オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

早春 最初のニジマス釣り  その弐 糸切りリリースにひそむ危険

2019-11-29 14:02:43 | ニジマスによる被害
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早春 最初のニジマス釣り  その弐

糸切りリリースにひそむ危険





口からハリスを出したニジマスを半年後また釣った。


201X-5-3(日) 晴れ



入れ食い状態がひとしきり続いたあと、最後のチビニジマスが釣れるとパッタリと魚信がなくなった。



そこで、すぐ上流にもう2箇所、多少のニジマスがたまるポイントがあるので、そちらへ向かった。



川岸には早春の草花が咲き乱れている。






ポイントに着き、しばらく振り込みを続けると、同様にニジマスが釣れ始めた。











昨年秋以来ほぼ半年ぶりに、この渓流に入ったがニジマスの個体数はかなり多い。











オショロコマなど在来魚はとうの昔に駆逐されて壊滅し、野生化ニジマス一色になった渓流である。

































年に5-6回はこの渓流に釣りに入るが、このところニジマスはまったく減少することなく経過している。



ここではいくつかの理由で私以外の釣り人は見たことがないことと、釣ったニジマスは、ほとんどリリースしているせいかも知れない。



それを示唆するすごいニジマスが釣れた。 



このニジマスは半年前、私がうかつにも あわせが遅れて針を胃袋まで呑み込ませてしまい、針をはずすと組織損傷激しく悲惨な最期しかないであろうといった状況であった。



凄惨な光景を嫌い、歯でハリスを切ってリリースした個体だ。



しっかり覚えている。



今日、そいつが口からハリスを出しながらも、元気良く、またもや釣れてきたのだ。

  


今日は口に浅く針がかりしており、その針は丁寧にはずしてリリースしたが、昨年と較べると彼にとって今日のダメージはたいしたものではないだろう。



さて、このニジマスは今後どうなってゆくのだろうか。



ちなみに、不覚にも呑ませてしまった場合、私はしばしば糸切りリリースをしています。



イワナの実験では上手な糸切りリリースでは、呑ませてしまった釣り針が自然にイワナの体外へ排泄されることすらあるといいます。



とはいうものの、私自身は糸切りリリースを渓流によっては決して行いません。



たとえば、知床をはじめ極めて自然度の高い渓流の付近にはオショロコマなど渓流魚を重要なエサとして生活している鳥類(シマフクロウ、アオサギ、カワセミ、ヤマセミ、カワガラスなど)がいます。



オショロコマを糸切りリリースするとこれら貴重な鳥たちが釣り針ごとその渓流魚を食べてしまう可能性があるからです。



死んだシマフクロウの消化管に多数の釣り針があったなどという事態になれば知床の釣りが禁止になる可能性すらあります。



ヤマセミ。知床にて。2017-6-15。 動物写真家 藤原美智雄氏撮影。



北見市近郊の、このニジマス川は本来の原始の自然は消えて久しく、伐採後の広大な二次〜三次林の中を流れており、これら貴重な鳥類はまったく見られません。




この日は最終的に小型ニジマス100匹前後を釣り、すべてリリース。夕方には釣りを終了した。



夢中で野生化ニジマス釣りを楽しんだ早春の一日でした。



面倒くさがってコッヘルを使わず指で針はずしをしていたために、気がついたら親指と人差し指の爪が欠けてしまっていた。



妻は沖縄へ短い旅行で不在。そこで夜は蝶友のF氏と とりとめのない長電話。



夕食は 近くのスーパーでマグロずくし生寿司。1980円の500円引き。



最近視力が落ちて 最初の1の数字がかすれて見えず実は980円と思って買ったのであった。



安い。980円の500円引きかとおもったのでした。


いずれにしても、とてもおいしかった。よい日でした。





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早春。最初のニジマス釣り  その壱

2019-11-25 21:02:21 | ニジマスによる被害
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早春。最初のニジマス釣り  その壱

       
        

201X-5-3(日) 晴れ

この日、蝶の撮影も兼ねていくつかの北見市近郊の渓流を見に行ったが、どこも笹濁りで雪解け増水が目立ちいつもより水位が20-30cmも高い。


そのため川は真っ平らな急流となって、魚のたまりそうなよどみがすべて消えていた。



こんな急流に釣り糸を垂れても釣りにならない。



思案のすえ、いつもニジマスが多い、とある十勝川水系の支流へむかってみた。



そこは、なぜか水深2mほど、6畳ほどの小規模だが立派なたまりがある。



どこまでも限りなく浅いダラダラ川であるこの渓流でニジマスがたまる数少ないポイントのひとつである。



この時期、ニジマスが釣れるとすればこのたまりしかないといったマル秘ポイントだ。



幸い、いったん雪解け増水したものの、そのあと水が引いたようで、そこにフキノトウが沢山出ている。



水量はさほど多くない。




最初の15分ほどは、なにも魚信なし、生体反応なし。



これはこの界隈の渓流でのニジマス釣りではよくあることで、これで魚がいないと判断してあきらめるとニジマスは釣れない。



これに限らず、一般的に早春の渓流魚はてごわい。



喰いの立っているときのニジマスやオショロコマは幼児にでも釣れるが、そうでないときは釣り場ごとの微妙な経験にたよるしかないだろう。



とにかく身を低くして流れのさざなみで魚からこちらが見えないような位置から、いかにも自然に流し込む形であきらめずに振り込みを続ける。



果たして、実はこのたまりには小型ニジマスがごっそりたまっていた。
























最初の一匹が、はげしく魚体を震わせながら引っこ抜かれると、喰いが立ったのかおもしろいように釣れ始めた。














20cm程度のニジマスでも、流れに乗って猛烈に細い渓流竿を引き絞る。














ウィウィウィと道糸が水面を切り、かすかに鳴って、快感だ。



条件のよい釣り堀よりも良く釣れる感じ。



釣っては手早く撮影、丁寧にリリースを繰り返す。









ここは長らく完全なニジマス川で他の魚類はいない。




軽い試し釣り気分で川に入ったのでウェーダーをはいておらず長靴なのを忘れていた。




魚の撮影のため流れにひざまずいたとたん下半身ずぶぬれになった。


             この項 続く。


       
        キタミフクジュソウ。




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野生化ニジマス35匹以上、オショロコマわずか1匹

2019-11-18 19:46:01 | ニジマスによる被害
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野生化ニジマス35匹以上、オショロコマわずか1匹







201X-5-16 (土) 晴れ 20℃







さらにダム下のすぐ下流のたまりでニジマス5匹。




その下流、たまりに2匹の小型ニジマス。
 



本命のいつもの深いたまりを探ったが大型はおらず今日は小型ニジマスのみ。






結局この日は砂防ダム下流ではニジマス35匹(幼魚〜30cm成魚)オショロコマ成魚♂1匹という結果になった。


最初からリリースを念頭に早あわせに徹したせいか、このほかかなりのニジマスを釣り落としているのでニジマス実数はもっともっと多い。

































































釣ろうと思えば、さらに多数のニジマスを確認することはできようがこの日はこれまでとした。





というより朝から多数の渓流魚を釣って撮影するのはこのあたりが体力の限界で、釣りの楽しみというよりは苦しみめいた感覚が芽生えてしまったのでした。





かってはオショロコマしかいない水域であったが、今や攻撃的外来種ニジマスが大繁殖して在来種のオショロコマの命運はほぼ尽きたと言えます。




この渓流に放流されたニジマスが繁殖の気配を見せ始めてから、オショロコマを壊滅させるまでは、およそ20年ほどでしょうか。( 5-6年でオショロコマが消えた川もある。)



放流した人たちは、恐らく生態系に関する概念や知識もさだかでない時代に、ひたすらでっかいニジマスを釣りたい一心でオショロコマのことなどまったく念頭になく、おそらく発眼卵埋没放流や稚魚の放流を熱心にくりかえしたのでしょう。




とはいえ、この期におよんでは、この水域のニジマスはもはや駆除など不可能だし無意味でもある。(この数百年間の人類の歴史と重ね合わせると理解しやすいかもしれません。)




今回は撮影させていただいたニジマスたちは全て丁寧にリリースしました。




今回、最源流域へニジマス侵入の兆しがみられ一般的に山岳渓流的な環境を嫌うニジマスだが今後の動向が心配である。









この項、 終わり。









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ニジマス大繁殖

2019-11-14 20:44:08 | ニジマスによる被害
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ニジマス大繁殖


      
      


201X-5-16 (土) 晴れ 20℃



そのあと今度は放流ニジマスが大繁殖中のダム下へ入った。












大小ニジマス入れ食い状態で、たちまち20匹ほどを釣って撮影。





















































 


最後にオショロコマ成魚1♂のみ思い出したように釣れてきて、まだ細々と生き残ってはいたようだ。








比較的大型のニジマスの口キズは明らかに私たちが昨年リリースした見覚えのある個体と思われた。



















     この項、続く。








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放流ニジマスのため源流域に追いつめられたオショロコマ

2019-11-10 21:19:25 | ニジマスによる被害
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放流ニジマスのため源流域に追いつめられたオショロコマ



 201X-5-16 (土) 晴れ 20℃  


午前10時、放流ニジマスのためオショロコマが圧倒されている北見市近郊の渓流へ向かった。




下流域の大きな砂防ダムの下流はすでに在来のオショロコマは消え攻撃的外来魚ニジマス一色に染め上げられて久しい。




そのダムの上流にもニジマスは猛烈に繁殖してオショロコマを源流方向に駆逐しているが、自然に出来た小規模な滝が障壁となり、今のところ、その上流はニジマスの勢いはさほど強くない。




まず最源流域に生き残っているオショロコマを見に行った。




源流へ至る林道分岐から15分で右に曲がるがそこはまだ雪があった。




そこからは車を降りしばらく徒歩で固雪の上を歩いて川まで行く。




水量は普段よりやや多い程度。







源流域の細流にかかる木製の橋下のたまりで なんとこんな源流域でニジマス若魚1匹が釣れてびっくり。




ウソだろー。最後のオショロコマの聖域についにニジマス、しかも幼魚が見られたのは大ショックであった。




しかしこの1匹以外は見かけなかったのは救いであった。




早春のせいかオショロコマは喰いがあまくけっこう釣り落としが多かったが小型オショロコマ13匹 を釣って撮影後リリースした。














ここのオショロコマは体長10-15cm と超小型。
 


















赤点紋理は小さく色調はオレンジ系、ヒレや腹部はオレンジから黄色。体色は暗色調のものが多い。背部虫喰い紋は細かいものが多い。













外観的に鮮やかさには乏しいが種々のパターンがあり未だ遺伝子の多様性は保たれているのではなかろうか。







































野性的で小型、地味な感じで、いかにも源流域のオショロコマだ。 





        この間 1時間ほどで源流域のオショロコマを撮影した。


      この項、続く。





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早春のニジマスと尺アメマス

2019-11-06 07:06:29 | 渓流魚、蝶、自然
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早春のニジマスと尺アメマス




201X-5-8 (金)  晴れ  19℃  風やや強し


午前中、運転免許証の更新にいった。
 


5年前と比べると面倒な書類書きがかなり減ってまさに流れ作業で免許更新手続きは簡潔になった。



今回は 一回速度違反でつかまったので一時間講習。



昼は仕出し弁当屋さん海鮮丸の豪華弁当。 



長女からかみさんに花の母の日プレゼント。




午後2時、かみさんと早春の遡上デカニジマス狙いで出撃したものの、まったく魚信なくあきらめてアメマスとニジマスの混生する近郊の渓流へでかけてみた。

 










ニジマス大漁を期待していったのだがこの日は魚影薄くて25-30cm ニジマス3匹と下流ポイントで尺越えアメマス 1匹で終了した。




















































水量はいつもよりやや多めといったところであった。 




春の林道工事で遠くからきているというおじさんが車で通りかかり、我々の釣りをずいぶん長いこと見ていた。




なんども釣れますかななどと聞いてくるがご覧のとおりあまり釣れないと答えると、やっと去ってくれた。




いつもはもっと魚が多いのだが、恐らくGW の間に釣り人が入ったのではなかろうか。




今回撮影させていただいたニジマス、アメマスは丁寧にもとの場所にリリースしました。




ちなみに、この渓流ではニジマスとアメマスの勢力関係には大きな変化がないまま長年推移しています。




かってこの付近に豊富に生息していたオショロコマはニジマス進入後ほぼ壊滅。




最源流域にある三基の砂防ダムはさすがにニジマスたちは超えられず、その上流にこの渓流独特の美しいオショロコマが細々と生き残っています。




万一、将来的に、そこにニジマスが見られるような場合は断固、駆除するつもりです。




川岸の早春のやわらかいフキを採集して帰路につく。






帰宅後、かみさんは今日採集したフキの処理。




残念ながら、はや半分ほどは虫が入っていて廃棄。



 

当時のコンピューター日記より。






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