。



一見、アメマスのように見えるが背ビレにカワマス様の斑紋がある。







普通アメマスの背ビレは無紋である。




西別川水系でアメマスとカワマスの雑交F1と考えられる個体を確認したのはこれが初めてである。



ちなみに空知川水系ではアメマスとカワマスの雑交が知られていますが、外見的特徴については述べられていないように思います。



私が以前に空知川水系で釣った雑交F1と思われるものは、今回提示した個体とよく似ています。




従来、この川ではアメマスは見たことがなかったのでアメマスは分布しないと考えてきた。




しかし、分布調査では確認できたものについては問題ないが、いないと断言するのは難しいことを改めて痛感した。



カワマス若魚の多い渓流での釣り風景。





カワマス若魚。








空知川水系のカワマスは、とくに美しいと思ったことはないが、西別川水系のカワマス若魚はご覧のようにとても美しい。


空知川水系ではかってカワマスが養殖されていたこともあり微妙な種苗の違いかもしれない。








最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最源流域でアメマス、ヤマベ、オショロコマが仲良く混生する渓流

2022-10-20 14:16:00 | 渓流魚、蝶、自然
最源流域でアメマス、ヤマベ、オショロコマが仲良く混生する渓流



20XX-7-18(土) 曇り のち小雨 寒い


この2日間、道東の根室半島でカラフトルリシジミという高山蝶の分布調査を行ない、この間けっこうな風邪を引いてしまい体調はよくない。


北見への帰路、久しぶりにアメマス、ヤマベ、オショロコマが仲良く混生する渓流へ寄ってみた。


いつもは中流域〜下流域で良型個体を釣るのだが、今日はいままで入ったことのないこの川の最源流域をさぐってみることにした。


午後4時30分、上流にある橋から川に降りて釣った。


釣り人が入っている痕跡はまったくない。


予想どおりアメマス、ヤマベ、オショロコマが共存している状態で釣れてきた。


個体数は比較的多い。


真っ先にくるのはヤマベ幼魚、わっと群がってくる。ついでアメマス、最後にオショロコマばかりが釣れてくるいつもと同じパターンであった。

この日のヤマベたち。



















周囲は広大な牧草地で河畔林が川の流れに沿ってかなり発達している。



川岸は周辺の牧草地から流れ込む肥料のせいか1.5mほどに巨大化した牧草オーチャードが視界をさえぎるほどにぎっしりと繁茂している。




源流域だけあって大型個体はいないが小型の渓流魚幼魚たちはそれなりにとても美しく見えた。


この日のアメマスたち。





















橋の上下200mほどを釣っただけではや2時間経過。


多数の渓流魚を撮影できた。


川の状態は自然豊かなこの渓流の中流から下流域のミニチュア版といった感じで、大きなよどみ、その前後の瀬、これらが連続するといった感じもそっくりだ。



美しい水草の金魚藻がびっしり繁茂して、澄んだ流れにゆらゆらしている。


今は金魚藻が白い花をつけていて美しい。














この日のオショロコマたち。




































さらさらと緩やかに流れる瀬音、オゾンが一杯。


木々に風のそよぐ音、ウグイスや野鳥たちの鳴き声、沢山の渓流魚たち。


ここにいると心の底から気分がなごんでくる。


2時間の釣りで疲れるどころか風邪の疲れも飛んで、さわやかな気分が満ちあふれてきた。


撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


急に近くでガサガサごそごそと生き物が動く音にドッキリ。


わさわさとスローモーションで舞い上がったのは大きなアオサギであった。


小魚を食べにきていたのだろうか。


このアオサギもとても美しく見えた。


午後6時30分 武装解除し、北見へひたすら走った。




最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屈斜路湖畔の野菊

2022-10-12 13:58:59 | 渓流魚、蝶、自然

屈斜路湖畔の野菊







悲恋物語、伊藤左千夫の小説、野菊の墓はとても日本人の心情に訴えるところがあるようで山口百恵始め多数の女優さんの主演で少なくとも20回以上もテレビドラマや映画や舞台演劇などで上演されています。


私はつい先だってまで漠然と小説に出てくる野菊とは一体どんな菊だろうと思っていたのですが、オショロコマ調査の帰りがけに屈斜路湖畔で綺麗な野菊らしい群落を発見、撮影しました。



結構な速度で走っていたのですが、ふと何か綺麗な花が群生していたような気がして急停車、ゆっくりと、かなりバックして野菊の群落を確認しました。







帰宅して調べてみるとまさに野菊そのものでしたが……….。





野菊とは特定の種を指すのではなく、夏から秋にかけて野山に咲く紫系のキク科多年草一般の総称でノコンギク、ヤマシロギク、イナカギク、ヨメナ、ミヤマヨメナ、ノコンギク、 北アメリカ原産の外来種ユウゼンギクやネバリノギク などの一般的通称ということのようです。





北海道では ノコンギクの変種としてエゾノコンギク ( Aster microcephalus var. yezoensis )が広く自生しているといい、そうすると私が撮影したのはエゾノコンギクかと思いましたが、エゾノコンギクは葉の幅が広く葉の縁がギザギザしていると解説されています。しかし、写真では葉は細長く縁はギザギザではありません。さてこの菊の正体は何だろう。ネットで画像検索してもどうもよくわからん。さらに踏み込んで調べようかと思いましたがやめました。













 要するに、これは野菊のままで良いと考えたわけです。この綺麗な花は屈斜路湖畔に自生していた野菊なのです。










昨年、母が老衰で亡くなり、私のところに立派な仏壇が来ました。仏花を切らさないようにしなければならず、花屋さんから買ってくる花や、野外で見つけた綺麗な草花などを供えています。今回、野菊を仏花用に摘んで行こうかと思いましたがやめました。



今年は春先に仏花用にと庭に大量の菊の苗を植え、それが次々と花期を迎えているのです。朝方、庭で切ってきた菊の花。 






かみさんが生けました。花器もかみさんが陶芸教室で作ったものです。






                野菊の話、おしまい。




最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

産卵遡上サクラマスとオショロコマたち

2022-10-06 14:53:42 | 渓流魚、蝶、自然
産卵遡上サクラマスとオショロコマたち


20XX-10-5 (金) 曇り



10:30 近郊の渓流にかみさんと二人で秋のオショロコマを見に出かけた。




目的の渓流の源流域に着き、そこで昼食のあと川へ降りると思いがけず大きな魚が走る。




最初はデカニジマスかと思ったが最終的にこれらは全て50〜60cm級の遡上サクラマスたちであった。




知らずに振り込んだとたん、巨大なサクラマスがスレ掛かりして猛烈な引きのあとバーンッと炸裂音とともに竿が4つに破壊されてしまった。





産卵行動中のサクラマスの群れのまわりにはエッグイーターとして多数のオショロコマが集まっている。




サクラマスを慎重に避けながらオショロコマ27匹を釣り撮影後リリースした。 







































今回、アメマスやニジマス、ヤマベは意外に少なく ニジマス1 アメマス2 が釣れた。











この渓流のオショロコマはサクラマスの産卵が終わったあと、もう少ししてから産卵体制に入るものとおもわれた。






午後4時、この時期になると日没は早い。谷あいの渓流では、もうあたりは暗くなりデジカメのピントが合わなくなってきた。釣りを終了して帰路につく。


 



最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする